【特集】2016年ぽにきゃんBOOKSのイチオシ! ニシ先生&担当編集インタビュー『帰ってきた元勇者』最新6巻発売記念

ぽにきゃんBOOKS編集部2016年にイチオシの作品があるんです!

ラノオン編集部「では著者さんと担当編集さんを呼んでいただきましょうか!」

そんなやり取りから始まった本特集。ぽにきゃんBOOKSの2016年イチオシの注目ライトノベルを著者、さらには担当編集さんまで強引に巻き込んでご紹介する特集企画! 本特集記事では4月3日に最新6巻が発売となる『帰ってきた元勇者』の著者であるニシ先生と、担当編集Oさんにレーベルが満を持して推し出すイチオシ作品『帰ってきた元勇者』の魅力をたっぷりと語っていただきました。作品の細かな設定やその裏側、普段は決して語られることのない作品の魅力をお贈りします。本記事を読んだら『帰ってきた元勇者』を読みたくなること間違いなし!?

帰ってきた元勇者6

可愛い女の子にあんなことやこんなこと♥

思春期男子の夢が詰まったハーレムラブコメ第六巻♥

【あらすじ】

シャロンからエトナさんが実家に帰省すると聞いて、これはお近づきになるチャンスとばかりに同行する事を決めるハルト。しかし、エトナさんの実家がある港町ベルデでは接待を受けてみたり、ユニコーンを捕まえにいったり、魔物が襲ってきたり、見知らぬ女の子2人組みに勝負を挑まれたりと思ったよりチャンスを活かせずにいた。そんな中、ハルトの前に三度姿を現したバウロウヴァは不穏な言葉を中途半端に告げて去っていく。嘘か誠かちょっと気になりつつもアリアに戻ったハルトを待ち受けていたモノとは……!? そして密かに決意した事とは……!?

ニシ(インタビュー内はニシ

小説投稿サイト「小説家になろう」にて連載。ぽにきゃんBOOKSより『帰ってきた元勇者』を6巻まで刊行中。

担当編集者O(インタビュー内は編O

ぽにきゃんBOOKS編集部にて、本作を含め4作品を担当中。

――本日はどうぞよろしくお願いします。

ニシよろしくお願いします。

編Oこちらこそよろしくお願いします。

――それではまず、お二方の自己紹介を簡潔で構いませんのでお願いします。

ニシ『帰ってきた元勇者』を6巻まで刊行させていただいています。好きな食べ物はみかんです!

編OぽにきゃんBOOKSライトノベルシリーズで編集を担当しています。創刊の1ヶ月後から本格的に作品の担当をはじめて、現在は『帰ってきた元勇者』を含め4作品を担当しています。

――ニシ先生、すごい簡潔ですけどもっと主張しても大丈夫ですよ(笑)

ニシそうですか、では。二次元三次元問わず可愛い女の子が好きです! それとガンダムをはじめとしたプラモデルを作るのと、フィギュアなどの立体物が好きでガラスケースでも飾っています。ガラスケースの前で30分くらい眺めたり、とても楽しいです。それと運動が苦手なんですが、友人に走ることを趣味にしている人がいて、あまり理解できないです。時間を使って疲れて終わって、何が楽しいのかが個人的にはよくわかってません。自分ではまずやらないです。

――みかんのくだりから一気に掘り下げましたね(笑) プラモ制作は本格的だったりするんですか?

ニシ改造までは技術がないのでできていないのですが、スプレーで塗装したり艶消ししたりはやります。ちょっと手を加えて自分だけのものにすることが好きです。

――ありがとうございます。では早速ですが『帰ってきた元勇者』はどんな作品か教えてください。

ニシ『帰ってきた元勇者』は、作品の大前提として主人公のアマギ・ハルトが可愛い女の子と知り合い、仲良くなっていく物語です。女の子とのイチャイチャが本当にたくさんあるんですけど、それと並んでハルトの一人ボケツッコミというか、女の子に積極的に行こうかなと思いつつ、自制しようと踏みとどまることも試みる。ただ結局は自制できなくて、女の子とイチャイチャしちゃう。そんな主人公の一人劇に近いドタバタが、全巻を通して楽しんでもらえる物語ですね。

――可愛い女の子たちをとことん楽しみながら、物語を読み進めていくタイプの作品ですよね。

ニシたくさんの女の子と仲良くなっていく要素とは別に、含みのある内容も1巻から出しています。1巻から登場している球体のよくわからないやつですね。今後因縁が出てくるんじゃないかなぁと思います。

