【特集】伏瀬先生&川上先生合同インタビュー『転生したらスライムだった件』6巻&コミック1巻同時発売! ※サイン本プレゼント有

10月30日に『転生したらスライムだった件』の原作小説最新6巻とコミック第1巻が同時発売となり、本記事ではこの原作小説最新巻&コミック同時発売を記念した大特集を実施! 原作著者の伏瀬先生とコミカライズ作者の川上先生への合同インタビューを敢行しました。お二人には『転生したらスライムだった件』のそれぞれの魅力をたっぷりと語っていただきました。サイン本プレゼント企画もご用意しておりますので最後までチェックしてくださいね!

プリント

伏瀬(インタビュー内は

GCノベルズより『転生したらスライムだった件』を6巻まで刊行中。

川上泰樹(インタビュー内は

月刊少年シリウスにて『転生したらスライムだった件』コミカライズを連載中。

――本日はよろしくお願いします。『転生したらスライムだった件』最新6巻、そしてコミック1巻の発売おめでとうございます。

ありがとうございます。

――それではまず自己紹介をお願いします。

伏瀬と言います。大阪府堺市在住です。自己紹介といってもあんまり言うことがなかったりするんですけども。『転生したらスライムだった件』を書いていますということと、兼業作家であるということ、あとはゲーム関係を趣味で多岐にわたって遊んでいたりすることでしょうか。

川上泰樹です。埼玉県在住で『転生したらスライムだった件』のコミカライズを担当しています。趣味でお菓子を作ったりしていたこともあったのですが、漫画のお仕事をするようになってからは作らなくなってしまいました。あとはゲームの「脳トレ」が好きです。

――ありがとうございます。伏瀬先生は最近結構な金額をゲームに費やされたとか。川上先生も「脳トレ」が好きすぎて仕事に影響しつつあるようだ、とお伺いしたのですが(笑)

言ってもいいんですけど……とりあえずゲームは多岐に渡って遊んでいます(笑)

そんなことはないです!「脳トレ」をやっているせいで仕事が進まないのではなくて、仕事をスムーズにするために「脳トレ」をやっているんです。楽しすぎてあっという間に時間が過ぎていることもありますけど(笑)

――日々充実したお仕事をなされているようでなによりです(笑)

(笑)

――それでは早速作品についてお聞きかせください。伏瀬先生にお聞きしたいのですが『転生したらスライムだった件』の執筆のきっかけや経緯は何だったのでしょうか。

実は様々に開催されている小説大賞に応募しようと作品を書いていたのですが、気力がもたず途中で断念してしまって。ただ書くことは続けたいと思い、毎日執筆ができて、さらに読者からの反応も貰うことができる小説投稿サイト「小説家になろう」で連載してみようと思ったことがきっかけです。

――いざ連載をはじめてから小説大賞への応募の気持ちは芽生えなかったのですか?

小説大賞への応募はWEB上でこの作品を完結させたら別の作品を書いて応募してみようかなとは思っていました。ただ書いている間にどんどん話が延びていき、当初の予定では30話、どんなに長くても100話で終わらせる予定だったのですが、気付けば300話近い数になってしまい……。現在の番外編を含むWEB連載もまだ終わっていないですし、終わらぬ間に書籍化することにもなり、今は書籍が完結してから次のことを考えようと思っています。いったい何年先になることやら……。

――伏瀬先生はGCノベルズさんと良好な関係を築けているようですし、新作を書くのであれば直接言ってしまえばいいんじゃないですか。

そうですね(笑) 書きたい物語は多々あるんですけど、現状が結構大変なのも事実で。2つの物語を同時に書くのは無理があるかなと今は思っています。

――新しい企画ついては担当編集と話したりはしているんでしょうか?

こういうお話は書きたいというさわりについては話しますが、踏み込んで話してはいないです。私自身プロットを書いた経験がなく、書けそうにもないので、次に新しい作品を書くときはこれまで考えていなかったまったく新しい作品になると思います。

――そちらも今後期待させていただきます。次にお聞きしたいのですが、ずばり『転生したらスライムだった件』の魅力はなんでしょうか。

……これは難しいですよね。気軽に読めるところ、でしょうか。あまり読むのに悩まなくていいようにしているつもりで書いてはいます。設定もたくさん出てくるのですが、スライムのリムルは凄い能力をもっているんだなと認知さえしてもらえれば、ストーリーを楽しく読み進められるようになっています。

――つまり設定を軽く流しても楽しめる。裏を返せばその設定を読み込むことでさらに楽しく読めるということですね。

そうですね。

――根本的なところをお聞きしたいのですが、なんでスライムを主人公にしようと思ったんですか?

これは聞かれると思ってました! 聞かれると思って考えていたのですが、思い出せませんでした(笑)

――気が付いたらスライムだったと?

