【特集】創芸社リニューアル第1弾作品『プラアクト斬』 SOW先生×PMOAスタッフ合同インタビュー

6月15日に発売となるクリスタルブックス刊『プラアクト斬』の発売を記念して、「創芸社がやります!」特集第2弾を実施! 本作を執筆したSOW先生と『プラアクト斬』のコラボ元でもある商品を開発するPMOAスタッフをも巻き込んだコラボインタビューを敢行しました。リニューアル第1弾作品となることはもちろん、ノベライズと言いながら、ほとんどオリジナル作品であるとも言える『プラアクト斬』の魅力、そしてコラボから発展する可能性や未来像まで、小説サイドからの視点とプラモデルサイドからの視点で、それぞれたっぷりと語っていただきました。大注目のプレゼント企画もご用意しておりますので、最後までぜひチェックしてくださいね!

プラアクト斬

【あらすじ】

邪神と闘神の戦いの果てに生まれ、八つの国が雲海に浮かぶ世界、オオヤシマ。その国の一つ、日ノ本の国では〈徳川〉と〈豊臣〉が天下をかけて戦った関ヶ原の戦いから十二年。戦いに敗れた〈豊臣〉と今まさに天下を手に入れんとする〈徳川〉の最後の戦いが始まろうとしていた。かつて関ヶ原で〈豊臣〉に与して戦い「日本一の兵」と称されたアクト―― 人でもなく、機械でもない金属生命体―― 真田。その誉れ故に幽閉されていた彼の前に一人の“姫”が現れる。真田を再び戦場へと誘う彼女の真意とは? 叛逆の“姫”―― 千姫と真田が出会うとき、日ノ本の新たな歴史が動き始める。金属生命体〈アクト〉とその契約者“姫”が繰り広げる新感覚戦国ロボットバトルアクション、ついに出陣!

SOW先生:創芸社クリスタルブックスより『プラアクト斬』を発売

企画Aさん:PMOAスタッフで商品企画を担当

佐藤さん:PMOAスタッフで原型を担当

嶋田さん:PMOAスタッフで営業を担当

佐藤(創芸社):創芸社クリスタルブックス編集長

――本日はよろしくお願いします。

一同:よろしくお願いします。

――早速ですが、『プラアクト斬』の執筆を担当したSOW先生より、まずは自己紹介をお願いします。

SOW:集英社で作家デビューし、その後ノベライズ作品や漫画原作、ゲームシナリオなどにも携わったりしています。現在はHJ文庫で『戦うパン屋と機械仕掛けの看板娘』なんかも書いています。まぁ、いろいろとやっているラノベ作家みたいな感じでございます(笑)。普段は家でアニメを見るか漫画を読むか、小説を書いているかのどれかですね。

――ありがとうございます。では続いてPMOA(ピーエムオフィスエー)さん、お願いします。

佐藤:原型を担当している佐藤と言います。「プラアクト」をはじめとしたロボットやメカもの、あとは諏訪姫などのミニフィギュアを作っています。出身が長野県佐久市で、上田からも近く、真田なんかは小さい頃から馴染みのある好きなキャラクターでした。こういった機会に担当できて嬉しく思っています。

嶋田:国内の営業を担当している嶋田と申します。物を直接的に作る仕事ではありませんが、販売店さんや流通さんと主にやり取りをしています。

企画A:「フィギュア」「プラスチックキット」「プラアクト」等、全体的に商品企画、商品進行を担当しております。

――本日は同席していただいていますが、双方で顔合わせの機会はあったりしたのでしょうか。

嶋田:忘れもしない1月末の夜の居酒屋……(笑)

SOW:自分はその前に1度事務所をおうかがいさせていただいてました。

企画A:夜の居酒屋は実質2回目の顔合わせですよね。最初は創芸社さんとの打ち合わせが中心でその後、実際に動くにあたって顔合わせしようということになり、飲み会というか宴会というか。弊社からはプラモデルをたくさん持って行って、個室でワイワイガヤガヤとやりましたね(笑)

