【日刊試読タイム】『賭博師は祈らない』(電撃文庫)

瓶の蓋を開けられないフレンズ。

さて、今回は電撃文庫が2017年3月10日に発売する『賭博師は祈らない』。まずはジャケットとあらすじをチェックしてみましょう。

【あらすじ】

十八世紀末、ロンドン。賭場での失敗から、手に余る大金を得てしまった若き賭博師ラザルスが、仕方なく購入させられた商品。――それは、奴隷の少女だった。喉を焼かれ声を失い、感情を失い、どんな扱いを受けようが決して逆らうことなく、主人の性的な欲求を満たすためだけに調教された少女リーラ。そんなリーラを放り出すわけにもいかず、ラザルスは教育を施しながら彼女をメイドとして雇うことに。慣れない触れ合いに戸惑いながらも、二人は次第に想いを通わせていくが……。やがて訪れるのは、二人を引き裂く悲劇。そして男は奴隷の少女を護るため、一世一代のギャンブルに挑む。

著者は周藤蓮先生。イラストはニリツ先生。周藤蓮先生は第23回電撃小説大賞にて「金賞」を本作で受賞し、デビューされます。本作は賭博師と奴隷の少女とのギャンブルストーリーとなっているようですね。試し読みではざっくりベースで60ページ相当の文量が公開されています。挿絵はありませんが早速チェックチェック!

⇒ 試し読みはこちら

「どうでもいい」が口癖の賭博師と褐色奴隷少女の物語。

主人公は常に少額の安定した勝ちを狙い、賭博師として在り続けているラザルス・カインド。養父で賭博師だった男の「負けない」「勝たない」「勝ちすぎない」の3つの「決まり事」を忠実を守り続け、賭博師として生き続けています。ところが、奇しくもその日は些か勝ち過ぎてしまうことになります。多過ぎる勝ち分を減らそうにも結果は裏目になってしまい、転がり込んできてしまう莫大な金額。結果、賭場に睨まれることを避けるためにラザルスは胴元から何かの商品を購入して還元することになります。

守るべきは自身の平穏な生活であり、賭博師として生きていくためにも禍根を残すことでもない。ラザルスは高価で違法性もなく面倒の少ない買い物として、「奴隷」を購入することにするのです。翌日、ラザルスの下に連れてこられたのは喋ることができず、何かにずっと怯え続ける異国の少女。一方ラザルスもまた、少女に興味を抱くわけでもなく、持ち前の執着しない性格も相まって、「どうでもいい」の一言で済ませてしまうのです。

ただ、このままというわけにはいかず、ラザルスも「どうでもいい」なりに、少女にいくつかの選択肢を与えます。逃げたってかまわない、そう考えるラザルスは奴隷の少女リーラの運命を一枚の金貨に委ねます。それは奇しくも、勝ち過ぎてしまったあの日に利益を総取りするか還元するかを決めたコイントスで……。

試し読みでは、リーラを家に置いてから1週間が過ぎるところまでが公開されています。後に賭博の世紀と呼ばれるであろう18世紀末のロンドンを舞台に、執着というものを見せない賭博師ラザルスと、おそらくそんなラザルスに変化をもたらすことになるであろう奴隷の少女リーラの物語が綴られることになるのでしょう。賭博師と奴隷の少女の物語に期待です。

気になった方はぜひ試し読みをチェック! さらに物語の続きが気になった方は発売日に書店へGOです!

【日刊試読タイム】とは

試し読みが公開されている発売間近の作品を試し読みを通して紹介します。

©周藤蓮/KADOKAWA アスキー・メディアワークス刊 イラスト:ニリツ

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『賭博師は祈らない』特設ページ

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