【日刊試読タイム】『正しいセカイの終わらせ方 ―黒衣の剣士、東京に現る―』(電撃文庫)

もうすぐラノオンリニューアル2周年ですね。

さて、今回は電撃文庫が2017年6月9日に発売する『正しいセカイの終わらせ方 ―黒衣の剣士、東京に現る―』。まずはジャケットとあらすじをチェックしてみましょう。

【あらすじ】

「最高機密の情報が誰かの手によってハッキングされ、この学校に流された」 私立聖果高校の全校生徒はもちろん教師たちも体育館に集められる中、数多くの刑事を従えて、雛森キョウコと名乗る女性は驚くべき真実を語りはじめる。「まもなく地球の文明は消滅する。この情報が世間に知られればパニックは免れない。漏洩は決して許されない。この事実を知った者を生かしておくわけにはいかないのだ」 そう言って雛森が合図をすると、刑事たちは羽織っていたコートの懐から短機関銃を取り出し、銃撃をはじめた。閉鎖された体育館内は地獄へと変わっていく。その中で、高校一年の赤咲カナミは、髑髏の面をかぶった男を目にする――。世界の終末に現れた男は果たして悪魔か、救世主か?

著者は兎月山羊先生。イラストはニリツ先生。兎月山羊先生は第17回電撃小説大賞「銀賞」を『アンチリテラルの数秘術師』にて受賞し、デビューされた作家です。本作は最高機密情報が、とある学校で漏えいされてしまったことから始まるミステリアス・ファンタジーのようですね。試し読みでは約42ページが公開されています。挿絵も2枚確認できるので、早速チェックチェック!

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約3年半後、小惑星の衝突で人類文明は滅亡を迎える。

主人公は高校生活が始まったばかりの少女、赤咲カナミでしょうか。交通事故で母親を亡くして以来、父と妹と支え合って生活をしてきた少女は、奨学金を得て進学校へと入学。穏やかな日常を過ごしながら、晴れて高校生活をスタートさせようとしていました。入学式から3日、授業もいよいよ本格的に始まる今日という日。緊張しながらも友達を、あわよくば彼氏だって作るぞと意気込んでいたのです。

知らない人達ばかりの教室で、カナミは隣の席の宮上ミユキと後ろの席の冴島コウタと知り合うことになります。程よく緊張も解れ、いよいよ授業が始まろうとしていた矢先、一人また一人と当たり前となった携帯電話端末AEリングの着信が響き渡ります。教室内のあちこちから「画面がおかしくなった」とざわめきが起こり、カナミの端末にも件の画面が。そこには「最高機密」「真実は明かされた」という文字が表示されていたのです。誰もが突然の出来事に驚きを隠せない中、学校は緊急の全校集会を行う旨、校内放送を流すことになります。

全校集会には警察も出動し、体育館は物々しい雰囲気に。誰もがざわめく中、檀上に上がった人物は、自身が警視庁公安部の人間であるということ、文字通り「最高機密」のデータが何者かの手によって、この学校で漏えいされたことを明かすのです。それはあってはならないこと、当然知られてはならないこと。そして檀上に上がった公安部の雛森キョウコから明かされる、驚愕の人類文明滅亡のシナリオ。万が一外部に漏れればパニックになりかねない、ゆえに。ゆえに、この場にいる職員ならび生徒の生存権を超法規的権限によって剥奪するのだと、彼女は宣言するのです。

試し読みでは、教員たちに向けて容赦なく引き金が絞られ、体育館が地獄絵図に変貌を遂げるところまでが公開されています。目の前で行われた殺人、広がる沈黙と湧きあがる恐怖。国家がここまで残虐な手段を取るに至る最高機密データを漏えいさせた人物の目的とは。そして記憶力に自信があるというカナミの特技も物語に影響を及ぼすことが考えられそうですね。あらすじに書かれている髑髏の面を被った男にも注目です。

気になった方はぜひ試し読みをチェック! さらに物語の続きが気になった方は発売日に書店へGOです!

【日刊試読タイム】とは

試し読みが公開されている発売間近の作品を試し読みを通して紹介します。

©兎月山羊/KADOKAWA アスキー・メディアワークス刊 イラスト:ニリツ

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