SOW:自分は前々からホビー系は好きで、PMOAさんのこともメーカーとしては知ってました。噂ではこだわりが異様に凄いメーカーだと耳にもしていて、最初に訪問した時は「ああ、ここなのか」と感慨深く思った記憶があります。実際にお会いしていろいろとお話を聞くと、光る高島城を作っていたりだとか、噂のこだわりの部分が真実味を帯びてきて。そして今回の「プラアクト」にしても、創意と工夫と技術がつぎ込まれ、かつ手を伸ばしやすい商品という形で挑戦したりもされている。本当に良い意味でこだわり抜く馬鹿な(編注:褒めてます)方々だなと思った一方で、自分自身も「気合を入れて本気で取り組まないとあかん仕事だぞ」と強く思わされました(笑)

佐藤:私は実際にお会いしてお話をすると、とにかく歴史に詳しい方だなという印象を抱きました。話もすごく楽しくて、本当に聞き入ってしまって。私も歴史とかは好きなんですけど、自分の知らないことをたくさんご存知で、全然話についていけないくらい凄い知識だなというのは感じました。なので、SOW先生に担当していただけるのは、光栄ですごくよかったなと。

SOW:あらら……嬉しい。欲しいものはなんや? 5,000円までやで?(笑)

一同:(笑)

嶋田:自分はもともとアニメ制作の現場にいたこともあって、話をいろいろとさせていただいたりもしたのですが、SOW先生が内部事情にとても精通していて、元業界関係者なんじゃないかって思うくらいに食いつきも凄かった印象です(笑)。お会いする前に作品のプロット原稿を拝見させていただいて、ものすごく緻密で読んでいる人が世界に入り込めるような文章でした。なので、どんな繊細な方がいらっしゃるのかと思ったら熊みたいな人がきた! あかん、殺される! みたいな(笑)。このあたりは冗談ですが、非常に気さくな方で、そのギャップにやられてしまいましたね。

――今回の『プラアクト斬』の話を聞いた時、どんな感想や印象を抱きましたか。

企画A:最初お話をおうかがいした時は正直、「いいの? 嬉しいですけど創芸社さん本当に大丈夫なんですか?」という印象はあったんですよ(笑)。『プラアクト斬』には弊社の「プラアクト」と「諏訪姫プロジェクト(以下、PJ)」が関連しているのですが、所謂アニメやゲーム等で世に出している訳ではないものなので。「プラアクト」に関しては、設定や背景も発表前のものが内々で存在する状態だったのですが、やっていただけるとのことで、それなら逆に「もう自由にお任せします」という形で進めました。それこそ、ざっくりと弊社内で考えていた設定をお話させてもらったくらいですね。

SOW:最初に打ち合わせをさせていただいたところで、自分は漫画やゲーム、映画などのノベライズ作品をいくつか担当させていただいていたこともあり、公式設定やらストーリーやらはどうなっているのか気にしていましたね。なぜならそれらを元に作らなくちゃいけないと思ってましたから。ただ、いただいた返事が「う~ん、自由で」って返ってきて(笑)。なので、通常のノベライズとは少し違って、設定制作まで踏み込んでやらせていただきました。

嶋田:ノベライズというより、ほぼオリジナルですよね。

SOW:本当に普段なかなかできないことを、ノベライズという皮を被ったオリジナル作品としてやらせていただいた印象は強いですね。なので、他ではなかなか見られない作品になったなと。

――SOW先生はこのお話を二つ返事でOKしたと聞きました。

SOW:ええ。ロボットやってよし。戦国の舞台よし。美少女よし。断る理由がひとつも見当たらなかったです。

――そんな『プラアクト斬』誕生のきっかけとなった「プラアクト」、そして「諏訪姫PJ」について教えていただけますか。

企画A:まず「諏訪姫PJ」についてですが、弊社の本社が長野県諏訪市にありまして、観光客の誘致、地元の盛り上げ・活性化を目的として、長野県諏訪市のホビーメーカーとして何かを作りたいという発想からスタートしました。最初は地元のツウなお城「高島城」のプラモデルからはじめて、やっぱりキャラクターも必要だよねという発想に至り、お姫様というキャラを作りました。諏訪姫PJの商品を商店や病院、高速道路のサービスエリアに置いてもらったりして、諏訪で有名にしようと地道に活動を続け、諏訪市にも公認宣伝キャラクターとして認定もいただきました。諏訪湖サービスエリアにお立ち寄りの際はぜひとも探していただければと。

