【日刊試読タイム】『あの、一緒に戦争(ブカツ)しませんか?』(電撃文庫)

風だけは冷たい日々が続いている。

さて、今回は電撃文庫が2017年6月9日に発売する『あの、一緒に戦争(ブカツ)しませんか?』。まずはジャケットとあらすじをチェックしてみましょう。

【あらすじ】

全国高校戦争学大会に参加している、埼玉政府首相の三田村涼花(高校一年生)は、河川敷に迫撃砲を設置している部員たちに演説をはじめた。「こ、今回の作戦の目的は、その……東京の勢力圏を荒川から隅田川まで押しやることです。小さな戦いですが……それでも、わたしたちにとっては、きっと……」 興味のなさそうな顔でそっぽを向いている仲間たちを見て、涼花はやけっぱちになった様子で、妙なことを口走った。「べ、べつにいいんです。話を聞いてもらえないのは慣れています。お弁当だって、トイレで食べています。わたし、友達いないから」 そして涼花は大きく息を吸い込み、瞳に眩い光を耀わせた。「皆さん、戦争をはじめましょう」

著者は高村透先生。イラストは大田優一先生。高村透先生は電撃文庫、そしてメディアワークス文庫の双方で作品を手掛けている作家です。本作は全国高校戦争学大会に参加する埼玉政府の首相の少女と、そんな彼女の所属する部活に派遣された指導教官の戦争を学ぶ物語のようですね。試し読みでは約22ページが公開されています。挿絵も1枚確認できるので、早速チェックチェック!

⇒ 試し読みはこちら

埼玉の進撃がここから――はじまる(?)

主人公は新設校のクラブ活動の臨時指導教官に任命された久木成海。受け持つクラブは「戦争学部」。戦争を実体験した人間が極めて少なくなり、「戦争と平和」とは何かを考えるため、疑似的に戦争を体験する戦争学が高校の選択科目として国に導入されていたのです。クラブ活動を通して行われる全国高校戦争学大会において、優勝とされる全国統一を目指す。健全に部活動を実施するにあたり、成海は戦争学の経験者として派遣されることになったわけです。

47の都道府県がそれぞれ疑似政府を打ち立て優勝を目指す戦争学大会。成海が派遣されたさいたま女子高・戦争学部所属の三田村涼花は、埼玉県127校が参加する埼玉政府の内閣総理大臣だったのですが、組閣に難航してひとり内閣状態に陥っていたのです。現実に起きたことは疑似内閣でも起こり得る、そこから学ぶことも戦争学である。しかし彼女いわく、自身の孤立はどうしようもないところまできているようで。

戦争学好きが高じて新設校で設立した戦争学部はしかし、彼女のほか幽霊部員が3人という閑古鳥状態。自分の好きなことにはとことん饒舌になる涼花でしたが、首相としても部長としてもダメダメな自分に自信を失っていたのです。なぜ組閣が難航し、ひとり内閣状態が続いているのか。派遣されたばかりの成海は、その真相を確かめるべく涼花と共に予算委員会へと足を運ぶことになるのです。

試し読みでは、涼花と成海が埼玉政府の予算委員会に足を運ぶところまでが公開されています。なぜ少女は孤立してしまっているのか。新設校の戦争学部の運命、そして埼玉政府の運命はいかに。孤立する首相と派遣された指導教官の物語に注目です。

気になった方はぜひ試し読みをチェック! さらに物語の続きが気になった方は発売日に書店へGOです!

【日刊試読タイム】とは

試し読みが公開されている発売間近の作品を試し読みを通して紹介します。

©高村透/KADOKAWA アスキー・メディアワークス刊 イラスト:大田優一

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