【日刊試読タイム】『終末の魔女ですけどお兄ちゃんに二回も恋をするのはおかしいですか?』(ダッシュエックス文庫)

例年よりも早く暖房が必要そうな雰囲気です。

さて、今回はダッシュエックス文庫が2017年11月22日に発売する『終末の魔女ですけどお兄ちゃんに二回も恋をするのはおかしいですか?』。まずはジャケットとあらすじをチェックしてみましょう。

【あらすじ】

「大きくなったら、私をお嫁さんにしてね、昴お兄ちゃん」 昴は人類最強の歩兵としてかつて従軍していたが、いろいろあって今はふつうの男子高校生。ある日、四女・紅葉が魔力が枯渇して禁断症状――【欲情】の出た状態で昴のもとへ降ってきた。魔力の供給方法は、供給源の昴との肌と肌での肉体接触…というか、撫でたり揉んだり摘まんだりすることで…。「これは医療行為、これは医療行為、これは医療……」あの日交わした妹との”約束”を果たすため、人類の敵と己の理性に力の限り立ち向かう! 限界ぎりぎりエロティックアクション! 第5回集英社ライトノベル新人賞《特別賞》受賞作!!

著者は妹尾尻尾先生。イラストは呉マサヒロ先生。妹尾尻尾先生は第5回集英社ライトノベル新人賞「特別賞」を本作で受賞しているほか、第6回講談社ラノベ文庫新人賞でも「優秀賞」を受賞し、本作よりも一足先にデビューされている作家です。本作は「魔女」の存在を中心に、エロス的展開にも注目が集まるアクションストーリーのようですね。試し読みでは約43ページが公開されています。挿絵も2枚確認できるので、早速チェックチェック!

⇒ 試し読みはこちら

これは医療行為、これは医療行為、これは医療行為……。

主人公はかつて妹である魔女に魔力の供給を行っていた七星昴。1944年の「異界の日」から約100年。人類は今もなお、未確認巨大異界猛獣・界獣を天敵として戦いを続けていたのです。そんな界獣に対する人類の対抗手段が魔女と呼ばれる最強の兵器だったのです。昴もまた、「虹色の要塞」と称される七人の魔女の妹と共に、戦場で過ごしながらも幸福を感じられる生活を送っていたのです。あの場所から逃げ出すまでは。

昴が彼女たちのもとから逃げ出して3年。一介の高校生として過ごしていた昴のもとに、とある報がもたらされることになります。それはかつての幸せな日々の中、最初に結婚の約束を交わした義妹、七星紅葉が軍から脱走したという一報だったのです。脱走した義妹はまるで昴を求めるかのように昴の居住地区方面へと逃亡を図っているのだと。逃げ出した義妹の説得を頼まれるも断りを入れる昴でしたが、そんな彼の目の前に紅い隕石が落下してくることになります。それが3年ぶりとなる、妹との邂逅だったのです。

人類の天敵・界獣と戦う魔女は、人間でありながら魔女であり、人類の宝であり、しかし兵器であり、政治の道具であり、ゆえに魔女とは人間ではない存在なのです。魔女が存在しなければ人類は滅ぶとさえ言われているにも関わらず、魔女に対抗する魔女殺しの兵器を有し、魔女を粛清する「魔女狩りの魔女」を有しているのです。「魔女」とはその存在を一言では語れないものとして、本作では描かれているようですね。

試し読みでは、昴が3年ぶりに義妹の紅葉と思わぬ再会を果たすところまでが公開されています。昴はなぜ姉妹のもとから逃げ出すことになったのか、紅葉もまたどうして脱走を図るに至ったのか。魔力の共有におけるエロスな肉体接触に注目しがちではありますが、魔女という大きなキーワードを中心に描かれることになるアクションストーリーにも注目ですね。

気になった方はぜひ試し読みをチェック! さらに物語の続きが気になった方は発売日に書店へGOです!

【日刊試読タイム】とは

試し読みが公開されている発売間近の作品を試し読みを通して紹介します。

©妹尾尻尾/集英社 イラスト:呉マサヒロ

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