【日刊試読タイム】『灰かぶりの賢者Ⅰ.アーカイドの剣聖』(オーバーラップ文庫)

今週あたりから春の陽気に誘われて虫が本格的に活動し始めたようです。

さて、今回はオーバーラップ文庫が2017年3月25日に発売する『灰かぶりの賢者Ⅰ.アーカイドの剣聖』。まずはジャケットとあらすじをチェックしてみましょう。

【あらすじ】

アルフ・レイヴァースは『賢者』である。仲間の【六英傑】と魔王討伐を果たし、恒久的な平和を誓ってから三百年、アルフは異空間で魔法の研究に没頭した。再び世界に舞い戻り、魔物に襲われたエルフの少女・シェリルを救ったアルフは、彼女に眠る膨大な魔力と英雄の素質を見抜く。シェリルを弟子に取り、世界の実情を聞いたアルフは、平和を誓ったはずの世界が魔物の大発生や種族の対立、組織の陰謀が蔓延する世界に変わり果てたことを知り……!?『灰かぶりの賢者』――それは三百年後の世界が、最上の智慧と魔法の真髄を知るアルフに贈る誉望。いま仲間との誓いを果たすため、世界を救う旅が始まる!

著者は夏月涼先生。イラストはともぞ先生。夏月涼先生はWEBにて連載の行われていた本作でデビューされる作家です。本作はかつて魔王を倒した一人である賢者が、変わり果ててしまった世界を巡る物語のようですね。試し読みでは約30ページが公開されています。挿絵も1枚確認できるので、早速チェックチェック!

⇒ 試し読みはこちら

三百年の時を経て、友人たちとの約束を果たす旅が始まる。

主人公はかつての「六英傑」の一人、アルフ・レイヴァース。三百年前に仲間と共に魔王を討伐、その後魔法の研究のために姿を消した「賢者」です。魔王を倒したとはいえ、世界は未だ混乱の渦中。アルフを除く5人の仲間は、国や種族の諍いがしばらくは続くだろうとしながらも、必ず世界を平和にしてみせると約束をします。そしてアルフもまた、そんな仲間たちが平和にした世界を必ず見に来ると、そう約束に応じていたのです。

そして魔王が討伐されて三百年。アルフは仲間であり、友人であった者たちとの約束を果たすために、外界へと姿を現すことになります。三百年という年月は、世界をアルフの知らないものへと変質させており、迷宮と呼ばれる場所でエルフの少女と出会うことになるのです。国も種族もバラバラだった仲間たちが目指した平和な世界。かくしてそれは、少女に嵌められた奴隷の首輪が物語るように、平和からは遠く、大きな確執を生み出していたことを知るのです。

エルフの少女シェリルの首輪をあっさりと取り払ってしまったアルフは、知識提供の見返りに彼女の保護を約束します。エルフという種族だけで辛酸を舐めてきたであろう少女の強くありたいと思う心。アルフは素直に感心しながら、彼女の保護が友人たちとの約束に繋がると考えるのです。悠久の時を生きる「賢者」とエルフの少女の物語が、仲間との約束と共に綴られていくことになるようですね。

試し読みでは、シェリルの元・主人との決別までが公開されています。魔導師でありながら、近接戦闘で熟練の剣士の攻撃をも凌ぐ力を持つアルフに驚愕するシェリル。魔王が消えた後、変わり果ててしまった世界とどう向き合い、友人たちとの約束を果たしていくことになるのか、非常に楽しみな物語ですね。

気になった方はぜひ試し読みをチェック! さらに物語の続きが気になった方は発売日に書店へGOです!

【日刊試読タイム】とは

試し読みが公開されている発売間近の作品を試し読みを通して紹介します。

©夏月涼/オーバーラップ イラスト:ともぞ

[関連サイト]

『灰かぶりの賢者』特設サイト

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