開催中の展示「ライトノベル誕生の軌跡 ―ようこそ〝ビジュアル・エンターテインメント〟の世界へ」をご紹介

目白大学新宿図書館では2017年12月1日(金)より、企画展示「ライトノベル誕生の軌跡 ―ようこそ〝ビジュアル・エンターテインメント〟の世界へ」が催されている。本展示では日本のコンテンツ文化の一翼を担っている「ライトノベル」をその歴史と共に紹介しており、「ライトノベル」の黎明期にスポットを当て、当時勃興していた〝ビジュアル・エンターテインメント〟の様相から、ライトノベル誕生の軌跡を辿った資料が展示されている。スペースそのものは決して大きくはないものの、現在ではなかなか目にすることのできない貴重な資料が展示、紹介されている。著者や作品、流行の観点から語られることも多い「ライトノベル」を、歴史という観点から知ることのできる貴重な企画展示となっている。

※展示物の写真撮影は原則NGとなっており、掲載の写真は特別に許可をいただき撮影したものです。

本企画展示は目白大学新宿キャンパスにて秋期開講される基礎教育科目「言語文化論」との連動企画となっており、同大学の人間学部子ども学科の山中智省専任講師監修のもと実施。1980年代後半から1990年代初頭にスポットを当てた資料が多数展示されている。「ライトノベル」が今へと至る軌跡を当時の資料・本と共に振り返ることができる。

 

一言に歴史というと難しいと感じる方も少なくはないだろう。それであるならば、過去と現在を比較しながら見てみることをオススメしたい。展示には現在のドラマCDに相当するカセット文庫(カセットテープが付属する)なども展示されている。ライトノベルの音や声といった方向性へのメディアミックスは、30年が経過していても大きく変化はしていない。また、カセットテープを同梱するパッケージなども間近で見ると大変興味深い作りとなっており、現在で言うところのゲームソフトやBlu-ray Discのパッケージに近いと言える。メディアの収納は媒体そのものが変化しても、外装はそのまま現在に至っていると言ってもいいだろう。

他にも現在でいう「特典」に相当する資料も展示されており、見方によっては過去の方が豪華だと感じる方もいるかもしれない。それ以外でも黎明期の「ドラゴンマガジン」などの雑誌が目指していた方向性と、現在の雑誌における方向性が変化している点も大変興味深く見ることができるだろう。展示スペースでは細かな解説が行われているほか、解説ペーパーの配布も行われている。ライトノベルはまだまだ若いコンテンツであると言われることも多いが、歴史は日々積み重ねられている。普段とは異なる観点から「ライトノベル」を知ることで、これまでには気付けなかった楽しみ方を見出すことができるかもしれない。本展示は2017年12月26日(火)までとなっている。この機会にぜひ足を運んでもらいたい。

開催期間: 2017年12月1日(金)~12月26日(火)

会場: 目白大学新宿図書館本館1F PC室前スペース

時間: 9:00~21:00まで(土曜日は17:00まで/日曜日は休館)

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また、本企画展示を監修した山中智省専任講師の著書『ライトノベル史入門 「ドラゴンマガジン」創刊物語』も年明けに刊行が予定されている。本企画展示と連動している点も多く、『ドラゴンマガジン』創刊時の編集者や作家、読者の貴重なインタビューなども収録される。今回の展示の内容をさらに深く知りたい方はあわせて注目するといいだろう。

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