【日刊試読タイム】『ヴァンパイア/ロード~君臨するは、終焉の賢王~』(HJ文庫)

真夏とは思えないほど風が涼しくて驚きを禁じ得ない……。

さて、今回はHJ文庫が2016年9月1日に発売する『ヴァンパイア/ロード~君臨するは、終焉の賢王~』。まずはジャケットとあらすじをチェックしてみましょう。

ヴァンパイア/ロード

【あらすじ】

「貴方を救出に参上いたしました、我らが王」特殊な血液型を持つ男子高校生・神鎚黎は、早くに両親を事故で亡くしたものの、引き取られた先の養父母や義理の妹にも恵まれ、充実した生活を送っていた。しかし謎の襲撃者に命を狙われたことで、その穏やかな日常は一変する。激しい戦闘の最中、混乱する黎の前に現れた美しき吸血鬼の少女・リーリヤ。彼女は黎へと膝を折り、絶対の忠誠を誓ってみせた。この瞬間から、黎は吸血鬼たちの争いの中心――王として敵対勢力の殲滅を決意する!!

著者は葛西伸哉先生。イラストはさくらねこ先生。シリアスな色合いが強そうな吸血鬼モノの作品のようですね。試し読みではプロローグと第一章を含む約40ページが公開されています(試読全体の57ページから99ページ)。挿絵も1枚確認できるので、早速チェックチェック!

⇒ 試し読みはこちら

自分が何者であるかを知って始まる物語。

主人公は交通事故で両親を失った少年・神鎚黎。非常に珍しいタイプの血液型を持ち、事故では黎だけが辛うじてその一命を取り留めている。他人よりも輸血が難しく、命の脆さを自覚している少年は日頃から危険を遠ざけるための警戒を怠らない性格となっていった。事故後、神鎚家に引き取られた黎は、穏やかな日常の中で生きるはずだった。

そして物語の舞台である企業城下町の魁国市も、一癖も二癖もありそうな印象を受けざるを得ない。治安の良い街であるにも関わらず、黎の通う高校からも消息を絶った人間が複数いることであったり、街と警察と暴力団の関係さえ魁国市の一部としてなあなあになっていることなど、物語のこれからの展開へと向けた布石が多く散りばめられている。

プロローグでは物語の始まりとなる惨劇が描かれ、続く第一章ではその惨劇に至るまでの物語が紡がれている。神鎚家が血の海に沈んだ原因は誰にあるのか。今にも灯が消えようとしている義妹の命を救う術は本当にないのか。いったい自分は何者であるのか。黎を王<ロード>を呼んだ少女の正体とは。これらの謎と共に、黎は吸血鬼たちの争いの中心へとその身を投じていくことになりそうだ。

試し読みではプロローグでの邂逅に至る前、神鎚黎に仕え、守るために駆け付けたリーリヤが登場するシーンまでが公開されています。プロローグの惨劇は始まりに過ぎず、黎の物語は魁国市と吸血鬼を舞台にして紡がれることになるのでしょう。

気になった方はぜひ試し読みをチェック! さらに物語の続きが気になった方は発売日に書店へGOです!

【日刊試読タイム】とは

試し読みが公開されている発売間近の作品を試し読みを通して紹介します。

©葛西伸哉/ホビージャパン イラスト:さくらねこ

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HJ文庫公式サイト

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