【日刊試読タイム】『妹=絶滅したのです』(ファンタジア文庫)
読みたい本と読めてない本のバランスがことごとく取れない!
さて、今回はファンタジア文庫が2016年9月17日に発売する『妹=絶滅したのです』。まずはジャケットとあらすじをチェックしてみましょう。
【あらすじ】 お兄ちゃんは世界でただひとり。だから、私たちも妹にして? 男→女の順番で子供が生まれなくなった世界で、最後の「お兄ちゃん」となった勇巳は、妹の伊織と平穏に日常を過ごしていた。ところが、超高スペックの美少女たちが現れ、「妹」になりたいと懇願してきて——!? |
著者は八奈川景晶先生。イラストはちこたむ先生。八奈川景晶先生は第22回ファンタジア大賞で「読者賞」を受賞、『ヘルカム!』でデビューされています。本作は妹モノの作品で、妹が消えた荒廃した世界を描く……というわけではなく、生まれる順番によって妹という存在が消えてしまった世界を舞台とした作品のようですね。試し読みでは約30ページが公開されています。挿絵も1枚確認できるので、早速チェックチェック!
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「兄妹」が絶滅……でも特に問題はなかった。
主人公は兄妹が絶滅した世界で唯一「お兄ちゃん」の肩書を持った生き残り、秋月勇巳。男児の次に女児が産まれない。そんな世界で唯一生き残りの「兄妹」として確認された秋月兄妹は、平凡な日常を取り戻していました。発覚の一ヶ月はあまりにも騒がしすぎた周囲。「兄妹」の絶滅。世界に不安と絶望が広がると思いきや、男児や女児が絶滅するわけでもなく、大した話ではないということに世界はすぐさま気が付きましたとさ。
普段と変わらず仲の良い秋月兄妹。8歳になる妹の伊織も背伸びをしたい年頃なのか、嬉しそうにもっともっと大人になると勇巳にアピールをし続けます。取り留めもない兄妹の会話……だが待て。なぜ伊織はそこまでして大人になることにこだわるのか、疑問を持つラストお兄ちゃん。無垢な妹の口から発せられた衝撃の真実。それは……。
妹にさえ知られていた「お兄ちゃんはお姉ちゃんを欲しがっている」という隠していたはずの真実。世界でただ一人のお兄ちゃんはかくして、姉好きなのであった……。そんな勇巳の前に現れるのは理想のお姉ちゃん然とした一人の少女、桐原久遠。久遠は甘えてみたかったという理由だけで、世界で唯一のお兄ちゃんという存在のもとに現れたのです。
試し読みでは、甘えさせてくれないと木刀を振り回す妹(?)と遭遇、その真意が語られたところまでが公開されています。世界で唯一の「お兄ちゃん」を求めて、まだまだヒロインが登場しそうですね。最期の「兄妹」に待ち受けるここから先の展開がとても気になります。
気になった方はぜひ試し読みをチェック! さらに物語の続きが気になった方は発売日に書店へGOです!
【日刊試読タイム】とは
試し読みが公開されている発売間近の作品を試し読みを通して紹介します。
©八奈川景晶/KADOKAWA ファンタジア文庫刊 イラスト:ちこたむ
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