【日刊試読タイム】『たったひとつの冴えた殺りかた』(HJ文庫)

明日からの気温予報高すぎでしょ……。

さて、今回はHJ文庫が2017年7月1日に発売する『たったひとつの冴えた殺りかた』。まずはジャケットとあらすじをチェックしてみましょう。

【あらすじ】

異能力が売買され、個人が圧倒的な戦闘力を持つ時代。強力な異能が高額で取引されるなか、代金の支払いを滞納する者を追うための「債権回収機構」が組織されることになった。機構の凄腕エージェントであり、情け容赦無さで名高いノーマンはマフィアが支配する町バリオスにて高ランクの異能の滞納者の情報を得る。早速、相棒でありボスであるアイビスと共に異能回収に向かったノーマンだが、待ち受けていたのはマフィアの抗争だった。圧倒的なパワーで無慈悲に敵をなぎ倒す異能バトルアクション登場!

著者は三条ツバメ先生。イラストは赤井てら先生。三条ツバメ先生は第10回HJ文庫大賞にて「銀賞」を本作で受賞し、デビューされる作家です。本作は「異能」が売買される世界で、滞納者から「異能」を回収する異能債権回収機構に所属するエージェントの物語のようですね。試し読みでは約30ページ(試し読み全体の10ページから43ページ)が公開されています。挿絵も1枚確認できるので、早速チェックチェック!

⇒ 試し読みはこちら

世界は「異能」の売買によって一変した――。

主人公は異能債権回収機構のエージェントであるノーマン。第三次世界大戦から数十年、国家間ではなく国と企業との間で勃発した戦争の火種となったのは、七つの巨大企業が全世界に向け新商品として発表した「異能」の力だったのです。現実の企業が虚構にしかないはずの力を販売する。当初は誰もが冗談だと思い、疑いの眼差しを向けていたにも関わらず、時の流れはその「異能」が本物であることを証明していく結果となるのです。そして世界は「異能」の力によって、悪い方向へと舵を切っていくことになります。

「異能」は簡単な書類と金さえあれば購入できる。高額商品である「異能」の購入には、多くの購入者がローンを組み、一方でゆるい審査がまかり通っていることで返済の滞る購入者も増加していたのです。ゆえに、滞納者からその債権を回収する債権回収機構は、企業から滞納者の情報提供を受け「異能」を取り立てるのです。もっとも滞納者はいずれも異能力を手にしており、中には回収人を返り討ちにしようと目論む者も少なくなく、回収人も武装をして滞納者と対峙することになるのです。

債権回収機構ボトルフ支部に所属するノーマンは、情け容赦ない債権回収者、凄腕のエージェントとして知られていたのです。そんなある日、債権回収機構ボトルフ支部を管理するAI・アイビスに呼び出されたノーマンたちは、偶然にもレベル6の大物滞納者情報を入手することになります。新機能で現場にも付いていけるようになったと、ノーマン以上に人間味溢れるAIの少女と、ノーマンのタッグによって物語は進むことになる、のかもしれません。

試し読みでは、支部前の通りを歩いていたノーマンが命を狙われるも、あっさりと返り討ちにしてしまうところまでが公開されています。殺人も許容される特権階級の回収人。ノーマン、そして債権回収機構ボトルフ支部の面々の物語に注目ですね。

気になった方はぜひ試し読みをチェック! さらに物語の続きが気になった方は発売日に書店へGOです!

【日刊試読タイム】とは

試し読みが公開されている発売間近の作品を試し読みを通して紹介します。

©三条ツバメ/ホビージャパン イラスト:赤井てら

[関連サイト]

『たったひとつの冴えた殺りかた』特設ページ

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