【日刊試読タイム】『フィクション・ブレイカーズ』(GA文庫)

風が一気に秋を運んできたかのような涼しさですね。

さて、今回はGA文庫が2016年9月15日に発売する『フィクション・ブレイカーズ』。まずはジャケットとあらすじをチェックしてみましょう。

フィクション・ブレイカーズ

【あらすじ】

「俺が必ず救ってみせる!!」 近未来、妄想に囚われ昏睡状態に陥る『エンタメ汚染症』が蔓延した。治療するには、患者の妄想世界に精神ダイブして内部崩壊させる『意識潜入治療』しか方法がない――高い適性値が認められて、念願の潜入官になった天津響は、天才と名高い獅子堂世莉と急造コンビを組み、患者への潜入治療に挑むが……。「使えない潜入官ね。バカなの?」 治療方針に従わない響に怒る世莉。二人は喧嘩したり、共に大暴走しながらも、困難な症例に挑んでゆく。 ラブコメ・不思議部活・ファンタジー…危険な妄想世界を打ち砕け!エンタメ汚染症を世界から根絶する、響と世莉の過酷な闘いが始まる!!

著者は西島ふみかる先生。イラストは大崎シンヤ先生。西島ふみかる先生は第8回GA文庫大賞の「奨励賞」を本作で受賞されています。物語は近未来を舞台にした作品のようですね。試し読みでは約45ページが公開されています。挿絵も2枚確認できるので、早速チェックチェック!

⇒ 試し読みはこちら

世界に蔓延するエンタメ汚染症にコンビで立ち向かえ!

主人公は、両親と妹が凍結処理となったエンタメ汚染症に立ち向かう少年・天津響。十六歳となった少年は、家族を救う手段を見つけるため、精神疾患「エンタメ汚染症」の唯一の治療方法である意識潜入治療の潜入官として、仮ライセンスを手にします。凍結処理は事実上準死亡扱い。それを認めたくない主人公は、手がかりになるかもしれない情報を密かに携え、インターンとして働き始めます。

患者を<フィクション>から助け出す意識潜入治療は、潜入官と監視官のコンビで行われるのですが、患者を助け出すことに過剰な熱意を注ぐ響と、出世を目論むエリート志向の監視官である獅子堂世莉、二人の相性は最悪。初戦では連携がまったくうまくいかず、挙句<武装>を使い大目玉をくらうことになってしまいます。

先輩でもあるスーパーバイザーの二人から、お互いを知ることの大切さについてアドバイスを受け、響は現存していない凍結処理を施された患者の治療方法を探していることを明かします。たったひとつの手掛かりとなる可能性を持つ<感染シグニチャ>。話を聞いた世莉もまた、自身の出世を望む心境を吐露します。そして、出世を続けることで広がる権限をもとに、治療者のケースを選択できるというメリットを響に提示するわけです。とにかく出世を目論む少女と、とにかく家族を救いたい少年の利害が、ここで一致するのです。

試し読みでは、利害の一致を認識した二人が、大目玉をくらうことになった初戦の治療へ再度挑むところまでが公開されています。どこかドラマ『躍る大捜査線』を彷彿とさせる二人のコンビの物語には注目ですね。PVも公開されているのであわせて確認してみるといいでしょう。

気になった方はぜひ試し読みをチェック! さらに物語の続きが気になった方は発売日に書店へGOです!

【日刊試読タイム】とは

試し読みが公開されている発売間近の作品を試し読みを通して紹介します。

©西島ふみかる/SBクリエイティブ イラスト:大崎シンヤ

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GA文庫公式サイト

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