【このライトノベルが売れて欲しい!】第24回『アニソンの神様』青春アニソンバンド・ストーリー開幕!!

 

「日本には八百万の神様がいると言われている。

――だから、きっとアニソンの神様だっているはずだ。」

 

ということで始まりました。続きが読みたい!メディアミックス展開して欲しい!単純に沢山の人に手に取ってもらいたい!という願望を織りまぜてオススメラノベを紹介する『このライトノベルが売れて欲しい!』第24回でございます。

今回ご紹介するのは『アニソンの神様』!!
アニソンの神様 (このライトノベルがすごい! 文庫)
アニソンの神様 (このライトノベルがすごい! 文庫)
著:大泉貴

イラスト:のん

~あらすじ~

「はじめまして! エヴァ・ワグナーです。一緒にアニソンバンド、やりませんか?」――アニソン好きが高じて、ドイツから日本へとやってきた少女、エヴァ。彼女の夢は、アニ ソンの聖地・日本でアニソンバンドを組むこと。今、その夢が動きだす――。第1回「このラノ」大賞作家が描く、音楽と青春。「CHA-LA HEAD-CHA-LA」から「太陽曰く燃えよカオス」まで、すべてのアニソン好きに贈る、友情物語!

ポジティブ留学生が巻き起こすアニソンバンド・ストーリー

本作『アニソンの神様』は留学生であるエヴァ・ワグナーという少女が登場するところから始まる。黄金色のロングヘアーと瑠璃色の瞳を持つ彼女は、生粋のドイツ人である。

日本の高校に交換留学生として留学してきた彼女は、日本を初めて訪れたにも関わらず、まるでネイティブであるかのように日本語を話すことができるほどに日本が大好きだった。

日本が大好きな彼女は、ある野望があって日本に留学をしてきた!!

――それは『アニソンバンド』を結成して、アニソンを歌うこと!!

そう、彼女は生粋のオタクっ娘にして、大のアニメソングファンだったのだ!!

「日本には八百万の神様がいるのだから、アニソンの神様だっているはず」

そう言いながら、彼女は持ち前のポジティブなパワーで周囲の人間をアニソンバンドへと巻き込んでいく!!

本作の素晴らしいところは、このエヴァの明るく前向きな力強さにあるだろう。文化祭でバンド演奏を目指す彼女だが、バンドメンバーはなかなか集まらない。『アニソン』というキーワードが、アニソンを聞かない高校生にとって障害となるのは想像できるだろう。しかし、エヴァは諦めることなく、自らの目標に向かって邁進していく。そのひたむきで前向きな姿勢にはこちらが元気を貰えるほどだ!!

エヴァが集めることになるバンドメンバー達

アニソンが好きな人間、知らない人間、好きだけど隠している人間など全員がアニソンに精通しているわけではない

好きなものを好きと言える力強さ!! 直向な少女の姿に感動!!

日本でのアニソン――さらに言えば『アニメ』というものは、非常に曖昧な立場にあるだろう。ジブリ作品のように多くの人達に認められているアニメ以外は、どうしてもアニメを見ない人たちにとってはマイナスイメージを持たれる事が多い。

本作のメインキャラクターの1人であり、主人公とも言える『入谷弦人(いりや げんと)』も、その1人だ。

巧みなギターの演奏テクニックを持つ彼に目を付けたエヴァ

そんなエヴァの勧誘に辟易とする弦人の図

弦人はほとんどアニメというものを知らない、俗にいう『一般人』という存在だ。音楽一家の家庭に育ち、様々な音楽に精通する彼だが、アニソンというジャンルに対しては全く知識を持っていない。

そんな彼がアニソンに持つイメージというものは『アニソンはくだらない』というものだ。

やはり、オタクとそうでない人たちとの間には、小さくない溝が存在している。

本作はそんなアニソンに対する溝や偏見というものを『アニソン好きの少女』の力強さが突破する青春バンドストーリーといえるだろう!!

他人の目など気にせずに、ただ自分が好きなものを『好き』ということの力強さがとても心地良い物語をぜひ楽しんでもらいたい!

最新アニメから懐かしのアニメまで、様々なアニメソングが登場する本作を読むと、無性にアニソンが聴きたくなること請け合い!!

アニソンを通じて絆を深めていくバンドメンバー達にも要注目だ!! 続刊が続いていけば、弦人がアニソンオタクになりそうな空気が出ており、個人的にとても期待したい。オタクじゃない人間が、どんどんオタクに染め上げられていく、というのはあるあるネタですよね。

また、後味がよく爽やかな青春バンドストーリーが楽しめる本作に加えて、ショートストーリーが公式ブログで連日掲載されている。

http://blog.award2010.konorano.jp/archives/cat_120843.html

こちらはアニソン1曲を取り上げてショートストーリーとして掲載したものだ。本編ではあまり見られなかったパロディ成分も多く含まれており、また違った物語を楽しむ事ができるぞ! 本編と一緒にこちらもぜひ楽しんでもらいたい!

ということで、第23回【このライトノベルが売れて欲しい!】は以上になります。

アニソン、いいですよねぇ……本作の最後で登場するアニソンは、個人的にも強い思い入れがあるもので、感無量でした。

前作『ランジーン×コード』とは打って変わっての青春ストーリーですが、これから先どのように展開していくのか気になる所。続編があると考えてもよいのでしょうか! ぜひ続きが読みたいですね!

それではまた、私情入り混じるカオスな記事でお会いしましょう!!

【記事:ゆきとも】

(C)宝島社 大泉貴/のん