第4回カクヨムWeb小説コンテスト《キャラクター文芸部門・特別賞》受賞作『雲神様の箱』が角川文庫より発売

第4回カクヨムWeb小説コンテスト《キャラクター文芸部門・特別賞》受賞作『雲神様の箱』が、角川文庫より2020年1月23日に発売となった。本作は古の日本を舞台とした物語で、豪族たちが領土をめぐり争い合う時代に、薬毒に長け、どの地の支配も受けず霊山で暮らす古の民「土雲の一族」の少女セイレンが、若王たる雄日子(おひこ)の守り人となるよう命じられて始まる和風ファンタジー。壮大な古代日本の情景と緻密な世界設定で審査員を唸らせたファンタジー大作となっている。

【あらすじ】

薬毒に長け、どの地の支配も受けず霊山を移り住む古の民、土雲の一族。一族の少女・セイレンはある日、『山をおり、雄日子(おひこ)という若王の守り人となれ』と里を追い出される。双子の妹という出自ゆえ「災いの子」とされてきた彼女は、本来処刑を求められた姉媛(あねひめ)の身代わりにされたのだ。怒りと孤独を抱え里を飛び出したセイレン。しかし、類い稀な技を持つ彼女と、大王への叛逆を目論む雄日子の予期せぬ邂逅は、倭国の歴史を大きく変える運命の出会いとなるのだった……!

【編集部からのコメント】

主人公セイレンが属する『土雲の一族』は、本作のなかでも異色の存在として扱われています。『土雲』はまったくの架空の存在ではなく、古事記や日本書紀にも実際に記載のある一族です。その実体は明らかではないものの、「土蜘蛛(つちぐも)は、上古に天皇に恭順しなかった土豪たちである」というような記述も残っており、古の日本の地で、実際に生活をしていた人達なのだということがわかっています。著者が、これらの『土蜘蛛』や『土雲』について、こういう一族もいたのではないかと想像力をを膨らませて出来たのが、この『雲神様の箱』という作品です。実際に存在していた一族や土地を舞台にしていることも影響しているのか、物語の1シーン1シーンの情景が目に浮かぶよう。世界に引き込まれていく大きな魅力があります。作中では『土雲の一族』セイレンと若王・雄日子が手を組み、ともに大王へ反旗を翻していきますが、二人のもとに集まってくる仲間たちも、呪術に長けた者、馬飼の長など、非常に特徴的です。彼らがどんな人物たちなのか、日本の歴史を調べながら読んでみるのも面白いかもしれません。

また、本作の発売を記念して「読書メーター」では『雲神様の箱』のプレゼントキャンペーンも実施中となっている。抽選で10名に本書をプレゼントするというもので、応募は2020年1月27日(月)12:00までとなる。

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著者:円堂豆子 カバーイラスト:苗村さとみ

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