SOW:長野県出身の作家さん二人に今回の企画の話をしたら、二人とも諏訪姫のことを知っていてびっくりしました。

企画A:ありがたいお話です。諏訪姫PJの商品については、下は10代から上は50代くらいまで、ご当地では幅広い年代の方々に受け入れていただいているので、他のご当地キャラができないような形式で今後も活動していきたいですね。

諏訪姫350

※「諏訪姫プロジェクト」より諏訪姫

――幅広い年齢層に受け入れてもらえるのは本当に強みだと思います。「プラアクト」についてはいかがでしょうか。

企画A:「プラアクト」については、弊社のプラスチックキットのシリーズは、お城やアニメやゲームの戦闘機から始まったのですが、ロボットもので商品化したいという想いも強くありました。その中で私や原型班リーダーから「オリジナルでやってみよう」というのがスタートとなり、等身やキャラクターをどうしようかと悩みながら、90年代のプラモデルに多かった「カッコカワイイ」キャラクターを目指して進むことにしました。先ほども言った通り、弊社の地元が「長野」「諏訪」なので、武将等への親しみがあり、そうして生まれたのが「プラアクト」というシリーズで、20代後半から30代、40代をメインとした層に手に取ってもらえています。

真田

※小説では主人公となる「プラアクト・真田」

――ちなみにSOW先生は「プラアクト」のことはご存知だったんですか。

SOW:ホビー系の情報サイトとか、自作のプラモデルを発表するサイトがあって、そういったサイトで見て知ってました。自分は特に、世代的にも90年代のプラモデルの影響を強く受けているので、武者兜的な外観のホビーにはハマりやすかったりもしましたし。

――では続いて小説『プラアクト斬』はどのような物語の作品なのか教えてください。

SOW:世界観としては、日本風の世界ですが現代とは異なり、メカな人達がいる世界。そして関ヶ原の合戦が行われた12年後の大阪冬の陣が始まる直前が舞台になっています。いよいよ滅びる豊臣をなんとか守ろうとする千姫がヒロインとなり、真田と組んで戦うお話です。戦国とロボと美少女と、男の子が好きな要素をぐっと集めたスタイルの作品になりました。また、公式で発売されている5体の「プラアクト」をすべて出して欲しいという要望もあって、バトル指数が非常に高い作品にも仕上がっています。物語全体を通して、少年誌の王道バトル漫画なノリをイメージして執筆しました。

プラアクト口絵

※口絵には実際の「プラアクト」が用いられるなど趣向が凝らされている

――『プラアクト斬』では、「プラアクト」と「諏訪姫PJ」の2つの商品がベースとなっていますが、意図や狙いはあったのでしょうか。

佐藤(創芸社):物語を作らなくちゃいけないという時に、ロボットだけというわけにはさすがにいかないと思い、「諏訪姫PJ」にお姫様がいるので「併せませんか」とPLUMさんに提案したのがスタートだったと思います。ただ、プロットの打ち合わせの時にも出たお話なのですが、「諏訪姫PJ」のキャラクター達のビジュアルのままでは、年齢が若すぎるということで「諏訪姫PJ」をベースとした新しいキャラクターをデザインして登場させることになりました。

SOW:設定的に完全にオリジナルというわけではないんですけどね。「諏訪姫PJ」のキャラクター達が少し成長したイメージで登場させています。名前だけの登場もあるので、探してみるのも楽しいかもしれません。

――『プラアクト斬』の執筆にあたって、苦労したこと、またその苦労から生まれた作品ならではの魅力について教えてください。

SOW:キットありきのものなので、悪役として目立たせるならともかく、イメージの落ちるようなことはしたくなかった。また、非常に手を焼いたのは、ヒロインとして登場する千姫でしたね(笑)。世界観は架空のものではあるのですが、実在の千姫には史実における戦国のメインヒロインという印象を持っていました。大阪冬の陣で、たしか17.8歳だったと思うのですが、逆にどういった性格だったのかイメージがまったく湧かなかったですね。かなり作ってはやり直しを繰り返した記憶があります。

