【このライトノベルが売れて欲しい!】第13回『パンツブレイカー』

――その幻想(パンツ)をぶち殺すッ!!

ということで始まりました。続きが読みたい!メディアミックス展開して欲しい!単純に沢山の人に手に取ってもらいたい!という願望を織りまぜてオススメラノベを紹介する『このライトノベルが売れて欲しい!』第13回でございます。

本日紹介するのは

『パンツブレイカー』!!

著:神尾丈治

イラスト:丸ちゃん。

~あらすじ~

「半径2メートル以内に近づく者の下着を消し去る」前代未聞の能力“パンツブレイカ―”を持った少年・汐正幸。周囲に疎まれ、研究機関や宗教団体に狙われる受難の果てに、妹の美幸とともに特殊学校法人「国立醍醐学園」へやってきた。そこは正幸のような特殊な事情を持つ生徒だけを通わせるための学園だった。正幸の能力に興味を持った天才少女・姿影那はその力を解明しようとするが、影那に恨みを持つ者が襲いかかる! ノーパン異能学園ラブコメ発動!?

過去最上級に斜め上を行く異能『パンツブレイカー』!!

本作『パンツブレイカー』では現実世界を舞台に『ギフト』と呼ばれる様々な異能力が存在している。ギフト保持者を集めた学園『国立醍醐学園』には、見えない手を使い能力、テレパシー能力、自分の体に精霊を降霊する能力などの様々なギフト保持者が集められていた。

そんな醍醐学園に、他の追随を許さない最上級変態能力が転校してくる。

――それが『パンツブレイカー』

半径2メートルにある『パンツ然としたもの』を老若男女関わらず、問答無用に消し去る能力だ!! 主人公、汐正幸はこのパンツブレイカーの持ち主!! 彼の周囲に近づけば、たちまちパンツが発光し、跡形もなく消滅してしまうぞ!!

問答無用でパンツを消し去る能力、それがパンツブレイカーだ!!

……と、この能力の説明を聞く限りだと

「うわ、完全に一発ネタじゃん……」「パンツブレイカーとか、はいはいラッキースケベですね、わかります」「うわ、くだらないな……」なんて反応があるかもしれない!!

だが、待って欲しい!!

『パンツブレイカー』という能力の効果を、よく考えてみて欲しい。

この『パンツブレイカー』、まったく制御ができない能力である。恒常的に『パンツ無効化空間』を展開し続ける異能である。

半径2メートルのパンツを全て消し去る人間が自分の近くにいたら、アナタはどう思うだろうか? 例えば、電車にパンツブレイカーの能力を持った人間が乗ってしまったら? その瞬間、あらゆるパンツ然としたものが消滅する。パンツブレイカーの範囲内を通ってしまっただけで自分の下着が消し飛ばされたら、アナタはどう思うだろうか?

また、もし自分が『パンツブレイカー』の能力を持っていたらどうだろうか? 学校に通っていたとして、友人がアナタの近くに来ただけで、その下着を完膚なきまでに消し去ってしまう。そんな状態で、まともな生活を送れるだろうか?

確かに『パンツブレイカー』は心底くだらない異能だが、社会生活を送る上で、明らかに多くの人間に迷惑をかける能力だといえる! そんな能力を持った人間を笑うことができるだろうか!?

本作の主人公、汐正幸はそんな迷惑極まりない『パンツブレイカー』という能力と、ずっと向きあって生きているのだ。学校に通っていても周囲の人間に疎まれ、いじめを受けて転向を繰り返し、時には研究機関や宗教団体に追われる時もあった。パンツブレイカーなどという『くだらない能力』によって、両親には見放され家族離散状態に追い込まれてしまったのだ!!

しかし、そんな逆境の中にあっても、主人公はめげずにパンツブレイカーと向きあって生きている。できる限り周囲の人間に迷惑をかけないように、細心の注意を払って生きている。その生き方には、もはや格好良さすらあるほどだ。

そんな主人公を、バカにできるだろうか? 私にはできない!!

まあ、もちろんラッキースケベは大量にあるわけだが!!

残念な能力が築いた兄妹の絆!!

そんな残念異能に苛まれ続けている主人公だが、そんな彼にも自分を支えてくれる大事な家族がいる!! それが妹の汐美幸だ!! パンツブレイカーによって孤立し、通常の生活すらままならない兄を献身的に支える美幸は、本作に登場するヒロインたちを周回遅れにするほどにヒロインである!!(注:私的な意見です)

パンツブレイカー対策に、兄の側では基本的にノーパンである。

「パンツブレイカーでパンツを消されてしまうなら、パンツを履かなきゃいいじゃない!!を体現するかのごとく、美幸は兄の側ならノーパンになる!! ごく普通に、教室内でもパンツを脱いで兄とお昼ごはんを食べようとしたり、ノーパンで兄と添い寝したりといったブラコンっぷりを発揮してくれる。

兄と一緒の布団で寝るためには、もちろんノーパンにならざるをえない!

そして、その献身に報いるように兄である正幸は格好良くあろうとする。良き兄として、美幸に恥じない兄であろうとする。パンツブレイカーという一発ネタが先行しがちだが、主人公が数々の逆境を生き抜いてきたため、熱い所では熱く、冷静な部分では冷静という魅力的なキャラクターになっている。所々で『あれ、格好いいぞ、こいつ……』と思わせてくれる作品だ!! 主人公の格好良さとそれを支える兄妹愛が本作の見所の1つであろう。

また、美幸の他にも様々なキャラクター(ヒロイン)が登場し、ハチャメチャなトラブルを起こしていくぞ!!

基本的に毎回パンツを消される運命にあるヒロインたち。

一巻辺り『5パンツ』ぐらい消えている。

本作は明らかに『パンツを消し去る能力』という一発ネタから発生している感覚を受けるが(作者もあとがきで書いている)、決して一発ネタだけの作品ではない。意外にもシリアスな部分や、熱血な成分が組み込まれたライトノベルになっている!!

現在、『パンツブレイカー』と、続編である『パンツブレイカーG』の2巻が発売されている。タイトルの表記が少しわかりづらいが、一気に2巻手にとってしまおう!!

ということで、第13回【このライトノベルが売れて欲しい!】は以上になります。

パンツブレイカーはタイトルで敬遠してしまいがちですが(逆に手を取るかもしれないが)、熱血成分もあってとても楽しめるラノベになっていますよ! 次巻が出るかどうかは、売上次第という空気があるので、是非手にとって見て下さいな。

ではまた、私情入り混じるカオスな記事でお会いしましょう!!

【記事:ゆきとも】

(C)一迅社 神尾丈治/丸ちゃん。

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