【日刊試読タイム】『僕の知らないラブコメ』(MF文庫J)

本が積まれています。

さて、今回はMF文庫Jが2017年11月25日に発売する『僕の知らないラブコメ』。まずはジャケットとあらすじをチェックしてみましょう。

【あらすじ】

みんなは近いうちに逃げ出したくなるような嫌なことってある? あるよね、きっと。明日になっちゃえばいいのにって思うようなそんな時。僕、芦屋優太はそんな時間を早送りできる能力を手に入れたんだ。これでもう勉強や揉め事、全ての嫌な時間から逃げることができる。やったね! そうして早送りしながら日々を過ごしてたら知らないうちに彼女が出来ていた! しかも相手はあのクラスの問題児、柳戸希美だって? 僕は怯えながらも付き合い始めたんだけど、意外にも柳戸はとても優しくて、そしてとても可愛くて……。どうして柳戸はこんな僕のことを好きになってくれたんだ……? え、このラブコメ、僕だけ知らないの? 第13回MF文庫J新人賞最優秀賞受賞作!

著者は樫本燕先生。イラストはぴょん吉先生。樫本燕先生は第13回MF文庫Jライトノベル新人賞にて「最優秀賞」を本作で受賞し、デビューされる作家です。本作は記憶のない2ヶ月の間に不良少女と恋仲になっていたという少し不思議なラブコメを描いた作品のようですね。試し読みでは約57ページが公開されています。挿絵も3枚確認できるので、早速チェックチェック!

⇒ 試し読みはこちら

進路希望調査の第一希望はミドリムシ

主人公は結果さえよければそれでいいという理念を抱く高校一年生、芦屋優太。努力や才能で得られる結果と同じ結果を得られるのであれば、運やコネで生きていきたいと願ってやまない日々を過ごしていたのです。光合成で生きていけることを理由に進路希望調査にミドリムシと記してからしばらく、彼はマークシート式の受験を経て運良く高校に受かることができたのです。そうして始まった高校生活。芦屋優太と同じクラスには、周囲に恐れられる有名な不良少女、柳戸希美の存在があったのです。

いつも決まった時間に遅刻をしてくる彼女には、教師さえもまともに注意することが叶いません。目を惹くほどの美人にも関わらず、絶えることのない逸話や噂に周囲は怯えつづけていたのです。優太もまた、卒業まで言葉を交わすことなどあるわけがないと高をくくっていた矢先、彼女と偶然にエンカウントしてしまいます。恐怖に竦みながら言葉を交わし、壁ドンをされ、胸に触れ、カフェオレを代償になんとか逃れることができたというトラウマ体験。幸運と不運は等分であるという考えを持つ優太の今日という日は、明らかに不運に見舞われていたのです。

柳戸希美との邂逅という大きな不運に見舞われた後、補習をちょっとした幸運で回避した優太。少しだけ気分を良くしてゲーセンに立ち寄ることになるのですが、やはりこの日は不運が上回ってしまうのです。ゲーセンで知り合った女の子の彼氏と思われる存在に殴られ、追い回され、公衆便所に追い詰められるという絶体絶命。恐怖で遠のく意識とスイッチのような音を最後に、優太は意識を失ってしまうのです。そして迎えた目覚め。かくして物語は2ヶ月が早送りされたまま、夏も近づく6月の半ばから始まることになるのです。

試し読みでは、自分のベッドで目覚めた優太の昨日の記憶が、2ヶ月前の記憶であることに気付くところまでが公開されています。何ら大きな問題もなく過ぎ去っていた2ヶ月間。まるで日々が早送りされたような、そして主人公の理念でもある過程にとらわれない結果という考え方を体現したかのような現実。あらすじでは柳戸希美ともお近づきになっているなど、主人公は2ヶ月をスキップして物語は進むことになるようですね。

気になった方はぜひ試し読みをチェック! さらに物語の続きが気になった方は発売日に書店へGOです!

【日刊試読タイム】とは

試し読みが公開されている発売間近の作品を試し読みを通して紹介します。

©樫本燕/KADOKAWA メディアファクトリー刊 イラスト:ぴょん吉

[関連サイト]

『僕の知らないラブコメ』特設ページ

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