【日刊試読タイム】『誰でもなれる!ラノベ主人公 ~オマエそれ大阪でも同じこと言えんの?~』(電撃文庫)

芋と栗に支配されるオータムシーズンの到来です。

さて、今回は電撃文庫が2017年10月7日に発売する『誰でもなれる!ラノベ主人公 ~オマエそれ大阪でも同じこと言えんの?~』。まずはジャケットとあらすじをチェックしてみましょう。

【あらすじ】

やれやれ系ラノベ主人公に憧れ、「異能バトルが起きたらなあ」と夢想する平凡な高校生・恭介。大阪の高校に転校してきた彼がオタ街・日本橋で出会ったのは、ダメ親の借金を返済して魔術結社からの足抜けを願う魔術師の少女、“ポンバシのワルキューレ”の異名を持つデスコア系地下アイドル、異世界転生者を自称するポンコツ美女、家出中の病弱薄幸な幼女、そしてヤクザと本物の悪魔で!? 騒動の始まりは恭介が日本橋でゲットした一冊のレア同人誌。思わぬ幸運にはしゃく恭介だったが、それをきっかけに身の回りでリアル異能バトルが勃発したことには全く彼は気づかなかった……。オタクでオカルトな大阪日本橋の日常系魔術群像ストーリー、ゆるっと開幕!

著者は真代屋秀晃先生。イラストはkarory先生。真代屋秀晃先生は第20回電撃小説大賞にて「金賞」を『韻が織り成す召喚魔法』で受賞し、デビューされた作家です。本作は大阪に引っ越した厨二病の主人公が織り成すゆるめの日常&魔術ストーリーのようですね。試し読みでは約45ページが公開されています。挿絵も1枚確認できるので、早速チェックチェック!

⇒ 試し読みはこちら

魔術師なんて存在するわけがない、か……ここにいるんだけどね。

主人公は東京から大阪に引っ越してきた現代異能バトルな厨二ごっこを得意とする高校生、黒塚恭介。東京に生まれ東京で育った恭介でしたが、高校進学1ヶ月で大阪へと引っ越すことになってしまうのです。美少女の転校生が来るかもしれないなんて友人と話をしていた矢先、自らが転校生になってしまうのです。全力で両親に反対するも大阪への引っ越しが覆るはずもありません。それならと大阪に付いていく代わりに、アニメの主人公のように一人暮らしをさせてほしいと頼み込み、格安ボロアパートの主となるのです。とはいえ、異国の地にも思える大阪の地で、恭介は不安いっぱいなのです。

大阪の地で不安に駆られる恭介も、東京・秋葉原を彷彿とさせる日本橋に足を運ぶことで不安を紛らわせていたのです。そんな折、ここ数日起きていた配管工の爆発事件の話が耳に入ってくるのです。そして疼く、現代異能バトルな脳内設定。あれは爆破テロなんかではなく、『結社』に属する『魔術師』の仕業なのだと。自分設定を楽しんでいただけのはずの恭介の言葉に、ふと一人の女の子が乗っかってくるのです。「あなた何者なの?」と。

まさか厨二ごっこに乗ってくれる女の子がいるなどとは思わず、嬉しくなってしまう恭介。脳内設定を全力で披露するのですが、最初は食い気味だった女の子もやがて「ただの厨二病か」とその場を去っていくのです。興味を持ってもらえた嬉しさから一変、唐突に興味を失われて肩を落とすことに。本当に魔術があったらなあと、思わずにはいられないのです。奇しくもこの大阪日本橋を舞台に、魔術結社が存在していることなど露ほども知らないまま。

試し読みでは、黒塚恭介をはじめとする4人の視点で物語が展開されています。ちょっとした手品兼隠し芸を得意とする厨二病の主人公と、そんな彼を取り巻くことになるであろう実在する魔術や錬金術などのオカルト。本当にあったらいいのにと思っていた世界が存在し、オタクとオカルトが邂逅した時、物語はどのような展開を見せることになるのか注目ですね。

気になった方はぜひ試し読みをチェック! さらに物語の続きが気になった方は発売日に書店へGOです!

【日刊試読タイム】とは

試し読みが公開されている発売間近の作品を試し読みを通して紹介します。

©真代屋秀晃/KADOKAWA アスキー・メディアワークス刊 イラスト:karory

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