【日刊試読タイム】『魔術監獄のマリアンヌ』(電撃文庫)

まだ暖房を使わず耐えていますがそろそろ限界かもしれません。

さて、今回は電撃文庫が2017年12月9日に発売する『魔術監獄のマリアンヌ』。まずはジャケットとあらすじをチェックしてみましょう。

【あらすじ】

これは“魔術”が忌避され、呪いとされる時代の出来事――。魔術師たちの監獄である『ヴァッセルヘルム大監獄』に着任した若き刑法官マリアンヌへ、国から衝撃の厳命が下った。それは数年前、魔術師たちの反乱を扇動して捕らえられた男ギルロアとともに、未だ逃亡を続ける反乱の首謀者レメディオスを捕縛せよというものだった。反乱軍と王国軍の戦いで故郷と両親を失ったマリアンヌと、反乱軍の魔術師にして大犯罪者であるギルロア。水と油の二人は、口論を重ねながらも旅を続ける。その最中、マリアンヌはかつての魔術師たちの反乱に隠された“真実”に少しずつ近づいていき――。

著者は松山剛先生。イラストはパセリ先生。松山剛先生は第8回新風舎文庫大賞にて「準大賞」を受賞した後、電撃文庫刊『雨の日のアイリス』などを手掛けている作家です。本作は大監獄に赴任した刑法官が、勅命によりとある囚人と対面して始まる物語のようですね。試し読みでは約47ページが公開されています。挿絵も1枚確認できるので、早速チェックチェック!

⇒ 試し読みはこちら

「勅命の内容だが、まず最初に服を脱げ。全部」

主人公は王国軍と反乱軍の戦いに巻き込まれ戦災孤児となった魔術師、マリアンヌ・ユステイル。王国の圧政と弾圧に反旗を翻した魔術師たち「反乱軍」が敗れて七年。魔術師はどんな貧民よりも最下層の存在とされ、世の魔術師たちにとっては暗黒とも言える時代に突入していたのです。魔術師というだけでまともな職に就くことも叶わないご時世、マリアンヌは幸運にも刑法官として就職。かつての「反乱軍」の残党などが収容される絶海の孤島ヴァッセルヘルムにある魔術大監獄に赴任することになるのです。

赴任して三年、マリアンヌを待っていた囚人の監視任務は、ろくでもない現実をただただ彼女に突き付けるだけだったのです。囚人たちの強制労働、刑法官による暴力、過労で死人が出ない日などない魔術師たちの地獄の底。繰り返される日々に嫌気がさすことも日常となっていたある日、マリアンヌは獄長に呼び出されるのです。そこにはいつもえらそうにしている獄長に加え、王宮直属筆頭査察官の存在。かくして査察官は国王陛下からの勅命をマリアンヌに告げるのです。まずは服を全て脱げ、と。

華美なドレスに着替えさせられたマリアンヌは、査察官と共に大監獄の特房へ向かいます。与えられた勅命は、特房内にいるとある囚人と、魔術によって強制力を担保された特別な契約の交渉を行うこと。明かされぬ契約相手と契約内容を訝しんだまま、マリアンヌは囚人と対面することになるのです。泣き落としや色仕掛け、どんな手段を用いてでも契約の合意を取れと伝えられて。

試し読みでは何重にも封印が施された囚人の男とマリアンヌが対面するところまでが公開されています。息をのむほど美しい囚人の男が要求する報酬は何やら破廉恥なもののようで、かくして与えられた任務、もとい契約内容もまたマリアンヌを驚愕させることになるのです。囚人の男が要求した破廉恥な報酬も気になりますが、物語に隠された「反乱軍」の真実にも注目ですね。

気になった方はぜひ試し読みをチェック! さらに物語の続きが気になった方は発売日に書店へGOです!

【日刊試読タイム】とは

試し読みが公開されている発売間近の作品を試し読みを通して紹介します。

©松山剛/KADOKAWA アスキー・メディアワークス刊 イラスト:パセリ

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