【日刊試読タイム】『千年紀のレガリア 帝宝審理騎士は働かない』(ファミ通文庫)

野良猫から蝉をプレゼントされました……(目の前に置いていっただけですが)。

さて、今回はファミ通文庫が2016年8月30日に発売する『千年紀のレガリア 帝宝審理騎士は働かない』。まずはジャケットとあらすじをチェックしてみましょう。

千年紀のレガリア

【あらすじ】

武の名門クルツシルト侯爵家の若き当主ユリエル。没落した家を復興させようとする彼女に下された使命は、帝国国立美術館の館長レインと共に、敗戦によって散逸してしまった「三種の帝宝」を奪還すること! しかし肝心のレインは下手な絵を描くだけで、まったく働く気がない。ユリエルはレインを叱り飛ばし、どうにか捜査を始めるのだが――その任務は、レインと帝国の秘密に迫るものだった! 千年の謎を解き明かすクロニクル・ファンタジー登場!

著者は夏森涼先生。イラストはマニャ子先生。戦記モノをイメージさせる作品のようですが、美術品を切り口にしたファンタジーのようですね。試し読みでは物語の始まりとなるエピローグから第一章、そして第二章を含む約55ページが公開されています。挿絵も2枚確認できるので、早速チェックチェック!

⇒ 試し読みはこちら

下された指令は敗戦により略奪された美術工芸品の奪還!

主人公は帝国と同盟軍の百年に渡って続いた大陸戦争終結後に、帝国立美術館の館長となった青年・レイン。旧帝国皇宮をそのまま美術館としているものの、もはやその場所は廃墟同前。そんな場所でレインはかつての隊長の言葉そのままに、筆とパレットを握り風景画を描いて過ごしています。そしてある日、一人の少女がとある指令を遂行するためにこの廃墟……もとい美術館へと訪れることになるのです。

どうやら絵を描くことは好きなようですが、レインのセンスは今ひとつみたいですね。美術館の展示物が少なすぎるため、取り寄せた額縁に自分の絵を飾ろうとするレインにツッコミを入れるのは、帝国立美術館に着任した軍人の少女ユリエル。彼女は家の復興と指令遂行のために参じたものの、帝国政府からの書状をことごとくゴミ捨て場に放置してきたレインは、このときようやく指令の中身を知ることになるわけです。

帝国立美術館館長のレイン、館長補佐のユリエルに下された指令とは、五年前に終結した大陸戦争で略奪された美術品や工芸品を、美術館の収蔵品として回収すること。さらに帝国二千年の歴史の象徴ともいえる三つの宝、「三種の帝宝(トライ・レガリア)」のすみやかな奪還だった。

試し読みでは安息の日々を失ってしまったレイン、そしてユリエルとキリエの三人が、大陸戦争の最終決戦とも言える帝都市街戦の際に実行された、皇宮調度品の移送計画を振り返るところまでが公開されています。長きに渡った戦争を、美術品の観点から歴史と共に迫るたいへん楽しみな切り口の物語となりそうです。戦争だけではなく、帝宝から解き明かされる帝国二千年の謎も面白そうですよね。

気になった方はぜひ試し読みをチェック! さらに物語の続きが気になった方は発売日に書店へGOです!

【日刊試読タイム】とは

試し読みが公開されている発売間近の作品を試し読みを通して紹介します。

©夏森涼/KADOKAWA エンターブレイン刊 イラスト:マニャ子

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[関連サイト]

『千年紀のレガリア』特集ページ

ファミ通文庫公式サイト

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