オリジナルインタビュー「ラノベの素」。大泉貴先生『ランジーン×コード』

今回のオリジナルインタビュー「ラノベの素」は、『ランジーン×コード』で第一回『このライトノベルがすごい!』大賞にて大賞を受賞された大泉貴先生です。

ランジーン×コード tale.5 パラダイス・ロスト2nd

(第1回『このライトノベルがすごい!』大賞・大賞受賞作)

著:大泉貴 イラスト:しばの番茶

 2012年2月10日発売

終末のときが来る

ついにクライマックス、2ヶ月連続刊行!

全ての謎が明らかになるとき、『物語』に終わりを告げる、最大最後の敵が現出する――!

凜子の罠の前に、由沙美は倒れた。絶体絶命のロゴを救ったのは、一度は敵として対峙した幼なじみ、成美だった。迷いながらも走り続けるロゴは、闇の中に答えを見出せるのか。炎に飲まれたキツネの運命は。そして、凜子の真の目的とは。すべての謎が明らかになるとき、『物語』に終わりを告げる、最大最後の敵が現出する――! 人とコトモノの未来は、どこへ向かうのか――遺言詞の文字が綴る『言葉』の神話、驚天動地のクライマックス!!

大泉 貴 プロフィール

宝島社・第1回『このライトノベルがすごい!』大賞にて大賞を受賞。デビュー。

本厄を無事に切り抜けて、とりあえず一安心。と言いながら、まだまだ前途多難なこれからの人生を予感し恐れおののくテンパリスト。次回作としてグローバル学園ラブコメ『ガイジーン×コード』を執筆予定。刊行する予定はないのであしからず。

――本日はお忙しいところお時間を作っていただきありがとうございます。よろしくお願いします。

こちらこそよろしくお願いいたします。

――読者の皆さんへ簡単な自己紹介と、どんな学生時代を過ごしていたかを教えてください。

どうも。このラノ文庫にて小説を書いております、テンパリスト兼物書きの大泉貴です。学生時代、帰りの電車の暇つぶしにと『涼宮ハルヒの憂鬱』に手を出したばかりに、ラノベにはまりこのようなインタビューを受けることとなりました。よろしくお願いいたします。

――『ランジーン×コード』をまだ読んだ事のない方にどんな作品か教えていただけますか。

もしも言葉を遺伝子にする生き物がいたら? そんな発想を出発点にして生まれた話です。遺言詞と呼ばれる言葉によって脳が変性し、新たな感覚や意識を宿した存在、コトモノと人間が共生する社会が舞台になっています。このコトモノにはたとえば、自分を樹木だと思い込んでいる者や、集団で意識を共有する子供、自分の乗ったバイクを身体の一部と認識する者、恐竜の子孫と思い込んでいる人食マニアなどいろいろな種類の連中がいます。

そのコトモノたちが引き起こす事件に巻き込まれながらも、コトモノたちの世界を守るために主人公が奔走する、そんな話です。

――今回『ランジーン×コード tale.4』と『ランジーン×コード tale.5(ともにこのライトノベルがすごい!文庫)が2ヶ月連続刊行ということですが、それぞれの見所を教えてもらえませんか。

シリーズの区切りということで、今までのキャラがほぼ総出演し、一巻から存在を匂わしてきた主人公の母親との決着がtale4&tale5の見所となっています。

また、今まではどちらかと言うとコトモノ視点の話が中心であまり人間サイドとの関わりは描いていなかったのですが、今回の話では人間とコトモノの対立も大きなテーマとなっています。

『ランジーン×コード』は異能バトルものにカテゴリーされると思うのですが、主人公のロゴはコトモノを記録するコトモノ、ダリを宿している以外は、ごく普通の少年です。tale.4では、そんなロゴの信念が大きく揺さぶられ、彼の手に余る状況が立ち現れる中、ロゴの母親である凛子の企みにより彼の身近な人間が次々と窮地に陥ってしまいます。

二月に出るtale5はそこからの反撃です。ロゴとその仲間たちが凛子に立ち向かうなかで何を掴むのか、そして対立してしまった人間とコトモノたちはどうなってしまうのか、そのあたりに注目していただけたらと思います。

特に、今回はランジーンでは珍しく、バトルものらしい派手なアクションシーンも満載です。六冊目にして初めてきっちりバトルを書いた気がします(笑)。

あ、あとtale4,tale5の合わせ絵表紙もぜひご堪能ください。しばの番茶神の威力をとくとご覧あれ!

tale4とtale5のジャケット。あわせて一枚の絵になっている

――主人公やヒロインについて教えてください。

主人公について

武藤吾朗、ロゴというあだ名の少年が、『ランジーン×コード』の主人公です。コトモノートというノートに、さまざまなコトモノたちの姿や『言葉』を記録しながら、さまざまな事件に巻き込まれたり、首を突っ込んだりする厄介な男の子。もとはコトモノ世界の水先案内人として設定したキャラなので、ぶっとんだ異能もなく、アクションもできません。ひとりじゃ何も出来ない、作者泣かせな男の子。それでも、彼がいなかったら『ランジーン×コード』の世界は成り立たない。そんな主人公です。

ヒロインについて

一人はシリーズを通してのメインヒロイン、名瀬由沙美、銀髪ツインテール妹系の小学生です。よく某ミクさんに似ていると言われますが、別人です。歌を歌いますけど、別人です。主人公とは違い、作中の最強キャラです。最強すぎて、作者泣かせのヒロインです。

もう一人はキツネという、妙に読者人気の高いとキャラです。「タ」の音を聞き取れないコトモノで、ワシっ娘です。しゃべる時も「タ」の音が使えないので、台詞からは全部「タ」を抜いてます。書いていて一番神経を使う、作者泣かせのキャラです。

そして真木成美、一巻では敵として出てきた彼女が、tale5ではロゴの味方として出ずっぱりで活躍します。このうえなくキャラがつかみづらい、作者泣かせの女の子です。どのキャラも書くのに苦労してます。

――ヒロインはみんな魅力的ですね。先生が一番お気に入りのキャラクターは誰ですか?

デカルトという、猫キャラです。しゃべる猫が好きなので。ちなみに第二幕では彼が主人公になる予定です。タイトルは『ランジーン×キャット』。こうご期待(嘘)。

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