編Oご自身の作品なのに曖昧な……(笑)

ニシ因縁が出てくると思います。出てきます? ……なんというか、可愛い女の子たちがたくさんいすぎて、球体もほとんど出てこないし、もはや誰も気にしてないんじゃないかなって最近思ってるんですけど。

――各巻でちょいちょい出てますよ! 因縁が明かされないと読者はもやっとしますよ!(笑)

ニシああ、出てます、出てますね! 自分がすっかり忘れてました(笑) 今思い出しました。最後まで読んでもらって、例の球体が様々に示唆していた内容について、真相へと繋がる結末にできればいいと考えてます。

――担当編集さんにお聞きしますが『帰ってきた元勇者』の書籍化に至った経緯について教えてください。

編O『帰ってきた元勇者』は、小説投稿サイト「小説家になろう」で連載されている作品になるのですが、ぽにきゃんBOOKS創刊時から、WEB発の作品もいくつか出していこうというお話はありました。タイミングとして創刊ラインナップには間に合わなかったのですが、数作品ピックアップはされていたんです。その中で、『帰ってきた元勇者』はわかりやすい物語であること、ギャグ要素もある中でストーリー的な部分も強いところが好きで、最終的には私自身が面白かったと思ったこともあって、刊行に至りました。

――非常に可愛いイラストも特徴的な本作ですが、イラストレーターの米白粕先生についてはいかがですか。

ニシイラストがとにかく可愛い。挿絵の箇所もいつもこだわって選定しているので、楽しんでもらえると思います。米白粕先生がどんどん大変になっていっている気はしますが……。

編O『帰ってきた元勇者』のイラストを選定する際、ただのエロ小説になってしまわないよう注意していて、女の子がすごく可愛く描けて、かつエロさを求めすぎないイラストにしようという想いがありました。そこで米白粕先生にお声かけさせていただきました。米白粕先生のイラストは本当に可愛いくて、6巻の口絵にはヒロイン9人が勢ぞろいとなっているイラストも用意していただいています。必見ですよ。

ニシちなみに挿絵はもっときわどい感じはダメなんですかね。

編O突然の要望(笑) 今くらいがちょうどいいと思いますよ。

ニシパンツがもっと欲しいんです……。

編O作中にそういうシーンを書いていただければ、検討はしましょう(笑)

――今後パンツのシーンが増える可能性が出てきましたね(笑)

一同:(笑)

――続いてですが、せっかくの特集なので本作の世界観について広く、詳しくお聞きしたいなと。

ニシ『帰ってきた元勇者』はハルトが2度目に辿り着いた異世界が舞台です。作中では明言こそしていませんが、ハルトが1度目に辿り着いた異世界「アンダルギア」とはまったく別の世界です。それと中世ヨーロッパ的なイメージでファンタジー作品を読まれている方も多いんじゃないかと思うんですけど、本作ではそこまで原始的な世界を想定していなくて、日本でいう明治や大正のような近代化が進んできている文明世界を想定して読んでもらいたいです。電話やテレビなんかは登場してませんが、機械で簡単に動く洗濯機だとか、魔法の力で光る電球のようなものが存在している世界なので。

――そんな本作の世界にはどういった種族が生活しているのでしょうか。

ニシ種族としては人間、魔族、亜人、精霊のいる世界です。相関のイメージでは人間、魔族、亜人を外側から見守っている存在として精霊がいるイメージですね。作中では1巻に登場したリオンにくっついてる妖精ぐらいしか描かれていなくて、人間や魔族、亜人を観察するポジションです。

――なるほど。魅力的なヒロインたちも種族が多岐に渡っていますよね。

ニシそうですね。中でも亜人は他の種族とは少し違っていて、細かい分類もあります。尻尾と耳だけの獣人を1として、手や足にも毛がある獣人を2、全身が毛に覆われている獣人を3、あとは四足歩行の獣そのものを4、とするように分類できます。ハルトのハーレムではミーナが1、ターニャが2ですね。そして他の種族とは、二つ先のところとまでなら交配ができる仕組みにもなっています。たとえばハルトとターニャの子供が生まれるとしたら、その中間に位置するミーナのようなハーフが生まれます。また、ハルトとミーナの子供が生まれるとしたら、母方に沿ったハーフが生まれる。なので人間であるハルトは、全身が毛で覆われている亜人以降とは交配できなかったりもします。

編Oへぇ、そうなんですね!

