【レポート】次回開催も決定した第2回「#ラノベの仕事したい」持ち込みオフライン交流会の様子をお届け

9月10日(土)に東京・秋葉原で開催された第2回「#ラノベの仕事したい」持ち込みオフライン交流会の模様をお届けする。筆者は2016年4月に開催された第1回に引き続いての参加(前回の模様はこちらの記事にて)となり、今回も多くの参加者と交流をさせてもらった。イベントは1回目よりも2回目の難しさというものがあるわけなのだが、そんな心配も無用。第2回も50名の募集でスタートした定員は、最終的に70名近くとなり、前回と同等かそれ以上の盛り上がりを見せることとなった。「興味はあったけど今回も様子見で……」「前回は参加したんだけど今回の様子も気になる……」など、イベントに興味を持たれていた方は次回に向けてぜひチェックしてもらいたい。本レポートでは気になる会場の雰囲気をお伝えする。

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●約70名にも及ぶ「ラノベの仕事がしたい」参加者たち

イベントは前回のテスト開催からいくつか変更点を盛り込んで開催に至った。大きな変更点としては二つあり、一つは時間。開催時間を前回の6時間から4時間へと変更してスリム化を図った。その代り二次会の企画が催されていた。そしてもうひとつはトークショーの取りやめ。前回のレポートにも書いたのだが、参加者の目的と合致していなかったこともあり、今回は見送られた形となる。主だったこの二つの変更点は、どちらも良い方向に繋がったと思う。第2回目となるイベントは14:00より開始。筆者も開会とほぼ同時刻に入場した。主催者の開会挨拶の時点で、会場には50名を超える参加者の姿があり、イベント参加への気合をうかがうことができた。今回もオープンスペースのほかに、会議室やパーテーションによる個室スペースが設置。1対1はもちろん、前回にはほとんど例のなかった「説明会」形式に近い方法で、1対多形式での使用も目立っていたことが第1回にはなかった光景として印象的であった。また、今回は出版社をはじめとした企業からの参加者がやや少なめであるというお話を主催サイドからうかがっていたこともあって、若干心配していたものの、会場の盛り上がりや熱気はそんな心配を吹き飛ばすに足るものだったと筆者は感じることとなる。

●前回以上に多用なジャンル、業界からの出身者が会場にひしめく

今回も前回と変わらぬ人気ぶりで、定員を超えた参加者が集まった。そして筆者も交流を図るうちに、前回以上に多様なジャンル、業界からの出身者がこのイベントへ足を運んでいるのだという事に気付き始めるわけなのだが。主催サイドに最終的な参加者の割合について確認してみたところ、作家が約45%、絵師が約25%、出版社などの企業が13%、その他が17%となっており、クリエイター陣の割合が7割となり、中でも現役のライトノベル作家の姿が目立っていたことも印象的だったと言える。それ以外にもゲームのシナリオライターやノベライズを中心にライターとして活動をしている方、現在進行形でWEBに小説を投稿し続けている方など、まさに「今」書いている人たちが互いに交流を図りながら、はたまた来場していた出版関係者の下に集い、自己アピールを行っていた。絵師と呼ばれる区分けで参加された方々も、クオリティの高いゲームイラストを手掛けられている方や、漫画を描かれている方、商業ではないが同人で活動している方など、ポートフォリオを手に多くの人達と交流を図る姿が印象的だった。ほかにも女性向けコンテンツの関係者も多く来場しており、本イベントの多様性を垣間見ることができたと言える。

●1対1だけではなく1対多による説明会なども実施

また、前回には見られなかった光景として、会議室などの個室スペースを用いた企業と参加者による1対多の説明会が印象に残っている。残念ながら筆者はその現場へと足を運ぶことができず、説明会形式の交流から仕事に繋がった参加者がいたかどうかを確認できていないものの、企業と参加者が接点を作る方法として、次回以降も個室スペースの活用手段として定着しそうである。出版関係者もライトノベルを出版する企業から、漫画を手掛ける企業、さらにはゲームブックの出版を掲げて来場された企業もおり、興味を持った参加者がそれぞれ事業説明会に参加する形式で、個室スペースに集まっていたようだ。本イベントはライトノベルを中心としたものではあるが、今後は「文章」や「イラスト」に関連しつつ、ライトノベルとは少し違う企業の参加も増える可能性は十分にあり、思わぬ仕事との出会いの場にもなりそうである。

●満足の声も多く、早くも次回開催が決定

6時間から4時間に開催時間が短縮されたことで、限られた時間における参加者の積極性は前回以上だったように感じる。筆者のイメージではあるが、第2回はやや交流色の強いイベントとなった。出版関係者が少なかったことも起因してのことだろうが、今後新たな出版関係者が参加をすることで、このイベントは様々な色合いを見せてくれそうだ。そして、早くも第3回開催も発表されており、2017年の年明けに実施されることが決まっている。小説を書いたり絵を描いたり、作業はどうしても孤独になりがちだ。他者から刺激を受けられる環境を必ずしも皆が持っているわけではない。今回参加を見送った方、あらためて興味を持った方など、ぜひとも第3回開催に足を運んでみてもらいたい。きっと新たな気付きや発見があることだろう。第2回も大盛況で幕を閉じた本イベントの次回開催が楽しみだ。

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