気軽に転生もので、普通に転生しても面白くないとは思っていたんです。赤ん坊などは既に書かれている投稿者の方もいたので、魔物になってみようと。そこで、スライムでいいか、と。いざ書き始めて調べてみたら、スライムへの転生ものは既にあったことに気付いたりもしましたが(笑)

――具体的なスライムの決定打を意識したことはほとんどなさそうですね。

そうですね。はじめから強いモンスターに転生しても面白くないですし、弱くてそれなりに認知度のある魔物と考えてスライムに落ち着いた感じです。見た目と能力は複数あるスライムが登場するゲームの要素を取り入れようと思ったりもしたのですが、気付けば能力は凶悪どころではおさまらなくなってしまいました。

――場合によっては「転生したらケンタウロスだった件」になっていた可能性も?

あったかもしれないですけど、ケンタウロスで話を広げるのは難しい気が(笑)

――変な質問をしてすいません(笑)今回最新6巻と同時発売となるコミカライズのお話はいつ頃あったのでしょうか。

1巻発売の直後だったので2014年6月です。シリウス編集部様より打診をいただきました。

――なるほど。それでは続いて川上先生にお聞きしたいのですが『転生したらスライムだった件』のコミカライズのお話はいつ頃あったのでしょうか。

コンペが2014年9月にありました。コンペのお話をいただいた時は、さっそくWEB版を読みにいきましたね。コンペに臨むにあたって、読みながら漫画としての再現方法を考えたりもしました。序盤ではスライムの目が視えなかったり、20万の軍勢が出てきたりで、難しそうではあったのですがやっちゃえと挑戦した結果、お話が実った形です。

――担当編集より、コミカライズコンペの締切に資料が全然あがってこなかったというお話もお伺いしました(笑)

途中でやめられなくて、原作をずっと読んでいました(笑)

たしかその時期だとWEB版が完結していた頃ですよね。

そうですね。最初の番外編がスタートしていた頃だったと思います。

――お詳しいですね(笑)コンペの資料が中々上がらなかったのは完結したWEB版を最後まで読んでいたから、と。

はい(笑)

――最後まで読んでみてどうでしたか?

面白かったです!

――川上先生は『転生したらスライムだった件』以外にもコミカライズを担当されていますよね。

はい。「天鏡のアルデラミン」や「まおゆう」のコミカライズも担当しています。

――上述の2作品もファンタジーで『転生したらスライムだった件』もファンタジーですが、主人公がスライムという大きな違いもあります。何か感じたことがあれば教えてください。

そうですね……。強いて言えば主人公がスライムなので、せっかくのキメ顔があんまりきまらない点が大きな違いで悩ましくもあります。ただ、描くのにここまで時間のかからない主人公もはじめてだったので、楽しくやっています。本気になれば3秒で描けますし、描き手にとっては優しい主人公だなと(笑)

――コミカライズにあたっては伏瀬先生が監修を行われていますが、川上先生と伏瀬先生は何かやり取りをされているのでしょうか。

主に編集部を通す形なので、直接お話をしたことはほとんどなかったりします。基本的にはあがってきたものを読ませてもらって、違和感のある箇所を提案しているような感じです。

私も特にはないですね。最初にネームを描いて、そこに描いていることがもう私の言いたいことになっているので(笑)

ネームの労力もありますし苦労も掛けられないなと。なので、労力をかける前に言ってほしいと相談はもらったりすることもあります。基本的にはいい感じであがってくるので問題になったことはないですけど。

ありがとうございます!

ただ、直しても直さなくてもいいかなというところも言うようにはしているので、うっとうしく思われているかもしれないですね(笑)

いえいえ、そんなことはないですよ(笑)

――コミカライズを行うにあたって苦労していることはありますか?

序盤はわかっていたことですが、女の子がほとんど登場しないんです。なので、なんとかゴブリンの中にちょっと可愛い女の子ゴブリンを描いてみたり、少年漫画としても目を留めてもらいやすいように注力しています。女の子だけじゃなくて、かっこいい男の子も序盤は登場しないので(笑)

――序盤はゴブリンばかりですからね。

人間が出てこないですからね(笑)

実は最初の顔合わせの時に、序盤カットしますか? と提案もしてみたんですよ。

いえいえ、序盤をカットしたら原作ファンからすごい怒られゃうのはわかっていましたし、カットするわけにはいかないなと。

さらっと回想で流しちゃってもいいですよって(笑)

だめですって(笑)おっさんキャラを描くのは楽しいからいいんです。ただ、欲望のまま描くと華やかさは失ってしまうのでそこは気を付けながら描きました(笑)

――いかに序盤で華やかさを作り出すかにも気を遣って描かれたわけですね。

そうですね。それとコミカライズ版では可愛いモブキャラクターもたくさん登場させているので、ぜひ探しながら読んで欲しいです。

――コミック1巻は原作小説のどこまでが収録されているのでしょうか。

ドワーフ王国で裁判が起こる手前までです。1巻の続きを月刊少年シリウス最新号で読むことができるようになっています。それ以外にも原作小説ではドワーフ王国での裁判手前までに登場しないキャラクターが、コミカライズ版では少しだけ登場したりするので、ぜひ原作とコミックの違いを読み比べて楽しんでもらえればと思います。

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