電撃文庫刊『ソードアート・オンライン』第17巻発売直前! アリシゼーション編後半を振り返って最新刊に備えよう

4月9日に電撃文庫より『ソードアート・オンライン』待望の第17巻が発売となる。劇場版アニメの制作をはじめ、話題に事欠かない本作の最新刊を楽しみにしていた人もさぞ多いに違いない。一方で『ソードアート・オンライン』第16巻が刊行されたのは2015年8月で、およそ8ヶ月前に遡らなくてはならない。如何せん、それなりの期間が空いてしまったこともあって、内容をあまり覚えていないという読者も少なくないのではなかろうか。むしろ筆者も少し怪しい。そこで最新17巻を読む前に、アリシゼーション編の後半、主に最高司祭アドミニストレータを倒した後から振り返り、満を持して最新刊を手に取ってもらいたいと思う。本作から少し手が離れてしまっている読者も、この記事で補完の上、最新刊をあらためて手に取ってみるのもいいかもしれない。

ソードアート・オンライン17

【あらすじ】

――≪光の巫女≫アリス。――≪闇の軍勢≫すべてを犠牲にしてでも、我が手中に収める。≪最終負荷実験≫二日目。整合騎士による命がけの奮闘により劣勢になった≪ダークテリトリー軍≫は、卑劣な手段で反抗を開始する。アンダーワールドを外部から観測していた米軍傭兵・クリッターが、現実世界の人間たちを最終決戦に投入する。全米のゲームコミュニティサイトで≪本格派VRMMOゲームのベータテスター募集≫と称し、騙してログインさせたプレイヤー数は、五万人を超えた。闇の軍勢の増援に、絶体絶命となる≪人界軍≫。スーパーアカウント・ステイシアでログインしたアスナ一人では到底太刀打ちできなかった。そこに、アンダーワールドで言い伝えられてきた創世の神々が舞い降りる。白く輝く太陽神ソルスと、優しく暖かい地母神テラリア。その二柱は、シノンとリーファの姿をしており……。

※以降第16巻までの盛大なネタバレしかないのでご注意ください

最高司祭アドミニストレータを打倒したキリトだったが……。

仮想世界≪アンダーワールド≫に迷い込んだキリトは、この世界から抜け出すため最高司祭≪アドミニストレータ≫と戦い、死闘の果てに勝利を掴み取った。だが、その代償はあまりにも大きいものだった。勝利と引き換えにキリトが失ったもの。それは共に戦ってきたユージオの命。そしてキリト自身の右腕と精神だった。最高司祭との激闘から半年、キリトを支え続けていたのは真性人工知能≪アリス≫として目覚めたアリス・シンセシス・サーティだった。

SAO3
……あなたが守った世界よ、キリト

現実世界、襲撃――そして明日奈の決意。

キリトがアンダーワールドで精神喪失状態となってしまった頃、現実世界ではキリトが≪アンダーワールド≫へとログインしている施設「オーシャン・タートル」が何者かの襲撃を受けていた。襲撃の目的は真性人工知能≪アリス≫の奪取。メインコントロールの死守には成功した菊岡達であったが、襲撃者・米傭兵会社の最高責任者ガブリエル・ミラーは、ダークテリトリーサイドのスーパーアカウント≪闇神ベクタ≫として、≪アンダーワールド≫の世界へと降り立ち、真性人工知能≪アリス≫の探索と奪取を目論む。作戦は≪アンダーワールド≫にて進行を開始することとなる。そして時を同じくして結城明日奈もまた、キリトを助けるために≪アンダーワールド≫へのダイブを決意するのだった。

――勃発、アンダーワールド大戦

暗黒神ベクタとして≪アンダーワールド≫に降り立ったガブリエルは、人界に侵攻するため動き出す。ダークテリトリーの諸侯(フユーダル・ロード)を名乗るリーダー・ユニットを掌握すると、侵略軍50,000をもって人界侵攻へと乗り出す。そして、人界の守護者たる整合騎士は、騎士長ベルクーリを筆頭に、5,000の軍勢で人界侵略軍を迎え撃つこととなった。精神喪失状態のキリトもまた、守備軍最後方の補給部隊に身を置くことになる。人界歴380年11月7日午後6時。人界と暗黒界を300年以上に渡って隔てていた東の大門は、閃光を放って崩壊した。アンダーワールド大戦は、その戦端を開いたのだった。

