オリジナルインタビュー「ラノベの素」 月本一先生『ゆとりガジェット 1 一之瀬ゆとりのヒロシヒーロー化計画始動!』

オリジナルインタビュー「ラノベの素」。今回は6月30日にファミ通文庫より発売された新シリーズ『ゆとりガジェット 1 一之瀬ゆとりのヒロシヒーロー化計画始動!』の著者、月本一先生にお話を伺いました!

ゆとりガジェット 1 一之瀬ゆとりのヒロシヒーロー化計画始動!

著:月本一

イラスト:himesuz

あらすじ

悪(架空の)と戦う、電波系妄想発明ラブコメディ!

「ゆとりはね、ヒロシくん――君に、正義のヒーローになってほしいの」

俺の前に突如、現れた謎の発明少女・一之瀬【いちのせ】ゆとり。

嫌だよ、ヒーローごっことか、もう。って、おい! 何をする!? お前のせいで、愛しの明神【みょうじん】さんに嫌われて、家まで追い出されたじゃねーか!! 

くそぅ、俺は一之瀬の言いなりにならざるをえないのか――。

で、何すりゃいいの? 悪の組織に対抗するための発明品『ゆとりガジェット』の実験台? それ大丈夫? 死んだりしない!? 電波系妄想発明ラブコメディ!

著者プロフィール

第十二回えんため大賞特別賞を受賞し、デビュー。特技は独り言と寝言。最近は世迷言も吐けるようになりました。

ペンネームは、投稿時代の「月に一本書く!」という目標に由来しています。

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――本日はお忙しいところお時間を作っていただきありがとうございます。よろしくお願いします。

月本一(以下T):こちらこそよろしくお願いします!

――読者の皆さんへ簡単な自己紹介と、『ゆとりガジェット』の紹介をお願いします。

T:こんにちは、月本一です。ちょっと前まではゆとり世代最前線を自負していましたが、担当さんに「ネタが古いです」と言われてから年齢を気にするようになりました。

『ゆとりガジェット』は、悪の秘密結社の実在を信じて湯水のごとくオーバーテクノロジーを無駄遣いしまくる残念な発明家の女の子と、どういうわけかその子に目をつけられてしまった元(?)中二病の男の子による妄想発明ラブコメディです。くだらなくてしょーもないものが好きな方へ特にオススメですが、そうでない方にもオススメです!

――作品を書かれたきっかけは?

T:色々と新作案を出した中で、『ゆとりガジェット』というタイトルが一番気に入ったので。

内容も、タイトルが色濃く反映されたものになるよう練り込みました

――本作の見所やセールスポイントなど教えてください。

T:まず、himesuz先生のイラストが素晴らしいです。何度見ても思わずニヤけてしまいます。

本編の見所はガジェットですね。「こんなの何の役に立つんだよ!」と突っ込みたくなるものが、意外なところで大活躍したり……しなかったり?

あと、月本のギャグはよく滑るらしいので気を付けてください!

――主人公やヒロインについて教えてください。

主人公について

T:主人公の篠宮ヒロシくんは、幼い頃に『友情戦隊マブフレンジャー』というアニメにドハマりしてしまったために、現実世界でお友達を作り損ねてしまった残念な男の子です。過去の暗い経験から卑屈になりすぎて、不良などに絡まれるとすぐお金で解決しようとする根性腐れ系男子ですが、ヒーローに憧れる気持ちは、実は今も変わっていません。彼自身、ゆとりちゃんと関わったことでそのことに気付き始めます。

ヒロインについて

T:メインヒロインの一之瀬ゆとりちゃんは、おバカと天才の紙一重な境界線上でふらふらしている常識知らずな女の子です。アニメに登場する悪の秘密結社アリ・フレ・テルワに対抗するべく、日夜ガジェットの開発に勤しんでいますが、果たしてそれらは今後役に立つのか、はたまた……。

隠れた設定がもっさりあるため、この子に関してはこのくらいで!

――月本先生が一番お気に入りのキャラクターは誰ですか?

T:みんな大好きですが、個人的に一人だけ挙げるとすれば“ゆとりガジェット解析グループ”所属の科学者・六条まふゆさんでしょうか。ヒロシくんの一つ上にあたる先輩で、ことあるごとにヒロシくんを罵り、銃を発砲します。理由は僕がMだからです!

――(笑)。月本先生がMという新事実が発覚したところで、本作を書くのに一番苦労したのはどんなところですか?

T:相方のノートパソコンちゃんがすぐに高熱を発症してしまうところです。

――(笑)。ノーパソちゃんのご機嫌をとりながらの執筆だったんですね。ところで作品に出てくるいろいろなガジェットは面白いものばかりですが、どんなところから発想を得られたんですか?

T:面白かったですか! ありがとうございます!

ガジェットは日常の色々なところからヒントを得て「あ、コレ面白いな」とすぐに思い浮かんだものから、「コレジャナイコレジャナイコレジャナイコレジャナイ……」と悩みに悩んで考えつくものまで、色々です。

――本作の執筆にかかった時間はどれくらいですか?

T:時間の感覚がなくなっちゃうくらいです。精神と時の部屋に入りたいです。

――深く突っ込むのは止めておきましょうね。作家になろうと決めたきっかけや、そのきっかけになった作品などはありますか?

T:高校一年のときに知り合った友達に「文芸部入りませんか?」と誘われて入部したのが大きな転機ですかね。読むのも書くのもそこがスタート地点でした。最初に読んだライトノベルが秋山瑞人先生の『イリヤの空、UFOの夏』で、ライトノベル作家になりたいと本気で思い始めたのが日日日先生の『狂乱家族日記』です。

――小説を書くのに一番気をつけているのはどんなことですか?

T:漫画っぽく読めるよう、テンポよく話を進めていくことですかね。どうしてもちゃんと説明しなくちゃいけないことが出てくるときは鬼門です。どうやって読み手が飽きないよう手短に、かつ面白く要点を押さえて書こうか……毎度とても悩みます。

――作家としてのこれからの目標を教えてください。

T:『ゆとりガジェット』に関して言えば、ゆとりちゃんとヒロシくんが本当の意味で幸せになれるよう、二人を取り囲む様々な問題を一つ一つしっかり解決していきたいです。お気楽なだけのコメディで終われない、黒い部分が多々ありますので……。

作家という職業に関して言えば、生涯通して現役であり続けたいですね。

――先生にとってファンになってくださる読者はどんな存在ですか? あとファンレターはやはり嬉しい?

T:ほっとするというか、安心するというか、すごく報われた気持ちになります。ファンレターなんて来た日にはお赤飯を炊いてしまうレベルです!

――最後に作品のアピールと読者の皆さんに一言お願いします。

T:一人でも多くの方に読まれ、少しでも「面白い」と思っていただけたら、作家冥利に尽きます。これからも精進してゆきますので、よろしくお願いします。

――続刊も楽しみにしています。本日はお忙しい中ありがとうございました。

T:こちらこそ、ありがとうございました!

お忙しい中インタビューを受けてくださった月本先生ありがとうございました!

月本一先生の新作『ゆとりガジェット 1 一之瀬ゆとりのヒロシヒーロー化計画始動!』は絶賛発売中。

続刊も楽しみなオススメの一冊! 是非読んでみよう!

(C)エンターブレイン 月本一/himesuz

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