【レポート】「Blu-ray BOXには新作ミニアニメも収録」『バカとテストと召喚獣』10周年&Blu-ray BOX発売記念イベント
2017年9月24日(日)に東京・ベルサール秋葉原で開催された『バカとテストと召喚獣』の10周年&Blu-ray BOX発売記念イベントの模様をお届けする。イベントは2部制で行われており、本記事では第1部の模様をレポートする。2007年の原作小説の刊行にはじまり、2010年のアニメ第1期放送、2011年のアニメ第2期放送と、イベントは当時を振り返りながら行われた。
●吉井明久役の下野紘さん、姫路瑞希役の原田ひとみさんが登場
「お久しぶりです」の挨拶と共に登場したのは吉井明久役の下野紘さんと姫路瑞希役の原田ひとみさんのお二人。挨拶と共に会場を盛り上げようとする下野紘さんを一歩引いたところから優しく見守る原田ひとみさんの姿に、懐かしさと笑いを交えてイベントは開幕した。TVアニメ第1期放送から約7年、『バカとテストと召喚獣』はどんな物語であったかを問われた原田ひとみさんは「バカと巨乳と絶壁です」と回答。下野紘さんも「間違ってはいないけど召喚獣にも触れてよ」と二人で会場の大きな笑いを誘った。
『バカとテストと召喚獣』は原作小説がシリーズ累計730万部を突破しており、第1巻は2007年に刊行。そしてTVアニメを制作したSILVER LINK.も2007年設立で、共に10周年を迎えることとなった。主要キャラクターには吉井明久や姫路瑞希、島田美波、ムッツリーニこと土屋康太など、懐かしいキャラクターが並ぶ。そんな主要キャラクター以外に印象深いキャラクターを聞かれると、久保くんや鉄人こと西村教諭の名前が挙がり、会場からも懐かしさを感じる感嘆の声が漏れた。
●ラジオなのに海で収録した謎エピソードが語られた思い出トーク
続いての思い出トークのコーナーでは、アフレコやラジオ、イベントなどの印象的なエピソードを振り返った。役が決まった当時を思い出しながら「特に何も考えてなくて、何か面白いことができたらということばかり考えていた」と下野紘さん。また、当時は新人として挑んだ原田ひとみさんも「正統派のヒロインという初めて挑戦するタイプでした。ただ瑞希ちゃんがどんどん壊れていって」と会場の笑いを誘いながら、大きなやりがいがあったことを明かした。
また、TVアニメ放送開始前からスタートしていたラジオ放送についても振り返った。もっとも印象的だったこととして、海で収録したエピソードを披露。映像収録は一切なかったにも関わらず、マイクを浜辺に挿し、人垣で風除けを作りながら収録したのだという。その結果、「リスナーからは風の音がうるさくて聞きづらかったという感想が寄せられた」と下野紘さんは語り、会場は笑いの渦に包まれた。今振り返ってもなぜ海で収録する話になったのかは思い出せず、「遊びたかっただけなんじゃ」と、楽しかったエピソードとして語られた。
●アニメ第1期第1話の生オーディオコメンタリーも
続いては2010年1月6日に初回放送のあったTVアニメ第1期の第1話「バカとクラスと召喚戦争」の生オーディオコメンタリーが行われた。原田ひとみさんは「一周回って感動しますね」とぽつり。下野紘さんも「1番最初のイベントを思い出す」と映像に懐かしさを感じながら上映がスタートした。
第1話では吉井明久、坂本雄二らが所属するFクラスがEクラスに試験召喚戦争を挑むまでの内容が描かれる。Fクラスのボロボロの畳や座布団、ちゃぶ台が描かれるシーンでは「寺子屋みたい」と下野紘さん。明久と美波のやり取りでも「二人のやり取りは様式美だよね」と懐かしさをにじませながら語った。また原田ひとみさんは「第2期でストーリーの軸が美波ちゃんにフォーカスして落ち込んでいた時があった」と吐露。そんな時、井上堅二先生から『明久の行動原理は姫路さんにあって、そこは絶対にブレない』と励ましの言葉をもらったエピソードも明かした。
試召戦争のシーンでは「時代が時代ならソーシャルゲーム化していたのでは」と悔しがる下野紘さん。ゲームを作りませんかという話を何度もスタッフとしていたエピソードを語った。また、木下秀吉の召喚シーンだけ特別扱いされていたことにも言及。「確実にスタッフの趣味も入っていたはず」と会場の笑いを誘った。原田ひとみさんも「序盤からヒロインのライバルは秀吉だった」と語ると更なる笑いが会場に巻き起こった。
エンディングも本編では見られない男子組というコンセプトのもと作られていたことを明かし、手を握るシーンや肩を抱くシーンは、久保くんなのか雄二なのか、様々な憶測を呼んだことを振り返った。はっきりとした真相はいまだ明らかになっていないらしい。
その後会場のアンケートコーナーでは「自分の召喚獣はどんなイメージか」や「召喚獣召喚の新しい掛け声」などの来場者からの質問に二人が答えながら、イベントは最後の挨拶となる。原田ひとみさんは「初めてヒロインをやらせていただいた思い出深い大切な作品で、素敵なBlu-ray BOXになるんだろうと楽しみです。これからもバカテスをよろしくお願いします」と締めくくった。下野紘さんも「これだけキャストがいろいろバカをやったりする作品はほとんどなかった。Blu-ray BOXには新作ミニアニメもあります。あの時の面白いものを見せられるよう頑張ります」と挨拶。盛大な拍手と共にイベントは幕を閉じた。
10周年を迎えた『バカとテストと召喚獣』。Blu-ray BOXには新作ミニアニメも収録予定となっている。映像を見返すことで様々な発見もあり、その作り込みにも目を見張る本作。あらためて発売となるBlu-ray BOXで『バカとテストと召喚獣』を振り返ってほしい。
(c)2010 Kenji Inoue/PUBLISHED BY KADOKAWA CORPORATION ENTERBRAIN/バカとテストと召喚獣製作委員会
(c)2011 Kenji Inoue/PUBLISHED BY KADOKAWA CORPORATION ENTERBRAIN/バカとテストと召喚獣2製作委員会
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