――散り往く諸侯、そして整合騎士

第一部隊の中央をファナティオ、右翼をデュソールバート、左翼をエルドリエが率い、整合騎士と人界侵略軍は激突した。中央では副騎士長ファナティオ・シンセシス・ツーを守るため、下位整合騎士ダキラ・シンセシス・トゥエニツーがその命を散らした。整合騎士最初の犠牲者は、ファナティオにすべてを捧げ、惹かれていた女整合騎士だった。また左翼では諸侯の一人、山ゴブリン族長のコソギの手により煙幕弾が放たれ、ゴブリンたちにより防衛線は少しずつ、しかし確実に突破されていた。中央、そして右翼が苦闘を強いられ、左翼は混乱をきたしはじめてなお、人界守備軍総司令・整合騎士長ベルクーリ・シンセシス・ワンは、奇襲に備えるため動くことはできずにいた。

――狙われた守備軍最後方の補給部隊

守備軍最後方の補給部隊では、キリトと悲しくも嬉しい再会を果たした、北セントリア修剣学院の初等練士のロニエとティーゼがキリトの傍に付き、守っていた。だが、最後方で最も安全だったはずの場所に、動けぬキリトの天幕へと防衛線を突破したゴブリンたちが押し寄せる。そのピンチを救ったのは、かつてセントラル・カセドラルでキリトと戦い、その命を救われた見習い騎士リネルとフィゼル、そして武装完全支配術を発動させることができず、失敗作の烙印を押された整合騎士レンリ・シンセシス・トゥエニセブンだった。

――≪光の巫女≫を囮に敵の分断を狙うも……。

暗黒神ベクタが≪光の巫女≫を探している事実を知ったアリスは自身を囮に、敵の分断を図ろうと画策する。一方、アリスによって一度は大規模殲滅術式を阻止された暗黒術士総長ディー・アイ・エルだったが、次なる術式の発現を暗黒神ベクタに命じられ、オーク族の長リルピリンに対して3,000の人柱を要求し実行に移した。そのあまりにもおぞましい術式を前に、リルピリンは痛む右眼を気にすることなどなく、ただ人への怒りと恨みを絶叫に変えるのだった。そしてアリスをはじめとした整合騎士4人を含む囮部隊に対して放たれた術式≪死詛蟲≫は、アリスを師と呼び、ちっぽけな自分に悩み嘆いていたエルドリエ・シンセシス・サーティワンの記憶解放術と、彼の命をもって防がれることとなる。

SAO1
――――アリス様。

――キリトとアスナの再会

整合騎士が激闘を続ける最中、キリト、ロニエ、ティーゼへとダークテリトリーサイドのもうひとつのスーパーアカウント≪暗黒騎士≫となり、≪アンダーワールド≫へと降り立ったヴァサゴの影が迫っていた。ロニエの抵抗もむなしく決着が着こうとしたまさにその時、光の粒子が降り注ぐ。ロニエは思わず「ステイシア」とつぶやき、ヴァサゴもまた震える声で漏らした。「ありゃあ……KoBの≪閃光≫じゃねえか」 暗黒神ベクタに続いて≪アンダーワールド≫に新たな神が降臨した瞬間だった。スーパーアカウント≪創世神ステイシア≫。キリトとの再会を願いに願い続けた少女、結城明日奈その人であった。こうしてアスナはキリトと再会を果たしたのだが、≪アンダーワールド≫でライバルがたくさん増えていたことにも気付かされるととなる。

SAO2
キリトくん……いいよ、もういいよ!!

――現実世界で仕掛けられた策、助けを求めるユイの涙に仲間たちも動き出す。

≪アンダーワールド≫の人界守備軍と人界侵略軍の戦いが熾烈を極める最中、現実世界ではFLA倍率が徐々に引き下げられていたことに、ラースのメンバーは誰も気が付いていなかった。そしてアンダーワールド人界歴、現実世界の日本標準時刻。二つの世界時間はかくして完全に同期する。それはラースを出し抜いたガブリエルたちの秘策でもあり、キリトとアスナを窮地に追い込む事態でもあった。それでもただ一人。誰もが予想しえず、見抜けなかったこの事態の意図を察知した存在がいた。彼女は朝田詩乃、桐ケ谷直葉の下へと向かい助けを求めたのだった。「急いでください。パパとママが危険なのです!!」

SAO
パパとママも、それだけはなんとしても阻止したいと思うはずです。

なぜなら……なぜなら……

第17巻で注目すべき点とは

いかがだっただろうか。この記事でこれまでの内容を思い出して、最新17巻を迎えられられるのなら嬉しい限りだ。さて、第17巻ではユージオやアリスと同じように、右眼の封印を自力で突破する可能性が描かれたオーク族の長リルピリンと拳闘士ギルドの長イスカーンの存在も気になるところだ。そして≪アンダーワールド≫に降り立つ敵と味方。いやはやどうなることやら。では第17巻の発売を楽しみに待とう!

©川原礫/KADOKAWA アスキー・メディアワークス刊 イラスト:abec

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