【日刊試読タイム】『リンドウにさよならを』(ファミ通文庫)

インフルエンザが猛威を振るっているようなので、気を付けましょう。

さて、今回はファミ通文庫が2017年1月30日に発売する『リンドウにさよならを』。まずはジャケットとあらすじをチェックしてみましょう。

【あらすじ】

想いを寄せていた少女、襟仁遥人の代わりに死んでしまったらしい神田幸久。二年後、自由かつ退屈な日々を過ごす地縛霊として目覚めた彼は、クラスでいじめに遭う穂積美咲にだけ存在を気づかれ、友達になることに。一緒に過ごす内に美咲の愛らしさを知った幸久は、イメチェンを勧め彼女を孤独から解放しようと試みる。少しずつ変わり始める美咲の境遇。それはやがて、幸久が学校に留まる真実に結びついていく――。必然の出会いが紡ぐ、学園青春ストーリー。

著者は三田千恵先生。イラストはDANGMILL先生。三田千恵先生は第18回えんため大賞にて「優秀賞」を本作で受賞し、デビューされます。本作は地縛霊として目覚めた少年と、そんな少年の存在に気付いた少女とが奏でる少し不思議な学園青春ストーリーのようですね。試し読みでは約35ページが公開されています。挿絵も1枚確認できるので、早速チェックチェック!

⇒ 試し読みはこちら

幽霊となった少年は、いじめられている少女に気付かれる。

主人公は想いを寄せていた少女を助けるために屋上から転落した少年、神田幸久。彼は転落より二年以上の歳月を経て、学校に憑く幽霊として姿を現すことになります。死んだら「あの世」に行くはずだと思っていたのに、縛霊として存在する自分。幽霊になってしまった当初は持っていたはずの「未練」も今となってはありません。自分がどうして成仏することなく学校にいるのか、意味を見いだせないまま月日は流れます。

そんなある日、クラスでいじめに遭っていた少女、穂積美咲から幸久は視線を感じることになります。誰かに見つめられたのは約三年ぶりの出来事。その事実に幸久もまた、穂積と話してみたいと考えるようになり、その願いは思わぬ形でやってくることになるのです。「どうしてここにいるのか」、そう問われた幸久は幽霊として誰からも存在を認められず、強い孤独を感じていたことに気付くのです。

いじめられている少女と、地縛霊の少年。二人は友達となり、一緒の時間を過ごしていくことになります。穂積は幽霊である幸久に対して、普通に接して普通に食事を用意し、普通に心配もしてくれます。そんな彼女に対して彼もまた、とあることを思うようになるのです。自分は穂積に何ができるのだろうか、と。

試し読みでは、幸久が死んでいるにも構わず、普通に接する少女との何気ない日常までが公開されています。幸久と接することで起こる穂積の変化、そして2年のブランクを経て幽霊として学校に縛られ続けている幸久の意味にも注目の学園青春ストーリーですね。

気になった方はぜひ試し読みをチェック! さらに物語の続きが気になった方は発売日に書店へGOです!

【日刊試読タイム】とは

試し読みが公開されている発売間近の作品を試し読みを通して紹介します。

©三田千恵/KADOKAWA エンターブレイン刊 イラスト:DANGMILL

[関連サイト]

『リンドウにさよならを』特設ページ

ファミ通文庫公式サイト

ランキング

ラノベユーザーレビュー

お知らせ