――いやぁ、面白いですね。そんなニシ先生の隣では担当編集Oさんもえらい感心してますけど。

編Oわたし初めて聞きました(笑)

ニシ物語の最終的な結末についてはいろいろお話するんですけどね、こういう話はなかなか。

編Oそうですね。細かい設定なんかその時々で変わることもあるので。なかなか作品の根幹の設定については、深くお話したことはなかったですね。

ニシハルトたちが活動する土地の地図もあったりするんですよ。これといった発表の機会もないので日の目は見ていないんですけど。

――作ってもらったらいいんじゃないですかね、興味を持っている方も多いと思いますよ。

ニシただ地図を作中に載せるとして、それで口絵や挿絵が減ったらいやだなと。それなら1ページでも多く可愛い女の子のイラストを描いてもらいたいです(笑)

――さすが可愛い女の子に目がないニシ先生です。ちなみに魔族には亜人のような分類はあるのでしょうか。

ニシ魔族は人間の上位互換の種族で、姿かたちは様々です。なので分類できるような種別では考えてません。人間よりも相対的に魔力も強く力も強い。そのぶん個体数はそんなに多くない。それに魔族といっても、全員が魔王に従っているわけではなくて、従っている者もいれば、自由にうろついているそうでない者もいるんです。

――つまりこの世界では魔王という敵はいても、魔族そのものが他種族と敵対しているわけではないということでしょうか。

ニシそうですね。人間の住む土地にも魔族はいるので、ローリエが最初に登場した時のように、魔族は必ず倒さなくてはいけないという、いがみ合っている関係ではない。魔王軍の中にも人間や亜人もいるので、属している国のようなイメージです。

――作中には鉱物に意識が宿る存在もいたと思うのですが、あれは精霊に類するのでしょうか。

ニシ鉱物に魔力が溜まると魔石になるんですけど、特殊な鉱物に精霊が宿ると精霊石になる。鉱物の分類によって様々に変わってきますが、人間的な思考をするわけではなくて機械的な思考をする存在。聞かれてわかることがあれば答えるし、言われたことはやる。AIのようなイメージが近いですね。

――続いて登場するキャラクターたちについてお聞きします。ヒロインはどんどん増えているわけですが、特徴づけはどのようにされているのでしょうか。

ニシ登場するキャラクターたちは基本的に自分の好みにあわせて作っています。一方でネーミングに意味はあまり持たせていなくて、特徴的な語尾も多用はしていません。まとめて会話をさせてもセリフだけでキャラクターがわかるように努力しています。

――具体的にはどのような努力をされているのでしょうか。

ニシヒロインは特にキャラクターがブレないよう、キャラクター作成時にイメージテーマを掲げて、その掲げたテーマから一切ブレさせないようにしています。なので、キャラクターはそのイメージテーマからはみ出すことはせず、イメージテーマに則った動きをさせるようにしています。

――イメージテーマですか。各ヒロインは具体的にどのようなイメージで作られているのでしょうか。

ニシたとえば、シャロンは幼馴染の同級生をイメージテーマにしています。朝迎えに来てくれたり、起こしに来てくれたりそんなイメージ。ローリエはわがままな妹、ミーナは作中通り従順なメイドさんであったり。リティナはちょっとエッチな腹黒お嬢様で、セリスはむっつりなボクっ娘。ターニャは一度デレた後にツンの来ないツンデレですし、アウラは脳筋気味な先輩ポジション、カグラはだらしないずぼらなお姉さん。エルキュールもツンデレではあるんですがデレた後にもツンの取れないイメージで作られていたり、ハーレムの一員にはなってませんが、ギルド受付嬢のエトナは天然系のお譲様だったりと、それぞれのキャラクターは明確なイメージを背負っているんです。

シャロンローリエ

※左:シャロン/右:ローリエ

ミーナリティナ

※左:ミーナ/右:リティナ

セリスターニャ

※左:セリス/右:ターニャ

アウラカグラ

※左:アウラ/右:カグラ

エルキュール

※左:エルキュール

総勢9人のヒロインたち(6巻時点)は……まだまだ増える!?

