インタビュー「ラノベの素」。伊東ちはや先生「妹がゾンビなんですけど2」

オリジナルインタビュー「ラノベの素」第2回です。今回はスマッシュ文庫から11月30日発売の「妹がゾンビなんですけど2」の著者、伊東ちはや先生です。

あらすじ

大鳥風貴(おおとり・ふうき)にとって姫ノ花(ひのか)は成績優秀、容姿端麗の、誰もがうらやむ最高の妹である。ただひとつ、彼女がゾンビだという点を除けば……!

そんな兄妹の前に現れた謎の美少年が、何を思ったか、いきなり姫ノ花を襲撃してきた!

なんと少年はゾンビ討伐プログラムを組み込まれた人造人間で、しかも、それを作ったのは二人の味方であるはずの天才科学者・井関せつらだという。いったいなぜ……?

姫ノ花を必死に守ろうとする風貴は、やがて人造人間に秘められた重大かつ深刻な秘密を知ることになる……!

――伊東先生、本日はよろしくお願いします。では早速自己紹介を。あと、アピールポイントなどあれば是非。

こんにちは伊東ちはやです。家族揃ってボケ担当です。ツッコミのいない食卓で、永遠オチのない会話を繰り広げている一家で育ちました。この間は叔母によく似た人がいるなーと思っていたら、その人が話しかけてきまして……。な、なんだよいきなり! と驚愕&警戒(なんかの勧誘か!?)して逃げようとしたら名前を呼ばれ……。やっぱりよく見てようやく気づきました。……完全に叔母でした。叔母に「のんびりしてるね~」と言われて呆れられました。

あとは、〆切りが迫って緊張感が増してくると某アニソンで踊るという現実逃避を……(汗)。

――楽しい家庭なんですね。やっぱりおもしろい子供時代を過ごされたんですか?

幼稚園の頃に処女作「猫さんの話」という絵本を描いてたらしいです。絵本じゃ物足りなくて自分で絵本を書いていたそうで……。母からその話を聞いてちょっと自分で驚きました。

あとは田舎育ちなんで、子供の頃はおたまじゃくしとりとか、ダンゴムシに興味があって、毎日昆虫採集してました。おたまじゃくしを金魚の入っている水槽にぶちこんだら……その日のうちに捕まえてきたおたまちゃん達が全部金魚に食われるという弱肉強食の世界を水槽越しに垣間見てそれなりにショックを受けました。

しかもその金魚の水槽も隣の家の水槽で、不法侵入して勝手に水槽におたまじゃくしをぶち込んだ後の話。家に鍵がかかってないっていうのが普通の認識だったんで、誰の家でも近所ならホイホイ入って勝手にいじくってました。

――すごい環境ですね。中高時代はどんな青春を過ごされました?

中高生の頃はひたすら漫画描いてました。今思うと中ニ病全開のストーリーばっかりでしたなぁ。一番長編となったのがA4ノート25冊程度になった魔女の話。なんか、魔女が変身を繰り返しながら母親の敵を倒す話でしたが、後半で魔女が男になったりと無茶苦茶な話になっていました。

高校入学試験前日も漫画描いていて勉強をひとつもやろうとしなかったのはよく覚えてます。中学の頃にガンダム(ファースト)にはまってしまい、高校ではヤングマガジン漫画にはまってしまい、オタクというよりオヤジ道を歩んでました。

高校の時に始めて小説を書いたのですが、それで小説家になりたいという気持ちが芽生えました。――が、成績は下から数えた方が……の人間だったので、担任教師に「無理だと思う」と真顔で言われたことを覚えてます。

しかし、小学の頃から身につけていた妄想癖が止まらず、アニメやドラマの次回予告から話を勝手に脳内で作り上げて楽しんだりしてました。絶対次回はこうなる!! って勝手に決めちゃって、でも裏切られてもなんとも思わない自己世界を確立。た、たぶん端から見てたら内向的(キモイともいう)な人間だったと思います。

妄想癖が爆発して授業中ずっとにやけていたら先生に呼び出されて「授業を聞いてるようで聞いてない! あなた、真っ直ぐ前見てどこ見てるの?」と聞かれました。……るろけん(るろうに剣心)の続きですとは答えられなかったです。

――なるほど。そのころに影響を受けた作品とかはありますか?

