【日刊試読タイム】『死霊術教師と異界召喚』(ファンタジア文庫)

今年の夏は涼しくなってもらいたいものです。

さて、今回はファンタジア文庫が2017年6月20日に発売する『死霊術教師と異界召喚』。まずはジャケットとあらすじをチェックしてみましょう。

【あらすじ】

死者を蘇らせ、使役する魔法学問・死霊術。名門・聖オルフェ学院に死霊術の教師として赴任したトラン・スピンタートは、授業初日から窮地に立たされていた。生徒に舐められないよう、仮面で素顔を隠し、恐怖で以て威圧した結果―「あなたは二ダブの留年生でしたね!」その過去を知る優等生・ピーシアから、教師失格の烙印を押されてしまい!?だが、世界を揺るがす大事件が起きた時、「お前の守ろうとした世界を、もう一度守るために…力を貸せ!」トランは、生徒を救うべく、世界を守護する伝説の竜を復活させ―。落ちこぼれ死霊術教師が繰り広げる異種間学園ファンタジー!

著者は降次飛行先生。イラストはヤッペン先生。降次飛行先生は第29回ファンタジア大賞で「入選」となった本作でデビューされる作家です。本作は学園を退学となった後、死霊術を修めて学園に赴任した教師(&死霊)と生徒のドタバタ学園ファンタジーのようですね。試し読みでは約58ページが公開されています。挿絵も2枚確認できるので、早速チェックチェック!

⇒ 試し読みはこちら

諸君に教えるのは死霊術、ハイカラに言うとネクロマンシー!

主人公は卒業できなかった魔法学園に「死霊術」の教師として赴任したトラン・スピンタート。学生時代にヒエラルキーの最下層で冷遇されてきた経験を活かし、生徒に舐められないようキャラクターを演じて挨拶を繰り出しますが、一人の女生徒ピーシアによって早々に遮られてしまいます。名門出身の彼女の姉は、かつてのトランのクラスメートでもあり、聞くところによればトランの成績はブッチギリに悪く、そもそも教師としての資格がないと断じるのです。トランは思わずにはいられません。これが噂に聞く教師いじめというやつか!、と。

早くも生徒の視線には疑念と侮蔑が入り混じる中、トランはそれでもキャラを貫き通すのです。それはマナの使いづらいこの土地で、潜在的な死霊術師たちが落ちこぼれのレッテルを貼られたまま社会に出ていくことがないよう、自分と同じような存在を二度と出すべきではないと「救済」を考えていたからで。早速生徒の死霊術の資質を見極めようとしますが、教師に向かって火球を放つ学年次席や、見えていないものを見えているとひやかす生徒など、荒れた教育現場にトランの動悸は止まらないのです。ただ一人、本当に見えていた者がいたことに気付かぬまま。

新学期が始まって1週間が経つも、トランの肩身はどんどん狭くなっていくのです。ゼミへの参加希望者は未だゼロ。ろくでもない人間しかその門扉を叩かず、まさに頭を抱える状況だったのです。さらに降りかかるピーシアが提出した被害届の捜査。クズっぽい性格の学長の視線にも疑念が増す中、トランは死霊術を学んだ経緯や故郷の地へと戻ってきた(戻ってこざるを得なかった)理由も明かしていくことになります。教師デビューに見事失敗したトランに明日はあるのか、コミカルな展開も非常に見どころです。

試し読みでは死霊のバスケスによって、トランが不法侵入、さらには破廉恥な行為に及ぼうとしたという被害届がピーシアから提出され、窮地に陥るところまでが公開されています。ピーシアがトランを目の敵にするとんでもない理由をはじめ、コミカルな要素もかなり多い一方で、死霊のバスケスが抱える謎など、注目のしどころが多い作品となりそうですね。

気になった方はぜひ試し読みをチェック! さらに物語の続きが気になった方は発売日に書店へGOです!

【日刊試読タイム】とは

試し読みが公開されている発売間近の作品を試し読みを通して紹介します。

©降次飛行/KADOKAWA 富士見書房刊 イラスト:ヤッペン

[関連サイト]

『死霊術教師と異界召喚』特設ページ

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