【日刊試読タイム】『境域のアルスマグナ 緋の龍王と恋する蛇女神』(MF文庫J)
2016年は新作がすごく豊富だった気がしますね。
さて、今回はMF文庫Jが2016年12月23日に発売する『境域のアルスマグナ 緋の龍王と恋する蛇女神』。まずはジャケットとあらすじをチェックしてみましょう。
【あらすじ】 鬼柳怜生・享年17歳。彼の生涯は双子の姪をかばって儚く幕を閉じた……はずだった。何故か生き返った怜生の前には、長い紅髪に豊かな胸の、見目麗しい蛇女……蛇女!? さらに、彼女は怜生の「妻」を名乗り、彼は「神霊と結ばれ、世に新たな魔法技術を生み出す<王>になったのだ」と告げられる。司るは――無から有を生み出し、死者蘇生すら可能な「命」の魔法則。かくして、世界を一変させる力を手に入れた少年の、全世界と数多の〈王〉を相手にした覇道が幕を開ける! 第12回MF文庫Jライトノベル新人賞・最優秀賞受賞作。最強・最速・極悪の三拍子揃った凄絶過激な魔王の狂宴、堂々開幕! |
著者は絵戸太郎先生。イラストはパルプピロシ先生。絵戸太郎先生は第12回MF文庫Jライトノベル新人賞にて「最優秀賞」を本作で受賞しています。期待の新人賞受賞作家です。本作は人間界と妖魔界が結ばれた世界を舞台に、その世界を一変させる力を手に入れた少年の覇道の物語のようですね。試し読みでは約55ページが公開されています。挿絵も3枚確認できるので、早速チェックチェック!
⇒ 試し読みはこちら |
私は、あなたの妻です。
主人公は武侠の魔術師一家の三男坊で高校生の鬼柳怜生。物語の舞台は元・東京都江東区で、現在は妖魔界の者が移り住む妖精人自治区・赤枝宮。人間界と妖魔界が結ばれ、科学と魔法が手を取り合った魔法技術都市です。人間と妖精人種、そして妖魔が共存するこの時代に、主人公も赤い蛇の侶魔・花蓮と契約する魔術師なのです。
やんちゃが過ぎる双子の姪っ子、数年ぶりに再会した幼馴染み。ホームパーティーの傍ら、料理を振る舞った怜生宛に入った通信。その内容は義姉の警備会社では手が回らない大魔学院の敷地で窓ガラスを叩き割っている犯人を捕まえてほしいというもの。下手な警備員よりは腕が立つ怜生に、すっかりやる気になった双子の姪っ子たちへの依頼。怜生はしぶしぶ引き受けることにするのです。
窓を割ろうとしていた犯人をあっさり取り押さえた怜生でしたが、それとは別に禁呪指定術式などが保管されている大魔学院の<大図書館>へ忍び込んだ何者かがいることを聞かされます。それは窓を割るいたずらとは比べものにならない、いわばその手のプロの仕業であることを悟った怜生は、双子の姪っ子の下へと急ぐのです。それは最悪の事態を防ぐため。怜生は双子の「死」の直前へと割り込み、命以外の全てを賭すのですが……。
試し読みでは<大図書館>への侵入者、そして姪っ子たちの攻防のど真ん中に突っ込んだ怜生が、わずかに力及ばず死に至るところまでが公開されています。激昂する双子、そして命を賭したことで生まれた巨大な変革。赤い蛇の侶魔を連れた「死を恐れる」少年はかくして、魔術経済の支配者たる<王>たちの狂宴に巻き込まれていくことになるのでしょう。注目のストーリーですね。
気になった方はぜひ試し読みをチェック! さらに物語の続きが気になった方は発売日に書店へGOです!
【日刊試読タイム】とは
試し読みが公開されている発売間近の作品を試し読みを通して紹介します。
©絵戸太郎/KADOKAWA メディアファクトリー刊 イラスト:パルプピロシ
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