森橋ビンゴ氏のファミ通文庫刊『この恋と、その未来。』最終6巻が11月に発売へ 編集部に届いた読者の声

ファミ通文庫より刊行されている森橋ビンゴ氏の『この恋と、その未来。』最終6巻が2016年11月に発売となることが決定した。もちろん刊行レーベルはファミ通文庫である。実際にいくつかの理由が挙げられ、発売が難しいとされていた本作最終巻だ。読者にとってはこれほどまでに嬉しいお知らせはないだろう。刊行の決定に至った理由については想像するしかないのだが、読者の声が編集部へと届き、数字にも良い変化があったのだろうと前向きにとらえたいところだ。いずれにしても刊行の決定は事実。良い理由や厳しい理由、それらを包括して刊行を決定したファミ通文庫編集部のジャッジに報いるためには、ファンが1冊1冊をきちんと購入して、読んで、そして感想を綴ることが作品への、著者への、編集部への最大のお返しとなるに違いない。

この恋と、その未来。5

本作は2016年5月末に刊行された第5巻のあとがきや、著者である森橋ビンゴ氏のSNSによる発信などを経て、WEBを中心に大きな騒動を呼んだ。その要因は森橋ビンゴ氏の「ライトノベルからの撤退」を匂わす発言にあわせて、本作の「最終巻が刊行されない・打ち切りになった」というセンセーショナルな情報のみが、追随するはずだった理由に触れられないまま先行したことにもある。この件については筆者自身も、あらためて情報の真偽や真実を自分の目で確かめることの大切さを感じることになった良い例なのだが、それはまた別の話か。いずれにしても普段はライトノベルの話題を取り上げることが少ない媒体でも、打ち切りの報のみが先行して広く発信されることとなった。

一方で次へと繋げるための動きを準備していた人たちがいたことに、むしろ筆者は注目したい。無論、それは書店であり書店員さんだ。WEBという限られた視点からしか観測はできないものの「本の王国浜松西店」さんをはじめ、全国にある書店がその大小を問わず『この恋と、その未来。』の展開に微力ながらでも動いていた、そんな事実も脚光を浴びて然るべきだと筆者は思う。今回は決してプラスの要素がスタートではなかったが、今後はネット上におけるプラスの要素と書店との連動による新たな商機が生まれてくれたらと思わずにはいられない。

さて、あとは完結巻刊行の報が広くネットの海に広がってくれることを祈るばかりだ。少なくとも打ち切りの報を発信した媒体にはぜひとも続報という形で発信していただきたい。第6巻は「再会」のエピソードとのこと。物語のラストを多くの読者に手に取ってほしい。『この恋と、その未来。』完結巻となる第6巻は、ファミ通文庫より2016年11月発売。

©森橋ビンゴ/KADOKAWA エンターブレイン刊 イラスト:Nardack

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