【日刊試読タイム】『魔法使いにはさせませんよ!』(GA文庫)

秋物以上に冬物が必要なのではなかろうか……。

さて、今回はGA文庫が2017年10月13日に発売する『魔法使いにはさせませんよ!』。まずはジャケットとあらすじをチェックしてみましょう。

【あらすじ】

人類を脅かす≪侵略獣≫に対抗できる「魔法使い」。純潔を守り通した男子のみが覚醒できるというが、魔法使い候補生である鞘波黒刃は、いま≪侵略獣≫をも上回る脅威に直面していた。それは1人の「魔法少女」、白啾なしろ。自他共に認める美少女である彼女は、なぜだか薄いネグリジェをまとって黒刃に「逆夜這い」をしかけてくるのだった。「わたしの初めて、捧げたいんです。わたしなんかじゃ……不服ですか?」 ともに≪侵略獣≫と戦う立場でありながら、なぜか魔法使いの将来の芽を摘み取ろうとする「魔法少女」。人類が存亡の危機に瀕する中で繰り広げられるハチミツトラップ活劇!

著者は朝日乃ケイ先生。イラストは九童まいむ先生。朝日乃ケイ先生は第9回GA文庫大賞にて「奨励賞」を本作で受賞し、デビューされる作家です。本作は異界の怪物と戦う魔法使いになろうとする少年と、魔法使いになるための条件を摘み取ろうとする少女との物語のようですね。試し読みでは約40ページ相当が公開されています。口絵が3枚確認できるほか、挿絵も3枚確認できるので、早速チェックチェック!

⇒ 試し読みはこちら

男児は齢30まで貞操を守り抜くことで、魔法使いになれる!

主人公は全寮制の国立、日本魔法使い育成学園に通う魔法使い候補生の高校2年生、鞘波黒刃。1世紀と少し前、人類を襲った未曾有の危機≪侵略獣(ファイント)≫。異界の存在が現界の人間を攫うために解き放たれた怪物は、同時に世界へと対抗馬足り得る魔法使いと魔法少女をもたらすことになるのです。力を有するためには特異な条件を満たさなければならず、女子は10歳から25歳の誕生日まで魔法の力を行使できる年齢制限を課せられた魔法少女として。そして男児にはとあるネットスラングがそのまま特異条件に規定されることになるのです。

男児が魔法使いとなり得る条件。それは齢30まで貞操を守り抜けば魔法使いになれるというアレです。魔法使いの条件を満たした暁には、魔法少女よりも精錬された魔法を行使できるという現実。≪侵略獣(ファイント)≫へ対抗するため、世の男児は規定に涙しながらも、国家体制で魔法使いの養成は力を注がれていくことになるのです。鞘波黒刃もまた、魔法使い候補生として学園という名の隔離施設に在籍させられていたのです。

月に一度の校外外出を幼なじみとの買い物に費やす鞘波黒刃でしたが、ショッピングストリートの上空に異界との衝突面が現れ、≪侵略獣(ファイント)≫に急襲されることに。学園で武術指南を受けているものの、素手ではまともに戦うことも叶わない黒刃の前に現れた一人の魔法少女。人類が対抗し得る最高の手段、魔法をもってして≪侵略獣(ファイント)≫を駆逐してみせるのです。この出会いが、冒頭のシーンへとこの先繋がることになるのでしょう。

試し読みでは銀髪の魔法少女によって、≪侵略獣(ファイント)≫出現の混乱が収束するところまでが公開されています。物語は冒頭のプロローグから1ヶ月前に遡って綴られており、作品タイトルの言葉を額面通りに受け取るならば、主人公の貞操の危機がこの先何度も訪れることが予想できますね。魔法使いになるためとはいえ、思春期男子は苦悩と葛藤をせざるを得ない特異条件。黒刃は魔法使いになることができるのか、物語の行く末に注目ですね。

気になった方はぜひ試し読みをチェック! さらに物語の続きが気になった方は発売日に書店へGOです!

【日刊試読タイム】とは

試し読みが公開されている発売間近の作品を試し読みを通して紹介します。

©朝日乃ケイ/SBクリエイティブ イラスト:九童まいむ

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