【日刊試読タイム】『ぼくらはみんなアブノーマル』(電撃文庫)

消防署がそう遠くないところにあるのですが、乾燥のせいか結構な出動頻度なのです。

さて、今回は電撃文庫が2017年1月10日に発売する『ぼくらはみんなアブノーマル』。まずはジャケットとあらすじをチェックしてみましょう。

【あらすじ】

この世界はバグってやがる。日によって見た目が大人と幼女の間を行き来する、こいつもそうだ。成長期にもほどがある。『蜂賀直哉! 私の委員会に入って一緒に“バグ持ち(アブノーマル)”を救おう!』 この袖森と名乗る先輩は、どうやら頭の方もバグっているようだ。そもそも退学の危機が迫る俺に、そんな暇は無い。うしっ!深く考えるのはやめだ。なんたって俺は、考えるとフリーズしちまう超A級の“バグ持ち(アブノーマル)”だからな。バグってしまった世界で、“欠陥美少女”たちとの青春ラブコメがスタートする。

著者は佐々山プラス先生。イラストは霜月えいと先生。佐々山プラス先生は第20回電撃小説大賞にて3次選考まで通過しており、2014年に電撃文庫から『ハコニワフールズ』でデビューされた作家です。本作は世界の欠陥から生まれたバグ持ち(アブノーマル)たちの青春ラブコメ作品のようですね。試し読みでは約22ページが公開されています。挿絵も1枚確認できるので、早速チェックチェック!

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残念ですが、バグってます。

主人公は頭がバグってしまった男子高校生、蜂賀直哉。人類文明が発展を続けたことにより、世界は複雑性の限界を迎え、人々に突如欠陥(バグ)が発生するようになってしまいます。それはこの世界が創られたものであること、そして神が実在することの証となり、主人公もまた「考えすぎるとフリーズしてしまう」という、かなり致命的な欠陥を有してしまうことになるのです。ひどい。

考えることができないというアブノーマルな主人公は定期試験でも赤点が続き、本能で戦い、結果を残せてきた剣道も、進学直後に「考えて戦えない」ことに嫌気がさして辞めてしまいます。勉強もダメ。スポーツもダメ。このままでは退学という窮地に追い込まれ、将来への不安はますます募るばかり。なんとかしなくては、でも考えるとバグってしまう、まさに窮地以外のなにものでもありません。

そんな主人公をとある委員会活動に勧誘し続ける先輩、袖森今。試し読みでは明かされていませんが、彼女もまたバグ持ち(アブノーマル)です。彼女は困っている学園のアブノーマルたちの悩みを解決する福祉美化委員会(FBI)の委員長を務めており、主人公をしつこく勧誘します。なぜなら仲間になってくれそうな人が主人公しかおらず、2週間以内にメンバーが増えなければ廃止になってしまうからで。

試し読みでは、頭脳は高校生、身体は小学生のような袖森今が、決死の覚悟でスカートを下ろすところまでが公開されています。なお、110番をダイヤルしながらです。あざとい、というかひどい。考えることでブルースクリーン化してしまう頭を持つ主人公が、その考えられない頭でどうアブノーマルたちの問題に挑んでいくのか、大変面白そうな作品ですね。

気になった方はぜひ試し読みをチェック! さらに物語の続きが気になった方は発売日に書店へGOです!

【日刊試読タイム】とは

試し読みが公開されている発売間近の作品を試し読みを通して紹介します。

©佐々山プラス/KADOKAWA アスキー・メディアワークス刊 イラスト:霜月えいと

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