【日刊試読タイム】『エルフでビキニでマシンガン！』（MF文庫J）

10冊以上続くシリーズで2巻積むと途端に手が伸びなくなる現象……。

さて、今回はMF文庫Jが2016年9月23日に発売する『エルフでビキニでマシンガン！』。まずはジャケットとあらすじをチェックしてみましょう。

著者は神野オキナ先生。イラストはbob先生。神野オキナ先生は『あそびにいくヨ！』や『疾走れ、撃て！』などで知られています。本作は異世界とマシンガンがクロスする物語……のようですね。いやどういうことだ！？　そんな試し読みでは約35ページが公開されています。挿絵も1枚確認できるので、早速チェックチェック！

最悪の家庭事情から少年はどこへ行く――？

主人公は唯一の家族と言ってもいい曾祖父を亡くして、親戚の都合で転校を余儀なくされた少年です。冒頭、そして過去語りにあたる試し読み内でも名前は出てこない珍しいタイプの作品ですね。親族内で大きな権力を持っていた曾祖父の下で育ち、そんなジイちゃんが亡くなったことで周りの状況は一変します。曾祖父の遺産を狙ういざこざ。主人公は親族が決めるまま転校することになってしまうのです。

そんな主人公の数少ない心安らぐ場所が旧校舎の「先輩」のもとです。学校ではなぜか見つけることができないのに、旧校舎に行けばいる「先輩」は、地図にない国「テ＝キサス」からの留学生。互いに名前も知らない不思議な「先輩」と「後輩」の関係はしばらく続くのですが、別れを告げに行った日、彼女もまた国に戻ることになったと聞かされます。奇しくも二人は同じタイミングでこの場所を去ることになるわけです。

ここまでの内容もさることながら、シリアスな展開が続きます。「先輩」には転校することを戦場に向かう兵士のようだと例えられ、本当に嫌ならテ＝キサスに来ないかと誘いを受けますが、主人公は誘いを断り、街でもう一人だけ別れを告げたい幼なじみの下へと向かうことに。「またいつか」と二人は別れを告げるのですが……。

試し読みでは、「本作の面白さはここからだ」の本当に手前までの公開となっています。シリアスに過ぎる展開で、冒頭以外ではエルフもビキニもマシンガンも出てこない！？　この試し読み、本作のガチ準備運動になってます……！　あらすじにあるヒー・ハーッ!! にどう繋がっていくのか想像が出来なさ過ぎて逆に楽しみな作品ですね。

気になった方はぜひ試し読みをチェック！　さらに物語の続きが気になった方は発売日に書店へGOです！

【日刊試読タイム】とは

試し読みが公開されている発売間近の作品を試し読みを通して紹介します。

©神野オキナ／KADOKAWA　メディアファクトリー刊　イラスト：bob

[関連サイト]

MF文庫J公式サイト