【日刊試読タイム】『奴隷姫と過ごす日々~蒼の姫と召喚英雄~』(講談社ラノベ文庫)

いよいよ関東も気温が一桁になるらしいです。

さて、今回は講談社ラノベ文庫が2016年11月2日に発売する『奴隷姫と過ごす日々~蒼の姫と召喚英雄~』。まずはジャケットとあらすじをチェックしてみましょう。

奴隷姫と過ごす日々

【あらすじ】

中学生で英雄としての資質に目覚めて十余年、今や九頭竜雪彦は数多の異世界を救った経験を持つベテランの召喚英雄となっていた。そんな雪彦が「お姫さまの家庭教師」として召喚された異世界で出会ったのは――これまでずっと奴隷として生きて来た少女で!? 「九頭竜様。わたしのご主人様になって頂けませんか……っ!」 ひょんなことから《蒼の奴隷姫・シアン》の家庭教師兼ご主人様となってしまった雪彦だったが、二人の前には問題が山積み! 雪彦はシアンが立派な姫になれるよう努力をするのだが――ついつい彼女を甘やかしてしまう!? 今や奴隷とは虐げるのではなく、愛でるもの!? 奴隷と共に過ごす王宮家庭教師生活、開幕!

著者は高野小鹿先生。イラストはあずーる先生。高野小鹿先生は第17回スニーカー大賞にて「優秀賞」を『彼女たちのメシがマズい100の理由』で受賞し、デビューされています。講談社ラノベ文庫では初登場ですね。本作は異世界救世のベテランとなった主人公が、新たに召喚された世界で思わぬ依頼をされてしまう異世界モノの作品ですね。試し読みでは約80ページが公開されています。口絵を3枚確認できるほか、挿絵も3枚確認できるので、早速チェックチェック!

⇒ 試し読みはこちら

<小卒>英雄、家庭教師になる?

主人公は、十三歳で初めて異世界へと召喚されてより数々の異世界を救ってきた九頭竜雪彦。十年分の年齢を異世界で刻み、結果として中学校を卒業することも叶わなかったのですが、数々の異世界を救ってきた報酬で、生活に困ることもなく彼なりに「幸せ」を満喫しています。そして二十七日ぶりに異世界へと召喚された雪彦は、召喚主でもある姫の一人、天使の少女と出会うことになります。

異世界での戦闘経験も救世経験も豊富な大ベテラン。そんな雪彦に課せられた依頼は、とある姫の家庭教師となること。最終学歴も<小卒>で、学がないことを自覚している雪彦でしたが、とある見立てもあり自信満々で望もうとします。しかし、いざ話を進めてみると、雪彦の見立てとは少し違った展開が待ち受けていたことに気が付かされます。雪彦が家庭教師を務める姫は姫でも、これまでの生を奴隷として生きてきた亜人の少女・シアンの家庭教師でした。

じゃじゃ馬を力で持って制し、大きな力の扱い方を教え込む。そんな見立てをしていた雪彦は、奴隷としての生き方しか知らない少女に戸惑いを隠せません。なぜなら、この少女に必要なのは「力」ではなく「心」なのだから。何も持たず、何も出来ず、何にも恵まれない人生を送ってきた少女に、ベテラン英雄は悩みながら、その手を差し伸べ始めます。

試し読みでは、シアンから思わぬお願いをされた雪彦が戸惑うところ、そして思わぬ急報が飛び込んでくるところまでが公開されています。真っ当に生きることさえ許されてこなかった少女を、姫の一人としてどう教育していくのか注目ですね。また、雪彦が感じる「幸せのカタチ」についてもひとつのキーワードとなっている気がします。

気になった方はぜひ試し読みをチェック! さらに物語の続きが気になった方は発売日に書店へGOです!

【日刊試読タイム】とは

試し読みが公開されている発売間近の作品を試し読みを通して紹介します。

©高野小鹿/講談社 イラスト:あずーる

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講談社ラノベ文庫公式サイト

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