約10年ぶりに『R.O.D』最新巻が店頭へ オビには新作アニメ企画検討中の文字も

最新刊が店頭に並ぶ光景も約10年ぶりとなった。倉田英之氏の『R.O.D』最新12巻が本日発売となり、シリーズ完結に向けて大きな一歩を踏み出した。スペシャルサイトの公開をはじめ、店頭に並ぶまでは信じることができない、といった楽しみを隠せないファンの声と共に、ここ数ヵ月は話題の尽きなかった本作。既に多くの読者が手に取っているに違いない。そして話題はまだまだ尽きそうにない。本日店頭に並んだ最新刊のオビには、「新作アニメもまさかの企画検討中!?」の文字が躍ったからだ。2017年の完結に向けて、『R.O.D』は更なる話題を呼び込むことになるのだろうか。

R.O.D12

人は本によって退化させられていた――!?

【あらすじ】

欧州の支配者ジェントルメンと、中国の魔女チャイナ。崑崙の地では二人の超人の戦いが続いていた。チャイナはジェントルメン相手に予想外の善戦を繰り広げるが、それは彼女が命を削りながら戦っている証しでもあった。戦いを経て、更なる進化を遂げたジェントルメンはチャイナを人質とし、王炎に不老不死の秘法を知るファウストの解放を迫る。だがチャイナは、自らを犠牲にしてでも「人類は独り立ちすべき」と訴える。王炎が苦悩する中、大英図書館特殊工作部のエージェント、読子・リードマンが紙飛行機で降りてくる。「皆さん、ケンカはやめましょうっ!」と、いささか場違いな空気をひきつれて――!?

さて、少し落ち着いてオビに踊った文言を考えてみたい。ライトノベルのアニメ化に限らず、アニメ化に際してはいくつかの発表文言がある。特に多くの読者が目にしたことのある文言というと「アニメ化決定」や「アニメ化企画進行中」だろう。この文言で発表が行われた場合は、十中八九アニメ化される。そしてTVアニメにせよOVAにせよ、ある程度の時期も決まっていることが多い印象も受ける。そして今回『R.O.D』最新刊のオビに踊った「アニメ化企画検討中」の文言。あまりお目にかかったことがないという読者も多かったと思う。筆者もそうだ。いずれにしても「アニメ化」の文字が躍れば、ファンは期待するしかない。では、本当に新作アニメはあり得るのだろうか。

可能性は高い、と筆者は考えている。過去には「アニメ化」の文言をネタとしてオビに盛り込んだ作品もあったが、今回はそういった要素が見てとれないことも理由のひとつと言える。さらに言えば、ダッシュエックス文庫8月刊の中折広告にも同様の文字が躍っており、その信憑性をますます高めている。そんな一方で、慎重な言葉選びでもあると感じていて、時期的なものなど不透明な要素がいくつか内在しているのではないかとも考えている。ゆえに検討中。あくまで想像の域でしかないので、新作アニメが実現するかどうかはオフィシャルからの更なる続報を待ちたいところだ。ただ、目処なく発表は行われないと筆者は考えているので、期待はしておきたい。

『R.O.D』は2017年発売予定の第13巻で完結する。本日発売された最新刊を読みながら、今後の続報を楽しみに待ちたい。

©倉田英之/集英社 イラスト:羽音たらく

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[関連サイト]

『R.O.D』スペシャルサイト

ダッシュエックス文庫公式サイト

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