【日刊試読タイム】『この旅の果ては、約束と救済と嘘の場所』(ファンタジア文庫)

誰かが誉めると急に反対し出すのはなぜなのか……。

さて、今回はファンタジア文庫が2016年11月19日に発売する『この旅の果ては、約束と救済と嘘の場所』。まずはジャケットとあらすじをチェックしてみましょう。

この旅の果ては、約束と救済と嘘の場所

【あらすじ】

不可思議な現象「逆理」が各地で発生する世界。元盗賊のグレイヴは記憶喪失の少女・ミステルと故郷を探す旅をしていた。そんな中、逆理の蒐集を切望する魔術師・ディアが現れ——奇妙な3人の世界を救う旅が始まる。

著者は日暮晶先生。イラストは赤井てら先生。日暮晶先生は第27回ファンタジア大賞にて「金賞」を『災厄戦線のオーバーロード』で受賞し、デビューされた作家です。本作は「逆理」と呼ばれる現象が発生する世界を舞台に、世界を救済する物語となるようですね。試し読みでは約60ページが公開されています。挿絵も2枚確認できるので、早速チェックチェック!

⇒ 試し読みはこちら

逆理の天変地異により、世界は一変した。

主人公は少女と共に旅する少年グレイヴ。二人が旅する世界は、人や動物が本能的に理解し、逆らうことも抗うこともできないはずの「当たり前」、すなわち「世界の理」が、大きく変化してしまった世界です。後に「逆理」と呼ばれるようになる理屈では説明がつかず、意味の分からない現象が、世界のあちこちで発生しているわけです。

グレイヴたちはミステルの故郷を探す旅の最中、久方ぶりに村へと立ち寄ることになります。しかしその村もまた「逆理」の影響を多大に受けていることを身を持って実感することに。地震ではないにも関わらず、波のように揺れ続ける大地。そしてくしゃみや咳をはじめとした呼吸をする山。根本的な「逆理」の解決方法はないと言われているわけですが……。

「術」といえば「魔術」が当たり前だった世界。「逆理」はそんな世界だけではなく「個人」にも影響を及ぼし、魔術師は魔力の多くを失った一方で、「逆理」がもたらした魔術ではない術「反隷術」が世界には広がることに。グレイヴたちがひょんなことから宿屋で出会った魔術師のディアは、ミステルにある提案をもちかけるのです。世界を救う気はないか、と。世界に蔓延る「逆理」を蒐集して、元の世界を取り戻す。そんな提案を。

試し読みでは、グレイヴとミステルが、魔術師のディアと出会うところまでが公開されています。「逆理」と呼ばれる現象が蔓延る世界を舞台に、3人がどう狂った世界の理と対峙していくのか注目ですね。また、ミステルにも隠された秘密があるようなので、幼いながらも何かを感じる少女の存在もまた気になります。

気になった方はぜひ試し読みをチェック! さらに物語の続きが気になった方は発売日に書店へGOです!

【日刊試読タイム】とは

試し読みが公開されている発売間近の作品を試し読みを通して紹介します。

©日暮晶/KADOKAWA 富士見書房刊 イラスト:赤井てら

kiji_line

[関連サイト]

ファンタジア文庫公式サイト

kiji_line

ランキング

ラノベユーザーレビュー

お知らせ