小説投稿サイト「カクヨム」から初のユーザー投稿作品が書籍化 『幼馴染の自動販売機にプロポーズした経緯について。』が発売決定

小説投稿サイト「カクヨム」より、ユーザー投稿作品初の書籍化が決定した。8月にカドカワBOOKSより発売することが決まった作品は二宮酒匂氏の『幼馴染の自動販売機にプロポーズした経緯について。』で、WEB上では既に完結している。笑って泣ける恋愛青春劇を描いた作品だ。先日発表の行われた「第1回カクヨムWeb小説コンテスト」からの書籍化ではなく、「恋愛・ラブコメ」ジャンルにて投稿直後からランキングの上位をキープしていた注目作が、初の書籍化作品として抜擢された。

幼馴染の自動販売機にプロポーズした経緯について。

【あらすじ】

田舎町のおんぼろな自動販売機、そのそばにはいつも着物姿の女がいる。軽やかに歌う彼女は「人ならぬもの」。神社の息子である主人公の“ぼく”は、彼女を除霊しようと塩を投げつける――それが出会いだった。年月が過ぎて中学生になった“ぼく”は、お母さんの病気やクラスメイトの女の子との関係をきっかけに、気がつけば大人な見た目に反して子どもっぽく純粋な彼女に恋をしていた。やがて高校生、大学生、そして社会人となり、恋心を吹っ切ろうと距離を置いたり、諦めきれずにまた近づいたりしつつ、ついには「自動販売機」にプロポーズをしてしまう。だが、彼女の本体である「自動販売機」にはおしまいのときが迫っていて……。笑って泣ける、青春恋愛劇。

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WEB発小説では異世界系やファンタジー系作品の人気に火が付きやすいとされる中、本作がユーザー投稿作における初の書籍化作品として選ばれたのは、「カクヨム」らしさをひとつ、ユーザーに提示したようにも見て取れる。これは現在投稿しているユーザーはもちろん、これから投稿しようと思っているユーザーにも様々なジャンルにおけるチャンスを示したと言ってもいい。これまでは公式連載作品の書籍化が目立っていたこともあり、今後はどんな作品が書籍化されていくのか注目だ。

「カクヨム」の正式稼働から4ヶ月足らずで書籍化が決定した『幼馴染の自動販売機にプロポーズした経緯について。』は、カドカワBOOKSより8月10日発売。本作の内容が気になる読者はぜひこちらから読んでみてほしい。

©二宮酒匂/KADOKAWA刊 イラスト:細居美恵子

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[関連サイト]

小説投稿サイト「カクヨム」

カドカワBOOKS公式サイト

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