週刊!ラノオン編集部オススメラノベ第3回「ギフテッド」

毎週土曜日0時更新、「週刊!ラノオン編集部オススメラノベ」のコーナー。

第3回は編集えび沢が、オススメのラノベを紹介させて頂きます。

本日ご紹介するラノベは、こちら!

 

2011年11月10日発売、二丸修一さん作、りょう@涼さんイラスト、

電撃文庫の新シリーズ「ギフテッド」です。

【ストーリー】

ギフテッド―それは神から与えられた頭脳を持ちながら、苦しみから逃れられない悲劇の存在を指す。

世界最高峰の企業、天子峰。その幹部となるために、俺たちはある試験を経て閉鎖都市にやってきた。

集まったのは天才ばかり。ただし、人権のないZランクの市民という扱いで…。

勘で、必ず正解を当てることのできる小学生エル。不自然なほど完璧な才色兼備の女子高生、光明寺綾芽。

そして退屈から逃れたかった俺、加納弥助。何十人といる候補生たちの中で、栄光を掴むのは誰なのか。

命賭けのゲームが始まる。

文章のようなタイトルが羅列されている中、シンプルなひと単語のタイトルが目に留まり、購入を決めてみました。

感想は一言で言うならば「これ、もしかして藤原竜也主演でドラマ化するんじゃね?」

 

何をもって「ライトノベル」とするかの定義にはいろいろあると思いますが、ある定義では「ギフテッド」はライトノベルに該当しなくなるのかもしれません。

でも面白い。続きが読みたい。

「ギフテッド」は第17回電撃大賞小説部門の拾い上げ作品なのだそうです。ラノベの売れ線といわれる路線から少し逸脱しているため、4次選考止まりになってしまったのでしょうか。

さて、本作は異能ものや日常ものではなく、ラノベには少ない頭脳バトルものです。

設定が非常に練りこまれており、舞台となる企業「天子峰(てしみね)」のシステムは、細かく作り込まれています。「天才の中からさらに天才を選び出す」理論などは、論理的で隙がない。

最初は伏線を撒いているので、やや冗長に感じる節もありますが、中盤~終盤にかけての伏線回収は秀逸です。

テンポ感も爽快感もあり、非常に読後感がいいです。

ただし、やや難解な表現があり、陰鬱な雰囲気や緊張感で満ちた文章ではないのですが、少し大人向けの作品です。

主人公はじめ登場人物がずーんと重い過去の設定を突きつけてくること、ヒロイン?がちょっとアレなこと、暴力的な表現があることなどから、ライトなものを好む読者には少し取っ付きづらいかもしれません。

しかし、カイジやLIAR GAMEのような心理戦が繰り広げられる話が好きな方には、オススメの一冊です。

電撃文庫ウェブサイトの新刊紹介では、ストーリーのほか、キャラクターやキーワードが紹介されています。

新刊紹介はこちら

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(C)アスキー・メディアワークス、二丸修一、りょう@涼

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