「ラノベの素」 みんなで選ぶベストラノベ2011総合一位、渡航先生「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている」

――では、『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。』を読んだことがない方に見所など教えていただけますか。

まずは何も言わずにイラストをじっくり見てほしいと思います。それと帯コメントを読んでください。この2点に関しては他のどの作品にも負けてない自信があり ます! あとは主人公がクズいので、読んでいただいて『俺はまだ大丈夫』と安心していただけると思います。それから今後大きな何かがあるとかないとか噂だけは先行してますので今のうちに青田買いできます。

――主人公やヒロインについて教えてください。

主人公について

八幡は……、その何でしょうね。

眼と性根が腐っていて、将来の夢が専業主夫という主人公にあるまじき感じの男の子ですね。友達も彼女もいらんと結構本気で思ってしまっていて孤独を肯定するだいぶアレな子です。持ってるスペックとしては結構優秀なんですけど、如何せん性格がね……。正々堂々卑屈というか清々しい爽やかクズというか……、ああ、こりゃ友達いないわーと納得してしまうようなキャラクターですね。別に過去のぼくがこうだったとかそういった事実はもうほんとまったくもって全然ございませんよ。

ヒロインについて

果たしてヒロインは誰なのか……。

一応ダブルヒロインくらいのつもりで考えています。

一人目の雪乃は、家柄も良く文武両道で家事も得意な完璧美少女なんですが、その優秀さ故に集団から弾かれてしまう子です。本人もその優秀さに自覚的であるのがさらにたちが悪い。客観的に考えて自分が悪いはずはないと断じることができてしまう。この子も孤高を肯定してしまえるんですね。あと、言葉を選ばない、遠慮をしない、空気を読まない、手加減しない、良くも悪くも自分の意見をしっかり持ったまっすぐな子です。完璧美少女だったはずが最近は……あれぇ?

二人目の結衣は雪乃とは逆で、空気を読みまくって自分を押し殺し周囲の顔色をうかがうことで学校生活を乗り切ってきた女の子です。クラスでも派手なグループに属していて見た目は今時の女子高生って感じですが、それすらも周りに合わせてきた結果で本人の性格は非常に乙女チックです。雪乃の、あるいは八幡の芯の強さ、ぶれなさに触れてからは自分の意見をちゃんと言えるようになり、もともとの優しい部分が出せるようになってきました。と、同時にアホな部分も隠さなくなりました。こいつ、こんなにアホだったっけな……。

そして、メインヒロインの戸塚彩加ですが、可愛くて主人公の八幡的にも好感度が一番高いです。でも男。

――渡航先生が一番お気に入りのキャラクターは誰ですか?その理由も教えてください。

材木座義輝です。単純に書いていて楽しいからですね。中二病を患ってしまっているんですが、そういうところ抜きにしてもバカな男子を書くのは楽しいです。

――小説を書くのに一番苦労するのはどんなところですか?

ネタ出しです……。シリーズ全体の流れに関わることはもちろん、各巻の大あらすじ、プロット、各話単位での掛け合い、モノローグでの小ネタに至るまで、いろいろ仕込んでいくのでこれが出ないと進めていくことが出来ません。毎回、本当に苦労します。

――小説を書くのに特に気をつけている(こだわっている)のはどんなことですか?

文章のリズム、テンポです。日本語には読んでいて気持ちのいいリズム、例えば七五調なんかですね、そういうリズムがあるので、読んでいて一番気持ちのいい形に整えていくことです。シーンに合わせて描写量を変えて緩急をつけたり、印象的なくだりは語彙を取捨選択していくことなどにも注意を払っています。

――先生にとってファンになってくださる読者はどんな存在ですか? あとファンレターはやはり嬉しいですか?

どんな存在……、親とか家族とかですかね。特にぼくの場合は、前作の「あやかしがたり」が全然売れなかったわけですけど、その作品が4巻まで続けられたのは数が少ないながらも支え続けてくださった皆さんがいたからだと思っています。売れない作家って読者の方の存在を肌で感じるんですよ。だから、この人たちのために全力を出そうと思えるし、頑張り続けることができる。いいことも悪いことも言っていただけるし、凄く身近で助けられていると実感します。なので、親とか家族に近い存在。

ファンレターはとても嬉しいです。辛いときや悲しいときや苦しいときや会社行きたくないときにそっと読み返して力をいただいています。ほとんど毎日読んでます。会社行くの辛い。

渡航先生にも送れます。ネットから気軽に送れるファンレターはこちらから

――最後に読者の皆さんに一言お願いします。

いつも応援ありがとうございます。おかげさまで「みんなで選ぶベストラノベ2011」総合1位をいただきました! 『俺ガイル』はまだもうちょっとだけ続きますので、これからも宜しくお願い致します。さしあたっては直近3月16日発売の4巻を宜しくお願いします! 今後も何かといろいろあるようなので、お楽しみに!

著:渡航 イラスト:ぽんかん⑧


ぼっちの夏休み。群れず、騒がず、働かず。

夏休み。

誰とも会わず、遊ばず、一人悠々自適な生活を送る八幡に、平塚先生から招集がかかる。キャンプ場でのボランティアを強制される奉仕部だが、なぜかそこにいたのは葉山、三浦などの「リア充」組。

「君たちは別のコミュニティとうまくやる術を身につけた方がいい」

強制的に発動された「青春」っぽいイベントに、八幡たちはどう立ち向かう?水着に花火に肝試し。キャンプの夜の会話、そして風呂? 

さらにはそれだけじゃない、予期せぬ出会いやハプニング。大人への階段――。

夏休みは、ぼっちにとって味わいたくない(!?)危険な誘惑でいっぱい。

由比ヶ浜や雪乃たちとの関係にも、進展が……? 相変わらず間違い続ける青春、第四弾!

――本日はお忙しい中ありがとうございました。「みんなで選ぶベストラノベ2011」総合1位『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。』著者、渡航先生でした。

ありがとうございました。

お忙しい中インタビューを快く受けてくださった渡航先生ありがとうございました!『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。』4巻は3月16日発売です!

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