【このライトノベルが売れて欲しい!】第14回『VS!!―正義の味方を倒すには―』

「奴らに見せつけよう! 刻みつけてやるんだ、奴らの心に!

『私たちはここにいる』と!! これは戦闘員の誇りを賭けた戦いだ!!

ということで始まりました。続きが読みたい!メディアミックス展開して欲しい!単純に沢山の人に手に取ってもらいたい!という願望を織りまぜてオススメラノベを紹介する『このライトノベルが売れて欲しい!』第14回でございます。最初の台詞は今回紹介するライトノベルから抜粋ですよ!!

今回紹介するのは

VS!!―正義の味方を倒すには―』!!

著:和泉弐式

イラスト:白羽奈尾

~あらすじ~

雑魚キャラの下っ端戦闘員が特撮ヒーローに勝てるのか?

俺は21号。悪の組織の下っ端戦闘員だ。キーって叫びながら、変身ヒーローにアッサリ倒されちゃう、全身黒タイツのアレだよ、アレ。キー! 毎度毎度、新たな怪人とともに懲りもせずにヒーローに挑み、敗北ばかりの日々。よくみんな飽きねぇな。さあ今日も、正義の味方にコテンパンにやられてくるか……。

怪人ですら敵わない無敵のヒーローに挑む、雑魚戦闘員の熱血ストーリー!

 『キーっ』と叫んで即退場!! 悪の組織の下っ端戦闘員が主人公!?

本作『VS!!―正義の味方を倒すには―』は悪の組織『アルスマグナ』と正義の味方『英雄機関』の戦いを描く、俗にいう『戦隊ヒーローモノ』と言えるライトノベルだ。英雄機関のメンバーは『鎧』と呼ばれる兵装を身にまとう。彼らは日々、世界の平和を守るために、悪の組織が生み出す怪人達と戦い続けている!!

が、本作はそんなヒーロー達が主人公ではない!!

では、悪の組織の怪人達が主人公なのか!?

いやいや、怪人たちが主役ではない。

なんと主役は悪の組織の下っ端戦闘員!! 怪人たちですら全く歯が立たないヒーロー達に簡単に倒されてしまう戦闘員の一人、『21号(通称:ニーイチ)』が主人公だ!!

中央が主人公のニーイチ、左は同じく戦闘員の22号(通称:ジジ)だ。

姿形は普通の人間と変わりない。

下っ端戦闘員というと『黒装束でキーッっと叫んだりする雑魚』を思い浮かべるかもしれないが、戦闘力に関しては全くもってその通り!! 戦闘員たちは組織の科学技術によって、『量産』され続けている人間を模した存在<ホムンクルス>なのだ。彼らはヒーロー達と戦い、一回の戦闘でかなりの数が死亡する。そして、その補充が常に行われている使い捨ての存在だ。

だが、彼らにも感情がある。本作の主人公、ニーイチは悪の組織の一員でありながら、『英雄には勝てない』と諦め、ただ生き残ることを優先していた。時には「戦いたくない」と嘆く。そんな彼が最強の怪人である『ジャバウォック』と出会うことから物語は動き出す。

最強の怪人ジャバウォック。その姿は普通の少女と変わらない。

しかし、ジャバウォックはヒーローと戦うことに全く意義を見出せずにいた。

むしろ、料理を楽しんだり、デートを楽しんだりと普通に生きることを楽しみ始める。

ただ死なないことだけを優先していたニーイチとジャバウォックは共に生活していく。脳天気なジャバウォックとの生活することを通じて、ニーイチは初めて『食べ物の旨さ』を知り、仲間たちと酒を交わし、共に生きることの喜びを知っていく。

ジャバウォックと戦闘員達は共に笑い、酒を飲む。そこに『悪』は存在しない。

彼らも仲間と共に生きているのだ!

ただ、普通に過ごしている彼らだったが、それでも彼らは『悪の組織』の一員だ。

正義の味方との戦いは避けられない。

そして、その戦いでは否が応にも『犠牲』が生まれていく――

 

大切な仲間を失った時、ニーイチの燻っていた闘志が燃え上がる!!

 悪の下っ端戦闘員VS正義の味方、信念をかけた戦いに燃えろ!!

悪の組織がいれば、正義の味方が存在する!! 『英雄機関』に所属する彼らも、信念を持って戦いを繰り広げていく。彼らにもまた守るべきものがあり、悪と戦う理由がある。

ヒーローの数は戦隊モノでお約束の5人。彼らはたった5人で平和を守らなければいけない。それは改めて考えれば、非常に過酷な道だ。

英雄機関のメンバーである二人、姫宮桜と緋崎秀一

5人のヒーロー達は圧倒的な力を持つ『鎧』を身にまとい、悪と戦っていく!

本作の最大の魅力はこの圧倒的力を持つヒーロー達に、下っ端戦闘員が絶望的な戦いに挑むところだろう!! 怪人ですら全く歯が立たないヒーローに対して、ニーイチとジジを中心とした戦闘員達は知略を駆使して戦っていく。その先にあるのは悪の勝利か、正義の勝利か……その結末は実際に読んで確かめて欲しい!!

お互いの信念がぶつかり合う展開には心を震えさせられるはずだ!!

 

これで燃えなければ漢ではない!!

下っ端戦闘員が見せる意地と意思の物語は、必ず心に響くものになっているはずだ!!

スーパー戦隊モノを見る時に『戦闘員たちは大変だなぁ……』なんて思ったことがある人は是非手にとって見て欲しい。

戦闘員達が『ただ普通に生きること』を喜ぶ姿に哀愁を感じるはずだ。もしかしたら、戦隊モノの見方が変わってしまいかもしれないぞ!?

ということで、第14回【このライトノベルが売れて欲しい!】は以上になります。

本作は発売が2012年1月、それから音沙汰がない!! この一巻で綺麗にまとまっているものの続刊が出ても全く問題がない。というか、続刊を読みたいです本当にマジで!! なんで出ないの? 読みたい、読みたいよ!!

と、駄々っ子モードになるくらい面白いライトノベルですよ!! さあ、手に取ってくださいな!!

それではまた、私情入り混じるカオスな記事でお会いしましょう!!

【記事:ゆきとも】

(C) アスキー・メディアワークス 和泉弐式/白羽奈尾