【日刊試読タイム】『引きこもり英雄と神獣剣姫の隷属契約 ふたりぼっちの叛逆譚』(MF文庫J)

あの夏日はなんだったのか。

さて、今回はMF文庫Jが2017年4月25日に発売する『引きこもり英雄と神獣剣姫の隷属契約 ふたりぼっちの叛逆譚』。まずはジャケットとあらすじをチェックしてみましょう。

【あらすじ】

山奥に引きこもっていた少年・白火の下を《神獣の末裔》たるソウガの姫・グウィンが訪れる。彼女は滅亡の危機に瀕した国を救うために、様々な褒美を提案して助力を請うが白火はことごとく拒絶してしまう。だが――「ソウガの一族に協力し、この地よりカースの魔の手を完全に退けることができたなら──妾を好きにしてよい。貴殿の奴隷にしようが、素材にしようが、煮ようが焼こうが構わぬ」彼女自身を対価に契約は成立。敵国の圧倒的兵力に対して白火は《変幻流転》――超常の力を持つ武具を創る力を用いて対抗し、たった一人で戦局を打開していくのだが――? 必敗必死を逆転し、新たなる王道を斬り拓く大スケール無双戦記ファンタジー、ここに開幕!

著者は永野水貴先生。イラストは鈴城敦先生。永野水貴先生は一迅社文庫アイリスなど女性向けライトノベルを中心に活動されている作家で、MF文庫Jでは約2年ぶりの作品となります。本作は封命具と呼ばれる道具を作る力を持つ少年と、己を取引材料にして助力を願うソウガ族の姫を中心としたファンタジー作品のようですね。試し読みでは約55ページが公開されています。挿絵も3枚確認できるので、早速チェックチェック!

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つくってみたい。この女は、最高の剣になる。

主人公は山奥に隠居状態の少年、白火。未開の土地のさらに奥、質素な小屋にただ一人、一生下山などするつもりもなかった少年のもとに、一人の少女が訪れ物語は動き出します。猫のような耳と尻尾を持つ金髪の少女グウィン。いく久しく扉を開けたり言葉を喋ったりする生命体との邂逅を果たして慌てる白火に、少女はぐいぐいと押し迫ります。辺鄙に過ぎるこんな土地までやってきた理由、それは白火が持つとある「力」を求めてのことなのです。

いずれはこの場所も危機に陥る、協力してくれれば褒美も与える、そんなグウィンの言葉は白火に響くことはなく、帰ってくれ、放っておいてほしいと一蹴されてしまうのです。白火が超常の力を持つ『封命具』をつくるのは、自分のためであり、自分がつくりたいと思った時のみなのだと。その言葉にグウィンは言葉を詰まらせてしまうのですが、代わりにひとつの提案が過ぎるのです。命なきものと命あるものが一つになる『封命具』、その素材に「人間」を扱ったことはあるのだろうか、と。

そして彼女は、ある意味禁忌の取り引きを白火に持ちかけることになるのです。『封命具』の素材として、自分の身体に興味はないか、と。そして白火もまた、グウィンに対して『封命具』の素材としての価値を見出すことになるのです。ここに取引は成立し、白火はグウィンの望むように必要とする『封命具』をつくることになるのです。

試し読みではグウィンによって連れられた都「テンベル」が、寡黙なる侵略者カースに降ったレーヴェの一族によって蹂躙されているところまでが公開されています。二つを一つにする邪悪で外道な力と揶揄される『封命具』。それは永遠の命なのか、それとも生物としての死なのか。異なる見解が混ざり合う『封命具』をつくりだす白火と、グウィンが紡ぐ物語に注目ですね。

気になった方はぜひ試し読みをチェック! さらに物語の続きが気になった方は発売日に書店へGOです!

【日刊試読タイム】とは

試し読みが公開されている発売間近の作品を試し読みを通して紹介します。

©永野水貴/KADOKAWA メディアファクトリー刊 イラスト:鈴城敦

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