千姫

※小説「プラアクト斬」より千姫

――最終的に千姫は明るくて、はっちゃけたお姫様になりました。

SOW:基本的なコンセプトはメカと対をなすお姫様で、千姫は真田と組み合わせた時に良い組み合わせになって欲しくて。作中の真田は、真田幸村がモデルなんですが、大阪冬の陣の直前は、幽閉されていて相当気持ち的にも腐っていたはずだと考えました。そんなキャラクターをもう1回戦場に引っ張り出すとなると、並大抵では難しいと思い、はっちゃけ要素の強い性格になった印象です。可能なら戦いたくないという本作の真田が持ち合わせる陰気さを爽快に蹴っ飛ばしてくれる、良い意味で我が儘なお姫様として、千姫にいてもらうのが、物語全体として動かしやすくなると考えました。

――架空の世界でも史実はかなり意識して書かれていますよね。

SOW:そうですね。史実を調べていると、千姫は非常に美人で、意志の強い女性であったようです。もっとも、千姫の存在自体が、御爺さんが徳川で、旦那が豊臣で、大叔父さんが織田という、只者ではない存在だったりしますし(笑)

――「プラアクト」というベースとなる商品ありきだからこそ、作品に込めることのできた魅力はなんですか。

SOW:自由にやっていいと言われた中でもオーダーはいくつかあったんですけど、たとえば「プラアクト」という名称を使ってほしいというのもありました。そこでどう使おうかと考えていた時に、メインじゃなくても構わないから諏訪姫も出してほしい、というオーダーをもらって、諏訪姫を登場させるのであれば、武田も必要だよな、とかお姫様は戦場にいたら映えるだろうな、とかいろいろ考えたわけです。そこで、「プラアクト」の言葉をいっそふたつにわけてしまおうと思い至りました。作中での呼称を「アクト」として、フルパワーを出す時にはお姫様の霊的なサポートが必要になるのですが、その状態を「プラアクト」と名付けようと考えました。本来の「プラアクト」の「プラ」はプラスチックからきていると思うんですが、物語に馴染む解釈をするために「プラーナ」という言葉を用いて、「プラアクト」としました。その設定を用いて、お姫様とアクトが対を成す存在であるという設定を提示させてもらいました。そうすればメカもヒロインも出しやすいと考えたわけです。

嶋田:もともと「プラアクト」が、プラスチックアクションキットの略称で「プラアクト」とネーミングされていました。完全に造語ですよね(笑)。なので、自分達の中ではプラスチックという素材の印象が強かったので、「プラ」を霊的な「プラーナ」として提示いただいた時に「ああ、こういう解釈もありだな」と。素材としての意味合いより、SOW先生から提示いただいた用語の方が、ぐっとくるのは間違いなかったので、設定には大賛成というか、逆に我々としても「プラーナ」からくる「プラアクト」を名乗っていきたいと考えていたり(笑)

佐藤:私も今までプラモデルの「プラアクト」という印象しかなかったので、そういった新しい言葉を小説で読ませていただいて、すごく世界観が広がったなと思いました。キャラクターのイメージも完全に一新されていて、今後における商品の開発サイドとしても、プラーナという考え方に移行することで、造型自体に変化が出てくることは間違いないと思います。

――べた褒めですよ、SOW先生。

SOW:ありがとうございます! 何が欲しいんや? 3,000円までやで?(笑)

企画A:いや、本当に冗談でもなんでもなく、小説からいただけるアイデアや印象は貴重だったんです。「プラアクト」は20代から40代に楽しんでいただけている、というお話もしましたが、ある意味家族世代でもあるわけで。

嶋田:先日、店舗さんをお借りして、組み換え体験を行わせていただいたのですが、お子さんの食いつきはやはり尋常じゃありませんでした。「プラアクト」は好きな外装をとにかく自由に付け替えできることからも、未知の力の要素とも非常に相性がいい。なので「プラアクト」が今後新しいステップに進む際、非常にいい要素になると思いました。

