【日刊試読タイム】『学園交渉人 法条真誠の華麗なる逆転劇』(GA文庫)

35度を超えたらしいです。

さて、今回はGA文庫が2017年7月15日に発売する『学園交渉人 法条真誠の華麗なる逆転劇』。まずはジャケットとあらすじをチェックしてみましょう。

【あらすじ】

七千人が通い、生徒の自治によって運営される『白楊中央学園』には華々しい実績の裏にある鉄の掟が存在した。それは「校則を破らない」こと。一見当然のこのルールは学園の特殊性から、法律のような実効力を持っている。そんな学園において唯一、法条真誠という男だけが法外な報酬と引き換えに、校則すらもねじ曲げて依頼人の問題を解決していた。とある事情で法条に借りを作ってしまった少女、花咲華織は彼の助手を務めるうちに、法条の真意と学園の不自然な構造に気づいていく――。

著者は柚本悠斗先生。イラストは米山舞先生。柚本悠斗先生は第7回GA文庫大賞「奨励賞」を『姉(かのじょ)と妹(カノジョ)の下着事情。』で受賞し、デビューされた作家です。本作は生徒の自治によって運営されるマンモス校の中で、法外な報酬と引き換えに持ち込まれる依頼を解決する学園モノ作品のようですね。試し読みでは約40ページ相当が公開されています。口絵が3枚確認できるほか、挿絵も2枚確認できるので、早速チェックチェック!

⇒ 試し読みはこちら

優しくして欲しいなら他へ行け、解決して欲しいなら金を払え。

主人公は生徒の悩みを利用して「お金を稼ぐ」ことを生業とする法条真誠、そして無下にできぬ事情で法条と主従の関係にある花咲華織の二人でしょう。地方再生の学園都市計画から誕生した白楊中央学園は、入学すれば幸せな学園生活を送ることができると噂を呼び、生徒数七千人を誇るマンモス校として全国から入学希望者が殺到する規格外の学園なのです。「校則を破らない」というたったひとつのルールを除き、学園運営の権利も生徒主導。華織もまた、明るい学園生活を夢見ていたはずだったのですが。

物語から2ヶ月前、華織は法条と出会い人生の危機を助けられたのですが、彼の素性を知らなかったがゆえに百万円という借金を背負うことになるのです。助けられた事実は間違いないものの、高額な解決料を支払うことなどできるわけもなく、返済の機会をうかがいながら、助手兼園芸部の雑用係としてこき使われていたのです。人間性は悪魔のようでありながら、とある事件からその優秀さが密かに囁かれるようになった法条。彼の下にはそのやり方を知りながらも、背に腹は代えられない相談者が駆け込むようになっていたのです。

まるで詐欺師のようにお金を吸い上げる法条のやり方に文句を垂れる華織でしたが、彼の下にやってきた新たな相談者と邂逅することになります。法条のクラスメイトであり、クラス委員長にしてクラス委員学年代表の才色兼備。とある問題を抱えて法条の下にやってきた彼女でしたが、解決料で折り合いがつかず追い出されてしまうのです。そんな彼女を追いかける華織は、法条の人間性と優秀さが比例しない事実をあらためて知ることになりながら、彼女の相談を解決に向けて動かそうと奔走することになるのです。

試し読みでは華織の条件が付随する形で、法条が問題の解決に乗り出すところまでが公開されています。自身を天才だと自画自賛する法条と、助手兼雑用係として奔走する華織の物語は、学園の唯一であり絶対のルールである「校則を破らない」と対峙をしながら描かれることになるのでしょう。園芸部の甘やかしてくれるメイドさんの存在にも注目ですね。

気になった方はぜひ試し読みをチェック! さらに物語の続きが気になった方は発売日に書店へGOです!

【日刊試読タイム】とは

試し読みが公開されている発売間近の作品を試し読みを通して紹介します。

©柚本悠斗/SBクリエイティブ イラスト:米山舞

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