影響を受けたのは「機動 戦艦ナデシコ」というアニメと、辻 仁成の「ピアニシモ(デビュー作)」。あと、漫画「うしおととら」でした。

ナデシコは会話や展開のおもしろさをモロに影響されて、日常会話にシュールなギャグを潜めると面白くなるってことを知りました。ピアニシモは高校入試日、面接待ちのときに読んだんですが「最後に裏切られる快感」ってものを教えて貰いました。

「うしおととら」にてはとにかくのんびり屋の私が「続きを読みたい!」と思わせてくれるほど主人公が逆境に立つ姿に憧れました。この作品のおかげで辛い立場に置かれる主人公ってのに哀愁と畏敬の念を覚えてしまうようになった私です。

――そういったものがきっかけで作家になろうと決心を?

最初は高校3年生の頃。でも確実になろうと思ったのは24歳のときです。自分が書いた作品が友人に評価されたからでしたね。おだてりゃ木に登る状態でその気になっちゃいました。

始めて送った原稿はコバルトに兄弟愛の小説を一本。兄に憧れる弟目線の話だったんですが、今思うと文章も乱雑で自分本位な形にもなってないゴミクズを送ってしまったように思います。

――デビューしてからの事をいろいろ教えてください。

一番変わったのは本屋で領収書貰うようになったことです(笑) 今まで貰ったことなかったので、初めて言うとき恥ずかしかったですね。

もちろんデビューしてからは読者のことをしっかり考えてます。同時に自分の中で譲りたくないものも出てきましたね。兼ね合いを一作の中でさせるのが楽しいです。

辛かったことは書けなくなったとき! 手は動いて文章を綴るんですが、翌日、内容に唖然として消す作業を繰り返す無限ループに落ち込んだときは辛かったです。書きたいものが書けない。その力量がない! って泣きました。

――作家という仕事についてですが、仲の良い作家さんはいますか?

いるんですが、名前は出せないんです。

――読者は自分にとってどんな存在か教えてください。

私を育ててくれる母であり、打ってくれる父であり、慰めてくれる祖母であります!!

――ファンレターをもらったことはありますか?はじめてファンレターをもらったときの気持ちを教えてください。

メールでファンレターは貰いました。すごく嬉しかったのと同時に、本を介して繋がれたって意味で親近感沸きましたね。友達からメール貰った感じに等しかったです。

――今までに後悔した事や人生観について聞かせてください。もし作家になってなかったら何をやってると思いますか?

前は後悔してばかりだったんですが、最近はそれよりも次やること考えちゃいますね。過去を否定したら今の私はないと思っているので失敗したことも全部宝ものに等しい思い出です。

もし作家になってなかったら……。ひたすら貯金してマンション買おうと目論む人生送ってたかな。貯金が趣味といえるほど貯金してたんで、いつか高層マンションを!!とか言ってるOLしてたっぽいです。

――作家としてこれからの目標を教えてください

今を生きる。未来を生きる!

――最後に読者に向けて一言お願いします。

応援してくれる方々、そうでない方々にも感謝申し上げてます!! 妹がゾンビなんですけど!の2巻が11月30日にでます!! よろしくお願いします!

伊東ちはや先生、お忙しい中ありがとうございました。

『担当編集からのオススメポイント!』

美少女だけどゾンビな妹。待望の第2巻です!

妹ゾンビと美少年ロボット。二人の間に芽生えた奇妙な感情に注目です。

(C)PHP研究所 伊東ちはや/6U☆

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