――SOW先生がデレデレしているので、次の質問にいきましょう。小説を含めてお気に入りのキャラクターを教えてください。

企画A:伊達ですね。あの性格は好きですね。なんとなくではありますが、脳内ですぐ想像出来ました(笑)

佐藤:私は千姫が結構ぶっ飛んでいて、喋り方や言葉遣いもそうですが、すごく面白くて好きなキャラクターだなと。伊達もぶっ飛んだところはあるんですが、実際の史実にもあるような強い野心や志も忠実に再現されていて、魅力だと思っています。幽閉されている真田も非常にストイックな面もあって、私はこの3キャラクターがすごく好きですね。

嶋田:実際に小説を読む前までは、真田が主人公、そしてアーサーが登場するところまで聞いていたので、真田と伊達が悪役の織田を倒しに行く物語なのかなと考えていました。自分が初めて「プラアクト」の商品に関わったのは「織田」だったので、織田への思い入れも強い中で読ませていただきました。ただ、実際に読み進めて行くと、アーサーの物語だったかのようにも見えてしまい、織田も好きではあるのですが、アーサーも好きになりましたね。

SOW:ヒロインキャラだとメインの千姫。アクトだと、自分もアーサーが意外に好きでして。ノベライズのオーダーには現状製品として出ているラインナップのキャラクターをすべて出してもらいたいという要望もあり、「真田……なるほど。伊達……ふむふむ。織田……よしよし。武田……うんうん。アーサー……。ん? アーサー!?」という状況がありましたね(笑)。国も時代もまったく違うキャラクターをどうしようかなと思い考えた結果、作中では謎の存在としてのキャラクターに落ち着きました。非常においしい場面を次々と持って行きます(笑)。そういった苦労した分の思い入れもあったんですけど、実物を見た時もやはり格好良かったので、アーサーがお気に入りですね。

伊達織田

※左:「プラアクト・伊達」/右:「プラアクト・織田」

――確かにラインナップを見るとアーサーだけ一際異彩を放っていますよね。

企画A:基本的には伊達、真田、織田、武田の戦国武将が続いていく中で、キャラクターデザインとしては武将で続ける方向もあったのですが、プラアクトは組み替えもウリにしていたので、もっと違う色を出したかったんですよね。もともと戦国武将限定でもなかったので、より模型として見た時に、組み換えやデザインの違いを表現するためにも、洋モノの騎士を出したいと。そこからアーサーが誕生したわけですね。

アーサー

※異彩を放つ「プラアクト・アーサー」は小説版では大活躍!?

――この発想が来る『プラアクト斬』の執筆にあたってSOW先生が頭を悩ます要因に(笑)

SOW:知り合いの戦国を題材している漫画家さんにこの件をお話したら、まず「ロボじゃん!」ってツッコまれて、アーサーとも戦うんですとお話したら、「どこまで本気なの!?」と驚かれたりもしましたね(笑)

――今回、製品の小説へのメディアミックスではあるのですが、プラモデル側における今後の期待であったり、作中の装備が商品化したりすることはあり得るのでしょうか。

佐藤:そうですね。そういう形で出して行きたいという考えはあります。真田十勇士のアノ発想は、自分もやりたいと思っていたんですけど、やろうとするとそれはそれで難しいなと。なかなか進行できないところもあるんですが、いずれは商品に落とし込んでいきたいです。

企画A:詳細な設定がない中で、逆に設定が小説からやってきた、という見方もあります。なので、物語の中から武器や、キャラクターの活躍から見えるデザインを作中から拾い上げて、何かやっていきたいという想いは当然あります。

佐藤:私はもともとメカが大好きなので、こだわることはできるんですけど、やりすぎてしまうとコスト面の問題とかいろいろとありまして(笑)。やりたいことが先走り過ぎてしまうとなかなか商品化に繋がらないことも多々……。

嶋田:これは細かすぎでしょ、と毎回言われますからね(笑) 小説ではまだ見たことのないプラアクトなんかも出てくるので、個人的には立体化して販売に繋げられたらと思います。「SOW先生、完成しました」、と逆に監修をしていただく日もくるかもしれません。

SOW:設定の逆輸入については、あわよくばと思いながら執筆した節はありました(笑)。作中には商品化されていない真田信行をモデルとしたキャラクターも登場します。そして実はこの信行、既存のキャラクター達のパーツを組み合わせて作ることができるように描かせてもらっていたりもします。

嶋田:SOW先生、本当に業界の都合をよくご存知で、仕掛けをなされてきたなと。PMOAの社員の方でしたっけ?(笑)

一同:(笑)

嶋田:ただ、佐藤さんは気付いたら原型を作ってきたりもしますからね。ともしたらワンチャンスが普通にあるかもしれません。

SOW:ワンチャン楽しみにしてます!

