【このライトノベルが売れて欲しい】第29回『魔女の絶対道徳』過酷な使命を背負った少年と天狗の少女による伝奇ストーリーが始まる!?

「助けてくれないのなら……せめて、死ぬ前にえっちなことさせてください。」

ということで始まりました。続きが読みたい!メディアミックス展開して欲しい!単純に沢山の人に手に取ってもらいたい!という願望を織りまぜてオススメラノベを紹介する『このライトノベルが売れて欲しい!』第28回でございます。

今回ご紹介するのは

『魔女の絶対道徳』!!

著:森田季節

イラスト:NOCO

~あらすじ~

目の前の正義はなまやさしいものじゃない。

「束縛のない人生が一番だ」連続殺人事件の犯人を追っていた俺、水主頼斗【みぬしらいと】は、逆に縛り上げられてしまった……。そのピンチを俺は「天狗」の少女、輪月【わつき】に「天狗の血を引く」という理由で助けられた。いや、むしろ改めて輪月に拘束された。ところで、お前の手伝いをするのはいいけど、事件って解決してるの? 俺、咒師【のろんじ】っていう和製魔法使いで、事件が解決しなかったら実は死ぬんだけど……大丈夫? 正義の和製魔法使いと不純少女の青春怪奇ストーリー!

町を守る使命を背負った少年は、天狗の少女と出会う――

本作『魔女の絶対道徳』の舞台は『久多良市』という地方都市。

久多良市は異界との境界に存在する境界都市であり、様々な異形の者達が『あちら側』から現れやすい土地だった。

そんな町の均衡を守る者がいた。古い時代から境界の均衡を保ち、特殊な術によって異形を倒し続けてきた和製魔法使い、それが咒師だ。

咒師は町の平穏と文字通り『一心同体』であり、境界の均衡が崩れてしまった時最終的に『死』に至る過酷な運命を背負わされていた――

本作の主人公、水主頼人(みぬしらいと)は第62代目の咒師として父親から咒師の力を譲り受ける。自らの命をかけ、町を守るために戦う使命を背負ったのだ。

咒師は一撃必殺の術、天弓によって戦う正義の和製魔法使いだ。

頼人は自らの命をかけ戦う意思を持つ、一本筋の通った主人公になっている。

そして、頼人は咒師として日夜、異形と壮絶な戦いを繰り広げて……いるわけではなかった。現代の咒師の仕事はあくまで異界から現れる蟲のような小物を倒す害虫駆除のようなものなのだった。

あくまで害虫駆除レベルで戦い、町の平穏を守っていた頼人だったが、久多良市で『連続殺人事件』が始まったことから、頼人の受難が始まっていく――主に女性関係で!!

連続殺人事件が異形による犯行だと考えた頼人。

しかし、犯人と思われる異形に捕まってしまう。そして、同じように捕まっている少女と出会って……?

連続殺人事件によって境界の均衡が崩れ始めていることを感じた頼人は、殺人事件の犯人を追っていた。しかし、無様にも犯人と思われる餓鬼(ゾンビのような人型の異形)に捕まり縛り上げられてしまう。そして、頼人は彼と同じように捕まってしまった一人の少女と出会う。彼女は自分のことを『天狗』だと名乗るのだが……?

口を開けば下ネタばかりの美少女天狗とのテンポのいい掛け合いに注目!!

本作は作者による入念な下調べによって裏打ちされた伝奇的な世界観が魅力だが、それに加えてキャラクター同士の軽妙な掛け合いが心地良い一作だ!!

頼人と同じように殺人現場で捕まってしまった少女――本作のヒロイン?である愛宕輪月(あたご わつき)が非常に特徴的なキャラクターとなっている!!

彼女は自らを『天狗』であると言い、特殊な力を頼人に見せつける。美しい容姿も相まって、一種の神秘性すら感じる彼女。

圧倒的な力によって餓鬼を粉砕する輪月。

人間の形をした餓鬼を臆することなる『殺した』彼女に、頼人は恐怖を覚えるのだった――

しかし、このヒロイン……

口を開けば下ネタしか言わない!!

頼人が特殊な血筋を持っていることを悟った彼女は、出会って早々「子種が欲しいです」

と言い、頼人の貞操を奪おうと行動を起こす!!

殺人現場で出会った2人は次第にコンビのような関係になるのだが、終始、頼人は輪月の下ネタを絡めたボケにツッコミを入れ続けることになる。

本作は輪月の明け透けのない下ネタに、頼人の軽妙なツッコミが入り、非常にテンポが良く読める一作だ。世界観的には重くジメジメとした設定ではあるのだが、キャラクターの掛け合いによってライトな作風になっているのが特徴だろう。

勿論、キャラクターだけが先行しているわけではない!! 様々な文献などから抽出された天狗や鬼、吸血鬼や修羅、羅刹といった異形の存在の知識がこれでもかと組み込まれているため、物語の背景はしっかりとしたものになっている。

本巻では町で起こる『連続殺人事件』を主軸として、町に存在する異形の勢力情勢などが描かれていく。主役二人だけではなく、濃いキャラクターが続々と登場するため続編を読みたいと思わせられる作りになっているぞ!! 登場するヒロイン全員が主人公を引っ掻き回すタイプなのも素晴らしい作品だ!!

エロいことを言うヒロインに振り回されたいM気質のある読者諸君は、是非本作を手にとって見よう!!

ということで、第29回【このライトノベルが売れて欲しい!】は以上になります。

「ヒロインがエロいっていいよね……」という信条を持った私にとって、輪月はジャストミートなヒロインでしたね! 下ネタを躊躇なく言うメインヒロインは非常に珍しい……素晴らしい!!

もちろん、ヒロインだけではなく世界観的にも和風ファンタジーな感じが良いですよ!!

地方都市で伝奇ってテンション上がりますしね!! 伝奇好きの方も読んでみると良いかも知れませんよ!!

【記事:ゆきとも】

(C) エンターブレイン 森田季節/NOCO

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