――なるほど。確かに行動原理にまで繋がってくると、セリフだけでもキャラクターの判別は非常にしやすくなりますよね。

ニシもちろんそれ以外にも、セリフを連続で喋らせることはしないだとか、意識的に読者が混乱しにくいよう努めています。

編Oそうですね、わたしの方でも初稿時は常に気にして読んでいます。特に最新6巻ではニシ先生の仰られたイメージテーマでも近い位置にいる、リティナとエトナについては混同してしまう箇所もあったので、指摘はしています。

ニシそうですね。リティナもエトナも丁寧に喋るキャラクターなので、文字だけで見ると印象がだぶるところが確かにあって修正しましたね。

――ちなみに9人のヒロイン(6巻時点)の種族的なバランスは意識されているのでしょうか。

ニシ現状だと人間が4人、亜人が2人、魔族が2人、ターニャは亜人と魔族のハーフ。実はあんまり気にしていなかったので、少し人間が多いかなとは思いますね。ただ、偏りはあんまり気にはしていなくて、結果として物語が進行するにつれてハルトが好きになった女の子がハーレムになっているだけなので、種族バランスありきで考えてしまうとそこは少しおかしいのかなとも思っています。ただ、異世界なので見た目が人ばかりの女の子にする必要性もあんまりなかったのかなとは思いますが。

――続いて本作の主人公であるアマギ・ハルトはどんな主人公なのでしょうか。

ニシハルトの根幹は、思春期の中学生そのものです。1度目の異世界「アンダルギア」に行く前から孤児で、自分の家族というものに大きな憧れを抱いている。家族としての繋がりを強く欲している、そんな主人公です。

――ハルトは女の子に対してやんちゃな性格になっていると思うのですが、これは最初からですか?

ニシいえ、ハルトの性格形成には1度目の異世界「アンダルギア」での3年間が大きく影響していますね。最初の異世界に転移したのは小学校6年生の11月頃、普通の男の子だったわけです。ただ、思春期へと突入していくその3年間、ハルトの周りには女っ気が一切なくて少し歪んでしまった(笑) パーティなどハルトが直接的に関わるところになかっただけで、街や人助けなんかでは女の子はいるんですけどね。なので、ハルトの憧れや欲求に相まって、今の異世界で爆発した感じです(笑)

――さて、本作はWEB連載に則った作品でもありますが、ストーリーの先の展開については編集と作家でどのような打ち合わせをされているのでしょうか。

編OもともとWEB連載時からニシ先生が作り込んでいた作品だったので、わたしからこれといった大きなテコ入れはあんまりないですね。指摘に関してもほとんどないのですが、細かいところだとキャラクターを立たせるためにセリフをもっと増やしたりでしょうか。ハルトの独白シーンがかなり多い作品なので、女の子の可愛さを際立たせるには、女の子のセリフをもっと入れた方がキャラ立ちするかなと。本当にそれぐらいで、あとはほとんどないですね。

ニシ1回聞いたことがあって、書籍刊行時に新たに書き下ろす必要があり、プロットを送った方がいいでしょうかと聞いたら、「好きに書いてください」と返事がきたんですよ。「ニシ先生が書いてくれれば間違いない」という謎の信頼をいただいています(笑)

編Oニシ先生は好きに書いた方が絶対に良いタイプの作家さんだと思うので(笑)

ニシありがたいことに、ホントに自由に展開も作らせていただいてもらってます。もちろん微調整はしてもらっていますけど、大筋は好きな感じでやらせてもらっているので、ありがたいです。

――本作におけるもっとも重要なテーマ、あるいは読者に楽しんでもらいたいところはどこでしょうか。

ニシイチャイチャしているシーンを読んでもらってニヤニヤしてもらうこと。この物語においては最重要です!

――担当編集さんから見ていかがでしょう。

編O女の子とイチャイチャするシーンはもちろんなのですが、ハルトの独白ノリツッコミが面白いこと、コメディ要素が盛り込まれている中で、物語に一本の筋がきちんと通っていること。ニシ先生はイチャイチャするところを重要視してますけど、それと同じくらいちゃんとしたひとつの物語として、1巻から最新刊まで描かれていることはとても重要だと思っています。

ニシたしかにイチャイチャさせるだけならオムニバス形式の短編集でできちゃいますしね。

編Oですよね。要素だけならいくらでも作れてしまうんですけど、一番骨になる部分がしっかりと作り込まれていて、物語の引きとしても毎刊機能していることが重要なポイントだと思っています。

――今後の展開で注目してもらいたいポイントなどがあれば教えてください。

編Oこの作品はいろんな感情を楽しめる作品だと思っていて、笑いもあるし、ニヤニヤもあるし、真面目に読めるところもある。あとは物語の主軸にはぜひとも注目してもらいたいです。巻を追うごとにだんだんと明かされていくことになると思いますので。それとハルトの周りに女の子が何人増えるかなということも楽しみにしてもらえたらなと思います(笑)

――ニシ先生は執筆で苦労していることなどはありますか。

ニシWEB連載でもそうなんですが、直接的な表現を有する卑猥な単語を使わず、文章として読んだ時に想像力や妄想力をかきたてる、直接的ではない良さを引き出す文章を気にして書いています。あとは造語を連発させないとか。本当にそれぐらいで苦労していることは少ない気がします。

――WEB連載を含めて、難産だったシーンや展開はありましたか?

