ファミ通文庫刊『犬とハサミは使いよう』の著者・更伊俊介氏が綴る二次創作『犬とハサミは使いよう Second Story』がカクヨムにて公開

2013年にTVアニメ放送も行われたファミ通文庫刊『犬とハサミは使いよう』の二次創作にあたる『犬とハサミは使いよう Second Story』が、著者である更伊俊介氏によってWeb小説サイト「カクヨム」で公開された。本作は第12回えんため大賞にて「優秀賞」を受賞、短編集などを含めて2011年から2015年にかけて刊行された人気シリーズだ。投稿された二次創作の第1話「犬は忘れた頃にやって来る」では、春海和人と夏野霧姫にフォーカスしたストーリーが展開されている。今後、他のキャラクターにスポットを当てた物語にも期待される。なお、あくまで個人による二次創作という立ち位置であるため、本編と混同しないよう注意してもらいたいのだが、本作のファンにとって嬉しい投稿作であることは間違いない。

犬とハサミは使いよう10

【原作小説第1巻あらすじ】

「読まずに死ねるか!!」ある日突然、強盗に殺された俺。だが本バカゆえの執念で奇跡の生還を果たした―ダックスフンドの姿で。って何で犬!?本読めないじゃん。悶える俺の前に現れたのは、ハサミが凶器のサド女、夏野霧姫。どう見ても危険人物です。でも犬の言葉が分かる、しかもその正体は俺も大ファンの作家、秋山忍本人だった!?どうなる俺、あと俺を殺した強盗はどこ行った―!?第12回えんため大賞優秀賞受賞のミステリ系不条理コメディ。

⇒ 『犬とハサミは使いよう Second Story』はこちら

Web小説サイト「カクヨム」では、オフィシャルより解禁されている作品の二次創作投稿が可能となっており、今回は著者自身が活用するという珍しい例となった。シリーズとしては既に完結している物語でもあるため、この二次創作から本作を知ったという読者はぜひ本編小説にも手を伸ばしてみてもらいたい。著者本人が二次創作という扱いで自著の物語を綴る例は、昨年『オーバーロード』の丸山くがね氏も実施しており、稀ではあるが目にする機会がある。本編では実現できない、実現できなかった物語、或いはその後や別軸を描く物語など、著者本人の手で綴られた物語として読むことができるのは、ファンにとっては大変嬉しい試みだ。『犬とハサミは使いよう Second Story』の今後の投稿も楽しみにしたい。

©更伊俊介/KADOKAWA エンターブレイン刊 イラスト:鍋島テツヒロ

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[関連サイト]

Web小説サイト「カクヨム」

ファミ通文庫公式サイト

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