【このライトノベルが売れて欲しい!】第22回『大日本サムライガール』

「真正なる右翼は、日本に私ただ一人である!」

ということで始まりました。続きが読みたい!メディアミックス展開して欲しい!単純に沢山の人に手に取ってもらいたい!という願望を織りまぜてオススメラノベを紹介する『このライトノベルが売れて欲しい!』第22回でございます。

今回ご紹介するのは至道流星先生の

『大日本サムライガール』!!

著:至道流星

イラスト:まごまご

~あらすじ~

「真正なる右翼は、日本に私ただ一人である!」

拡声器を片手に街頭で叫ぶ謎の演説美少女・神楽日毬。彼女の最終目的は日本政治の頂点に独裁者として君臨し、この国を根底から変えること——!

しかしどれだけ努力しても活動の成果がさっぱり挙がらぬ日毬に、日本最大の広告代理店・蒼通の若手社員、織葉颯斗は現実を突きつける。

「メディアに露出していない政治家なんて、存在していないのと同じこと——」

熟考の果て、日毬は颯斗とタッグを組み、独裁者への道を最短コースで実現するため、あらゆるメディアを席巻するアイドルスターになることを決意する。

目的は政治の頂点、手段はアイドル——。至道流星の本気が迸る、“政治・経済・芸能”エンタテインメント、ここに開幕!!

史上初の右翼ヒロインが国を変えるためにアイドルを目指す!?

本作『大日本サムライガール』の主人公は織葉颯斗(おりば はやと)という26歳の社会人。巨大印刷会社の創業家一族にして、日本最大の広告代理店・蒼通に勤めるエリートだ。そんな彼が街頭演説をする美少女、神楽日毬(かぐら ひまり)と出会うことから物語が始まる。

拡張期を片手に演説をする美少女――

街頭演説の場所は『防衛省前』!!

演説内容は自らが独裁者のなり、現状の国家を打倒する『右翼主義』!!

これだけで強烈なファーストインプレッションを与えてくれる本作。右翼主義をこれほどまでに全面に押し出したヒロインというのは史上初なのでは!?

防衛省から広報VTR作成の仕事を受け持った颯斗。

部下の由佳里と共に、防衛省前で演説をする日毬と出会う。

かたやエリート社会人。かたや極右の女子高生。接点のないそんな2人が、どんな繋がりを持つのかと言うと――

蒼通に勤め、能力もある颯斗は順風満帆に思えたが、父親との往年の不仲によって自ら家の縁を切り、親父を見返してやるという決意の下に、そのままの勢いで蒼通もやめてしまう。

そして、街頭演説をする日毬に目をつけた彼は芸能プロダクションを設立し、日毬をアイドルとしてプロデュースすることになる!! というのが本作の序章だ!!

日毬の目的は『アイドル』として有名になり、その延長線上に現状の政党を打倒し、国の頂点を取ること!! その姿勢は一切ブレることなく、格好良さすら有る!!

社会風刺を物語に含み、革命というテーマを持った物語は、至道流星らしいスケールの大きい怒涛の展開を魅せてくれる!!

信念を持った魅力的なヒロイン。それを支える真摯な主人公に好感!!

本作のヒロインである日毬は、『右翼主義』という際立った個性を持ったキャラクターだ。彼女の家系は古くから天皇に仕えた家系であり、そのことに誇りを持って現代まで細々とその血を受け継いできた。日毬は、日本国の現状を本気で憂い、今こそが分水嶺であり、日本をより豊かな国に変える必要があると単身で行動を起こす!!

その姿はまさに『武士(サムライ)』と言っても過言ではない!!

『独裁者を目指す』と語る彼女は、そこで流れる血や混乱する社会すらも理解し、それでもなお、革命を目指そうとする。その強い信念は、非常に好ましいキャラクターとして日毬を支えてくれる。

しかし、彼女もまだ16歳の少女だ。時に弱気になり、それを気丈にも耐えている面がある。

自分に自信がなく、弱々しい面を見せる日毬は非常に萌えることをお約束しよう。ギャップ萌えというものがあるが、『極右翼主義』からのギャップは凄まじいものがある。

グラビアアイドルとしてその美貌を遺憾なく発揮する日毬。

人前で素肌を晒すことに羞恥する姿には萌える!

そして、そんな彼女を支えるのが主人公の颯斗だ!!

成り行きで日毬と手を組んだ彼だが、真摯に彼女に向き合い、彼女の目標を笑うことはない。とても好感の持てる主人公だと言えるだろう。日毬が上のステージに上がるためには、いったいどうすれば良いのかを真剣に考える彼は、日毬の大きな信頼と勝ち取り、かけがえのない支えとなっていく。

颯斗を信頼する子犬チックな日毬も非常に可愛らしくてグッド!!

1巻終盤では芸能界の厳しい洗礼を受ける2人だが、それを乗り越えるための怒涛の展開を魅せてくれる!! さらに2巻では新人アイドルが参加したり(さらにそのアイドルも色物)、物語は加速していく!!

現在まだ2巻、10月には3巻が発売なのでハイペースな刊行スピードだが、ぜひ社会風刺と経済、芸能界の黒い部分など、至道流星ならではの物語を堪能しよう!!

また、なんと太っ腹なことに期間限定で1巻まるまるが星海社の大日本サムライガールのサイトで読むことができるぞ!!

気になった人は是非一読をオススメしたい。さらに気に入った人は書店で本を手に取ろう!!

ということで、第22回【このライトノベルが売れて欲しい!】は以上になります。

至道流星先生は『羽月莉音の帝国』でタフガールなヒロイン(兼主人公)を描ききりましたが、今回の日毬は極右ではあるものの実に女の子らしい部分もあり、非常に可愛らしくて素晴らしいです!!

WEBで丸々1巻が読めますが、是非是非、購入して欲しい作品ですね。

それではまた、私情入り混じるカオスな記事でお会いしましょう!!

【記事:ゆきとも】

(C)星海社 至道流星/まごまご