ニシあまりなかったですね。強いてあげるなら、今はもうWEBでも残っていませんが、あるエピソードを2話ほど書いて、ふとこの先を書いても面白くならないという想いに駆られたことがありました。その時は更新もぱたりと止めてしまいまして。執筆するエピソードは、そのエピソードの終わりを考えて書きはじめるんですけど、あの時はうまくかみ合わず、WEBの読者さんたちに謝った上で削除しましたね。それくらいですかね。

――第1巻のあとがきで、WEB連載時に文庫1冊相当の10万文字を意識して執筆されていたとのことですが、作家を目指されていたのですか?

ニシ目指してはいなかったです。ホント書きたいことを書いていただけだったので。書籍化なんてことも全然考えていなかったんですが、なぜかアニメの話数や1クールの展開だとか、そんなことばっかり考えてました(笑) 4巻分の40云万字で、アニメだと第1部完だな、とか(笑) 本当になんでそんなことを考えていたのか、今となっては自分でもまったくわかりません(笑)

――漠然とした強い憧れがあったのかもしれないですね(笑) 本作はどんな読者に読んでもらうことを想定していたのでしょう。

ニシWEB連載では、アニメやラノベが好きな世の中の男性すべてに向けて書いました(笑) その代わり女性は一切考慮してなかったですけど。

編O書籍では思春期男子に読んでもらいたいという想いがずっとあって、作品のオビにもずっと書いてます。10代の男子中学生から男子高校生に読んでほしいですね。実際はもう少し年齢層は上なのかもしれませんが(笑)

――『帰ってきた元勇者』のメディアミックスはあったりなかったり?

編Oまずはコミカライズを目指していければとは思っています。ただ、コミカライズになると描写の問題もあるので、ラノベの物語をそのまま追っていく感じだと見せ方を考えないといけないなとも思っています。あとはドラマCDもできたらいいですね。

――ニシ先生はやりたいメディアミックスはありますか?

ニシコミカライズもドラマCDもアニメ化もグッズも全部やってほしいですね! 小説の最新刊にオリジナルアニメーションを同梱してもらったり、抱き枕カバーをつけてもらったり。

――ぽにきゃんBOOKSでやってましたね、抱き枕カバー同梱!

ニシレーベルで実績がありますからね。ずっとやってほしいと思ってます(笑)

――今後のメディアミックスに期待させていただきます(笑) ニシ先生の作家としての今後の目標や野望を教えてください。

ニシ作家を本職として、というイメージはあんまりないです。もちろんこれだけで生きていけるならそれに越したことはないですけど(笑) 新作なんかについても構想は常に練ってはいます。そっちは形になるかどうかはわかりませんが、頑張っていきたいです(笑)

――それでは、最後にファンの皆さんへ一言ずつお願いします。

ニシ『帰ってきた元勇者』は、ハーレムラブコメというジャンル分けをしてもらっているんですけど、まさにハーレムのラブコメそのものなので、突如暗い過去や悲惨な状況にストーリーがハンドルを切ることはないと思います。気楽に、主人公のハルトが女の子たちに対して行動していく姿を読んで、ハハハと笑ってもらえれば。本当に娯楽作品として楽しんでもらえれば嬉しいなと思います。1巻を読んでもらえて、ノリさえ気に入って貰えれば、2巻3巻そして最新巻まで間違いなく裏切らないと思います!

編O『帰ってきた元勇者』を読んで損することはひとつもないと思うので、まずは読んでいただきたいです。ヒロインもたくさん登場するので、お気に入りのキャラクターを見つけてもらったり、色々と楽しんでいただければと思います。また、既に読んでくださっている方には、今後の展開も裏切ることはないと思うので、引き続き期待をしていただければと思います。これからも『帰ってきた元勇者』をよろしくお願いします。

――本日はありがとうございました。

ニシ編Oありがとうございました。

<了>

ニシ先生、そして担当編集Oさんの両名にお付き合いいただきました。『帰ってきた元勇者』の最新6巻は4月3日発売。まだまだ物語も、そしてヒロインの数も(!?)も広がり続ける『帰ってきた元勇者』はぜひ読んでいただきたいシリーズです。

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