【日刊試読タイム】『悪逆騎士団 そのエルフ、凶暴につき』(電撃文庫)

銀杏が踏まれ過ぎてて臭い……。

さて、今回は電撃文庫が2016年12月10日に発売する『悪逆騎士団 そのエルフ、凶暴につき』。まずはジャケットとあらすじをチェックしてみましょう。

悪逆騎士団

【あらすじ】

代々の紋章王が統治するゼルティバッソ紋章国の東端、ニルイースト。そこは脛に傷持つ犯罪者たちや、一攫千金を夢見る荒くれ者たちが集い、暴力と欲望が支配する街。そんな蛮都の風紀を守るべき王国直下の常駐治安騎士団だったが、しかし彼らこそが一番危険で邪悪な存在であった。――人呼んで、悪逆騎士団。誰もが目を奪われる美貌と、誰もが畏れる暴威を振りまく女エルフの団長アリシア。彼女に捕らわれて、新たな団員として暮らすことになった元暗殺者の少年コルナルド。そして拷問騎士、淫蕩騎士、醜悪騎士という出鱈目な団員たちによって繰り広げられる狂乱の事件とは――。「まったく私達はとんでもない悪党だな」 悪によって悪を裁く、退廃のダークファンタジー登場!

著者は水瀬葉月先生。イラストはももこ先生。水瀬葉月先生は第10回電撃小説大賞にて「選考委員奨励賞」を受賞、その後TVアニメ化も行われた『C3 -シーキューブ-』などを手掛けてられています。本作は治安騎士団のはずなのに危険で邪悪な存在として認知される悪逆騎士団によるダークファンタジーのようですね。試し読みでは約40ページが公開されています。挿絵も1枚確認できるので、早速チェックチェック!

⇒ 試し読みはこちら

暴力と欲望が支配する街に常駐する治安騎士団こそ悪逆騎士団。

主人公は国家財務員の会計監査官マリアーナ・ガンスロット、二十歳女。好きなものは正義、好きな言葉は信念。そんな彼女は、退廃と暴力の街と言われる蛮都ニルイーストに常駐する治安騎士団を監査するため派遣され、到着早々財布をスられて出鼻を挫かれます。それでもめげずに、悪逆騎士団と揶揄され悪い噂ばかりを耳にする組織の有り様を確かめるべく、彼女は騎士団の門扉を叩きます。

押し開けた途端、首元に突き付けられるナイフ。騎士団の一員らしき少年の行動に引きつった笑みを浮かべながら、マリアーナはまだまだ頑張ります。到着早々会計記録の監査から始めようとする彼女に、資料は逃げないから先に歓迎会をやろうという提案が。亜人種エルフのアリシア騎士団長にうまいこと言いくるめられ、マリアーナは5人の騎士団員と共にお店に向かうわけですが……。

街の通りで騎士団に向けられる感情、それは畏怖であり侮蔑であり嫌悪であり恐怖であり。街の人達に好かれていないことをまざまざと見せつけられる一方、トラブルを経て5人の団員の素性が少しずつ割れていきます。なぜか騎士団にいる拷問師。快楽が大好きな単なる女の敵。さらには元・伝説の娼婦。そこに加わるナイフを突きつけてきた少年とエルフの騎士団長。マリアーナはぶるりと震えて思うのです。ここはもう獣の口の中なのかもしれない、と。

試し読みでは、騎士団長アリシアを襲った男から、財布を抜き取り、証拠物件の押収として片付けようとされるまでが公開されています。これは犯罪だと主張するマリアーナと、業務の一環だと主張する騎士団長。あまりにも不穏過ぎる悪逆騎士団がやらかす姿と、貫こうとしても貫ききれないマリアーナの正義の葛藤も見どころかもしれませんね。

気になった方はぜひ試し読みをチェック! さらに物語の続きが気になった方は発売日に書店へGOです!

【日刊試読タイム】とは

試し読みが公開されている発売間近の作品を試し読みを通して紹介します。

©水瀬葉月/KADOKAWA アスキー・メディアワークス刊 イラスト:ももこ

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