【編集部のオススメ】アウトブレイク・カンパニー 萌える侵略者13 「シンイチのヘタレ、ここに極まれりっ」

ラノオン編集部が読んでオススメしたいと思ったライトノベルを紹介する【編集部のオススメ】

今回は、7月31日に発売となった榊一郎先生が執筆する『アウトブレイク・カンパニー』の最新刊『アウトブレイク・カンパニー 萌える侵略者 13』をご紹介します。

※多少のネタバレが含まれますのでご注意ください。

アウトブレイク・カンパニー13

シンイチのヘタレ、この一冊に極まれり。

モテ期到来に、シンイチが取った行動とは――?

12巻の神聖エルダント帝国皇帝ペトラルカの結婚騒動を経て、いよいよ自分の置かれている状況に気が付いたシンイチこと、加納慎一。ラブコメ作品が苦悩をして通り抜ける「選択」の道へと足を踏み入れた本作を楽しみにしていた人たちも多かっただろう。アミュテック総支配人・加納慎一はメイドでハーフエルフのミュセルを選ぶのか、それとも皇帝で幼女のペトラルカを選ぶのか、お抱え絵師で獣娘のエルビアを選ぶのか、それとも……。封印が破られた『禁忌の鎧』を装着してしまった女の子たちが本音をぶつけ合う中、一人シンイチがヘタレ続ける物語となっています。

冒頭から繰り広げられる刃傷沙汰修羅場展開。

これは現在か未来か――ああ、夢でよかった。

ようやく自分の置かれている状況に気が付いたシンイチは、ギャルゲーを授業科目に組み込んだ過去の自分を呪わずにはいられなかった。ミュセルやペトラルカ、さらにはエルビアまでが次から次へと好意を口にし、シンイチはただただ苦悩するばかり。ついには的場さんに助けを求めちゃう始末。兎にも角にもヘタレっぷりを存分に発揮するシンイチだった。

エルダント帝国は精神干渉系魔法の研究を進めることに。

城奥から見つかった鎧に彫られた文字、それはニッポンの……?

エルダント城の最奥から発掘されたのは過去に街をひとつ滅ぼしたという「呪いの鎧」。さらに、その鎧には本来の世界に似た文字が刻まれており、その謎を解明するため、シンイチの屋敷へと運び込まれることになる。一方、嘘発見器を使い光流はシンイチの3人への気持ちをはっきりさせようとしたりと、ミュセル、ペトラルカ、エルビアを巻き込みながら楽しんでいた。そんなシンイチは身近な既婚者、リザードマンで庭師のブルークからもアドバイスをもらうため、彼の元を訪れたりしていたのだった。

『女の50キロは甘え』! 『女の50キロは甘え』!

大事なことだから2回、いや3回言ったのじゃ!

すれんだー勝負にペトラルカは勝利の叫びを連呼する。一方、屋敷へと持ち込まれた『禁忌の鎧』に取り込まれてしまったミュセルは呪いを受け、強力な戦闘力と引き換えに「本音ダダ漏れ」状態となってしまう。さらに鎧は装着者の言うことを聞かず、ペトラルカ、エルビアを障害物と認識し攻撃する。ペトラルカを抱えながら逃げるシンイチだったが、『禁忌の鎧』はエルビアを取り込み、さらにはペトラルカまでをも取り込んでしまい……。『禁忌の鎧』に取り込まれてしまった3人は、強大な戦闘力を振るいながら、常日頃思い感じていた本音をダダ漏れにしながら、皇帝もメイドも絵師も関係なく女3人の戦いを繰り広げるのだった。

この中で一番可愛いのは誰か?

シンイチもまた禁忌の鎧を装着した結果、修羅場は終息、した?

根本的な原因はシンイチの優柔不断にある。シンイチは、鎧の脱げない3人の戦いを止めるために、女性しか装着できない『禁忌の鎧』に手をつける。そして、3人のもとに降り立ったシンイチの口から発せられた言葉に――――その場にいた者たちはただただドン引きするしかなかった……!!

今巻の見どころとしては、冒頭でも書いた通り、シンイチのヘタレっぷりが最初から最後まで詰まった1冊になっていることでしょう。修羅場ですよ、修羅場。過去の経験から、選ばれないことの苦しさを知っているシンイチだからこその展開ではあるものの、やはりヘタレ感は拭いきれない。この先、シンイチは選択するのか、それとも選択しないのか、楽しみに続きを読んでいきたいですね。3人の女の子たちの関係も、今回の件で身分の隔たりはより小さなものになったのではないでしょうか。そしてもうひとつの見どころは、登場した『禁忌の鎧』でしょう。ファンタジーの世界に突如舞い降りた装甲少女。デザインや設定も4ページにわたって紹介されているので、こちらも必見です。また、今回は大きな伏線もはられており、「そういうことなの?」と、ある可能性も提示しているので、ぜひ読んで確かめてみてほしいですね。

7月31日に発売した最新13巻は四角関係の修羅場巻!

シンイチはヘタレだったけど、魅力的なキャラクター満載の本作をぜひ手に取って読んでみてください。

©榊一郎/講談社 イラスト:ゆーげん

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