『覇剣の皇姫アルティーナ』むらさきゆきや先生インタビュー

オリジナルインタビュー「ラノベの素」。

今回は10月29日にファミ通文庫より新刊『覇剣の皇姫アルティーナ』を発売されたむらさきゆきや先生にお話を聞きました。

覇剣の皇姫アルティーナ

著:むらさきゆきや イラスト:himesuz

あたしは皇帝になる。あなたの叡智が必要なの。

剣も弓も苦手で、本ばかり読んでいる落ちこぼれ軍人のレジス。左遷された辺境で、彼は運命を変える少女と出会う。赤い髪、紅い瞳を持ち、覇者の大剣を携えた皇姫アルティーナ。落胤が故に、14歳にもかかわらず、辺境軍の司令に任じられていたが、彼女は己の境遇を嘆くことなく、とある大望を抱いていた。「あなたを信じるわ」少女から軍師として求められたレジスは共に困難へと立ち向かっていく。覇剣の皇姫と、読書狂の青年が織り成す覇道戦記ファンタジー!!

本日はお忙しいところお時間を作っていただきありがとうございます。よろしくお願いします。

「〝むらさきゆきや〟です。平仮名ばかりで読みにくくてすみません。よろしくお願いします」

「編集の和田です。心配なのでついてきました。どうぞ、よろしくお願いします」

まずむらさき先生のプロフィールをお願いします。趣味や特技などもぜひ。

「ある意味、小説を書くのが一番の趣味ですね。 他には、よくサッカー観戦をします。国内も海外も観ます。たまに自分でもボールを蹴ります。

ぜんぜん下手ですけど、ときどき将棋を指しています。 あとはドライブですね。温泉に行ったり。昔は国内B級を持っててサーキットも走ってました(笑) 特技は、プログラムかな? 今でもcgiの改造くらいはします。」

多彩な趣味をお持ちですね。ではさっそく、先生の新シリーズ『覇剣の皇姫アルティーナ』が発売になりましたがどんな作品か教えてください。


「とある夜、天空から女の子が降ってきて。おやかた――」

「まじめにお願いします。落胤がゆえに辺境に飛ばされた皇姫アルティーナが、皇帝を目指すことになる話です。彼女が頼るのは、軍人なのに剣も乗馬も苦手で本ばかり読んでる軍人レジスです」

「アルティーナさん、見る目ないですよね」

「えっ!?」

「え? まぁ、それはともかく……

ファンタジーというジャンルですが、中世欧州をモチーフにした架空世界の戦記です。

魔法とかモンスターとか出てきません。

メイドさんと川で洗濯したり、蝋燭の灯りで書類仕事するラノベは、ちょっと珍しいと思います。

詳しくは、ラノベニュースオンラインさんのページで! ここにリンクをお願いします(笑)」

いきなり笑いを取られてしまいましたが、本作を書かれたきっかけは?

「いろいろあって、ファミ通文庫さんに企画を持ちこむ流れになりまして……いろいろあって、いっぱい企画のストックがあったんですが、〝これは無理だろうな。戦記だもん〟と思いつつアルティーナの企画も出しました」

「たしかに、戦記はラノベには少ないですよね」

「しかも、ファンタジーなのに特殊設定ナシですからね……ところが、ファミ通文庫さんが、なぜか気に入ってくださいまして、これを進めたいというお話をいただきました」

「面白そうな企画だったし、あまり見ないジャンルなので、挑戦しがいがあると感じたんです」

「出した企画のなかで一番売れないと思ってました」

「えっ!?」

「え? まぁ、たくさん緊急重版したんだから、いいじゃないですか」

「ありがたいことですね」

「読者の皆様に感謝ですね。おかげで2巻が出せます」

緊急重版おめでとうございます。確かに戦記物はあまり見ないジャンルですね。では本作の見所やセールスポイントは?

「himesuz先生のイラストです。この清潔感のある作風は、私にはなかったものなので、すごく意識して本文を書きました」

「あー、himesuz先生のイラストが素晴らしいのはもちろんなんですが……本文についても語ってください」

「見所ですか……ラストのけ――」

「いきなり、ネタバレしないでください!」

「じゃあ、表紙で」

「やっぱり、イラストですか!? 僕はアルティーナとレジスの会話、楽しいと思いますよ。あと、設定も特殊要素はないけど、他の作品にはない世界観だと思いますし、それが丁寧に描かれています」

さすが担当編集さん、的確なアピールありがとうございます。では主人公について聞かせてください。どんな主人公ですか?

「ダメ人間です」

「趣味人と言っておきましょう。平和主義で読書家で、剣や乗馬は苦手だけど、知識豊富な軍師です」

「給料は全部、本に消える。むしろ、借金してる」

「えっ!?」

「詳しくは、2巻で」

いきなり2巻のネタバレきましたね(笑)。次はヒロインについて教えてください。

「かわいそうなお姫様です。一番かわいそうな所は、本人が自分がかわいそうだと自覚してないとこ」

「たしかに……」

「身の丈よりも長大な剣を振るう力持ちです。外見は細くて柔らかそうなんですが、実は、けっこう鍛えられてて重たいです。レジスも上に乗られて大変だったでしょうな」

「そんなシーンもありましたね」

なんだか本当にかわいそうなお姫様ですね……。むらさきゆきや先生が一番お気に入りのキャラクターは誰ですか?

「うっ……難しい質問ですね」

「正直に答えていいですよ」

「書くときに物語が歪むから、どのキャラが好きとか考えないようにしてるんですよ」

「あ、そうなんですか」

「まぁ、強いて挙げるなら、アルティーナ…………を辺境に飛ばした第二皇子ラトレイユかな。あの腹黒さは他人とは思えません」

「えっ!?」

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