【日刊試読タイム】『数字で救う! 弱小国家 電卓で戦争する方法を求めよ。ただし敵は剣と火薬で武装しているものとする。』(電撃文庫)

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さて、今回は電撃文庫が2017年8月10日に発売する『数字で救う! 弱小国家 電卓で戦争する方法を求めよ。ただし敵は剣と火薬で武装しているものとする。』。まずはジャケットとあらすじをチェックしてみましょう。

【あらすじ】

小国ファヴェールの王女・ソアラは悩んでいた。隣国との緊張が高まり、戦争の気配がちらつき始めた今、国力が低い自国を守るにはどうすればよいか。父王は病に倒れ、頼みの綱の家臣たちも、前時代的な「戦いの栄誉」ばかりを重視し、国を守る具体案を誰も持たないまま。このままファヴェールは滅ぶのか……。しかし、そんな時、彼女の前にある人物が現れた。《ナオキ》――後の歴史に《魔術師》の異名を残したその青年が扱う『数字』の理論と思考は、ソアラが求めた「国を救うための力」だった……! 異能ナシ、戦闘力ナシ、頼れるのは2人の頭脳だけ……! 理系青年と、敏腕王女が『戦争』という強敵に挑む『異世界数学戦記』、ここに登場!

著者は長田信織先生。イラストは紅緒先生。長田信織先生は2014年より電撃文庫で作品の執筆を行っている作家です。本作は数学愛好者の青年が異世界に迷い込んでしまうことで始まるファンタジー作品のようですね。試し読みでは約60ページが公開されています。挿絵も1枚確認できるので、早速チェックチェック!

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どうして「おっぱいの方程式」では数学を愛する人が増えないのか。

主人公は数学博士の祖父をもち、数学を愛する青年・芹沢直希。「数学を愛してくれる人は少ない」という祖父のつぶやきに、中学生だったナオキは地球人口の約半分が数学を愛する「おっぱいの方程式」を完成させるのです。方程式をもとに関数のグラフを描くことで現れる天才的発想は、かくして「本物のほうがいい」という至極当たり前かつ理論的な発想の前に瓦解してしまうのです。それでも「諦めない」ことの大切さを知ったナオキは、祖父の死後、様々な事情を抱え就職することなく、一方で諦めないことを胸に生きていたのです。

引っ越しの臨時バイトで生計を立てていた矢先、乗ったエレベーターが落下するという不運に見舞われるナオキ。幸いにも怪我なく生還することができたのですが、彼の目の前には広大な河と森に囲まれた大自然が広がっていたのです。よく分からない世界に放り出されたナオキは飢えたり追い払われたりとすっかり心を荒ませてしまうのです。そんな時、偶然見つけた小屋の中で彼は「ウェビング」と思しき思考整理が行われていた形跡を発見するのです。勢力図のようなデータにナオキは需要予測の計算式などを用いて数字を埋めていき、数学の良さで荒んだ心を潤していたのです。

そしてナオキは、小屋の主である美少女と出会うことになるのです。弱肉強食のこの世界において、戦力的にも経済的にも他国に劣り、飲み込まれることを待つしかないファヴェール王国の次期国王、ソアラ王女殿下。当たり前のことが当たり前にできず、気にしなくていいことばかりを気にかける扱いにくい存在として評される彼女が、誰にも理解されないまま、あまつさえ気味悪がられたデータの収集。それを認め、理解してくれるナオキとの出会いから、物語は大きく動き出していくことになるのでしょう。

試し読みでは異世界で迷子状態だったナオキが王女殿下であるソアラに押し倒されるところまでが公開されています。誰にも理解してもらえなかった王女殿下、そして異世界に迷い込むことになってしまった数学愛好者。数学的見地から、よき理解者になれるナオキとソアラの物語に注目ですね。

気になった方はぜひ試し読みをチェック! さらに物語の続きが気になった方は発売日に書店へGOです!

【日刊試読タイム】とは

試し読みが公開されている発売間近の作品を試し読みを通して紹介します。

©長田信織/KADOKAWA アスキー・メディアワークス刊 イラスト:紅緒

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