佐藤:任せてください!

――この流れはワンチャンあるかもしれないですね(笑)

SOW:よっしゃあ!!(笑) この流れで千姫もフィギュア化されたら嬉しいです!

――それでは、最後に本作に期待している読者のみなさんへ一言ずつお願いします。

SOW:メカと美少女と戦国と男の子の好きな要素3つに加えて、さらにバトルものとして、様々な要素を可能な限り入れ込みましたので、限界まで密度をあげた物語になっています。ぜひ楽しんで頂ければと思います。

企画A:まさかまさかのライトノベル化!企画担当者としては非常に嬉しい気持ち以外にありません。特にイラストを担当して頂いている稲葉コウさんとは「諏訪姫PJ」を含め、「プラアクト」も一緒にゼロから作り上げてきましたので。新しい姫「千姫」や新キャラ、新武将のイラスト、商品等も増えていきますので、是非是非ご期待ください。

佐藤:今後の商品としてはさらに「プラアクト」を進化させていきたいと思います。新しい原型も作っているので、ぜひ期待してください。

嶋田:非常に面白い作品になっているので、ロボが好き、アクションが好き、美少女が好き、という方には楽しんでいただけるかなと。「プラアクト」を既に知っている方にとっては、今まで謎に包まれていた、「プラアクトとは?」であったり、どんな存在なのかという点について初めて世に出ることになります。また「プラアクト」を初めて知られる方には、人間とコミュニケーションを取れるロボットもの作品として、ぜひ楽しんでいただければと思います。商品も実際に販売されているので、手に取って作中のシーンを再現していただければ嬉しい限りです。もちろんまだまだ小説にしか出てきていない「プラアクト」だったり、後々商品として出るのかなと楽しみながら読んでもらえると嬉しいです。

――本日はお忙しい中、ありがとうございました。

一同:ありがとうございました。

<了>

リニューアルを宣言した創芸社の第1弾作品『プラアクト斬』を執筆するSOW先生、そしてノベライズの元となった製品を開発するPMOAの企画Aさん、佐藤さん、嶋田さんのお三方にお話を伺いました。小説とプラモデルのコラボから生まれる新たな物語は、相互間において「プラアクト」の魅力を最大限引き出してくれるに違いありません。ロボット×戦国×美少女が織り成す熱いバトルを描いたクリスタルブックス刊『プラアクト斬』は必読です!

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『プラアクト斬』発売記念特集プレゼント企画!

本作の原案となるPMOA『プラアクト』より、真田を2名の方にプレゼントいたします。

真田

応募方法はとても簡単。応募対象期間となる2016年6月15日(水)~6月18日(土)の期間中にTwitterで本特集記事をツイート、またはリツイートするだけ。応募者の中から抽選で2名様に「ラノベニュースオンラインのツイッターアカウント(@lnnews)」よりDMにてご連絡させていただきます。応募を希望される方は、ラノベニュースオンラインのツイッターアカウントのフォローをお願いします。

※当選者の方へはプレゼント郵送先の住所や氏名等の情報をお伺いいたします。
※プレゼントの発送はクリスタルブックス編集部様より実施するため、頂戴した情報はクリスタルブックス編集部様へ共有させていただきます。
※当選発表は当選連絡のDMにて代えさせて頂きます。

©SOW/創芸社 イラスト:稲葉コウ

©PMOA/PLUM

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[関連サイト]

創芸社クリア文庫&クリスタルブックス公式サイト

PLUMホームページ

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4881442171プラアクト斬 (創芸社クリスタルブックス)
SOW 稲葉コウ
創芸社 2016-06-15

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