【日刊試読タイム】『キンダーガーテン・アーミー』(電撃文庫)

発売前のラノベを試し読みから紹介する日刊試読タイム。今回は電撃文庫が2019年12月10日(火)に発売する『キンダーガーテン・アーミー』です。まずはジャケットとあらすじをチェックしてみましょう。

【あらすじ】

「緊急事態だ、大佐……うんこを漏らした」 その日、特殊部隊で伝説の英雄と呼ばれた男・黒柳力也は日本にいた。部隊を辞め、幼稚園の先生として働くためだ。幼児の世話など新兵の教育に比べれば容易い、そう思っていたが……。担当する『こぶたさん組』の園児たちは、うんこを漏らし、力也がケンカの仲裁に入れば股間を殴り、顔が恐いと泣き出す始末。さらに善意で行った防犯対策(落とし穴)、不審者の捕縛(保護者)、幼稚園バスの強化(魔改造)など、ことごとく先輩のかおる先生に叱られてしまい……。力也は園児たちの子守りを遂行し、立派に卒園させることができるのか――!?

著者は蘇之一行先生。イラストはスコッティ先生。蘇之一行先生については過去の日刊試読タイムの記事をご確認ください。本作は特殊部隊を退役することになった主人公が、幼稚園の先生となって、園児たちの子守りに奮闘する物語を描いた作品となっているようです。

⇒ 試し読みはこちら

『――力也、どうした』「緊急事態だ、大佐……うんこを漏らした」

主人公は若くしてアメリカ陸軍に入隊し、新設の特殊部隊【テンペスト】にも所属していた黒柳力也。数々の功績から英雄とまで呼ばれていた男は、約10年間所属していた特殊部隊をとある「失敗」を理由に退役することになります。数少ない心を開ける相手でもあるモニカ大佐の指示に従い、彼は身を隠すため、ほとんど記憶のない生まれ故郷である日本へと渡ります。モニカからの贈り物である通信機を握りしめて

そんなかつての英雄の新天地は日本の私立七光幼稚園。前職とかけ離れた職場に戸惑いを隠せないながらも、特殊部隊で培った技術と精神で手腕を振るおうとします。……が、同僚の先生からは小さな園児たちよりも厄介な問題児かもしれない、と認識されてしまうだけでなく、常識からかけ離れた数々の行動をとる力也に、年下だけど先輩職員でもあるかおる先生に説教を食らい続けてしまいます。

かつての戦場に比べ手ごたえがない仕事だと感じながらも職務を全うしようとする力也。そんな彼の目の前で、女児2人が取っ組み合いの喧嘩を始めてしまいます。喧嘩両成敗で場を諌めようとする力也でしたが、絶対に謝らない姿勢を貫かれるわ、股間を殴られるわで、成果を上げることができません。そんな失敗の傍ら、かおる先生によって騒ぎは穏便に収束することになります。そこには明確に「実力の差」が存在していたのです。

これから軍あがりのこの男が、園児たちとどのように触れあっていくのか、常識との乖離も見どころとなりそうです。彼が特殊部隊で犯した「失敗」、そして身を隠さなければならない理由も気になるところではありますが、子どもたちに何かあるたび大佐へと緊急コールを繰り返す黒柳力也と大佐の通信内容にも注目ですね。

気になった方はぜひ試し読みをチェック! さらに物語の続きが気になった方は発売日に書店へGOです!

【日刊試読タイム】とは

試し読みが公開されている発売間近の作品を試し読みを通して紹介します。

©蘇之一行/KADOKAWA 電撃文庫刊 イラスト:スコッティ

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